旅行から帰ってきて、早20日近くになる。
こうなると、記憶を辿る作業はだんだんと億劫になる。
まして、悠々自適な生活を送っているわけもなく、否応なく現実に引き戻され「あれは夢だったのか」とさえ思えてくる。
到着2日目。
早朝よりホテル前で送迎バス待ち。時間になっても来ないので、待合場所を間違えたのかとそわそわすること5分。
やっときた。
たくさん人がいたわりに、ハワイ島へは、北海道から来られた仲の良い中年の夫婦連れ。
空港関係者のようで、ホノルル空港の滑走路の状態の悪さや、運搬車などの整備が行き届いてないらしく、
「日本では考えられない光景だと」話す。 ご主人、海外初旅行だとか。
日系のガイドさんは、ハワイ島行の搭乗口の説明をするのに同行してくれた。
当然のことながら、まったく日本語のアナウンスなんか何もないので、ありがたいことだ。
時間があったので、治安の話題もでた。
拳銃所持の国だから殺人事件がここでも多いそうだ。あわせて、子供の誘拐か行方不明かでポスターが貼ってあり、その掲載数の多いことに驚いた。
「ふんふん」と、うなづきながらも、気持ちは{また、飛行機に乗れるぅ~}と上の空
。
ビッグアイランドのハワイ島への入国検査は厳しく、パスポートは、もちろん原本携帯。
上着に靴まで脱がされる。ペットボトルも機内持ち込みはダメだった。
ちょっと小ぶりの飛行に乗り込み、45分ほどでハワイのコナ空港へ到着。
待っていたのは、日本語の達者なジャクソンツアーのロイさん。ヒロ側の自宅から2時間かけコナ側までツアー客を迎えに来る。
「今日は、お客さんが多くて、この車の定員13名満員です。僕のラッキーナンバー〝13″ね。今日はホントラッキーね」と、ご陽気な人。
まる1日、一人で車を運転しながらガイドとして説明もする。めちゃくちゃナイスなタフガイである。
流暢な日本語と穏やかなおしゃべりに、ついつい居眠り…。今思えば勿体ない話し。気が付けば、車窓は絶景続き。
なだらかな丘陵地帯を走り抜けると、眼下には青い海。青々と生い茂る木々
。
盆地には住宅が立ち並び、明るい日差しがさんさんと降り注いでいて、島全体が空の青と海の青に守られているように見えた。
第一到着地。コナコーヒーショップ。試飲する。ちょっと苦い。観光客がたち寄る定番の店のようだ。
「ハワイ島のパワーストーンですよ。ここにしかおいてないですよ」と、しきりに売り込まれる。魅力ある指輪だったが、ここは辛抱。
真下には、コナコーヒーの畑と倉庫。コーヒー製造工場のようだ。
「コーヒーはあまり焙煎すると、効かなくなる」と、ロイ氏はしきりに言う。
初め意味がよくわからなかったが、カフェインがとんで、眠気に効かなくなるらしい。
15分そこそこで、次の目的地へ。
何時間だったか、空港近くは不毛地帯。それからは、畑や暮らしのにおいがする風景。
まっすぐな道路をどんどんと進んでいくうちに、大きな山がずっとついてくるついてくる。
富士山よりも高いやまで、フジで言うなら何合目かな。知らぬ間に標高の高いところまで来ていた。
そこで、ハワイ名物のロコモコ昼食。
すでに、テーブルに用意されていて、少し冷たくなっている。
ソースの色は、コーンクリームに薄い茶色がかった、食欲をそそらない色…。微妙な面持ちでいただく。
「アメリカでは、チップに生活がかかっている人もあります。―― 郷に入れば郷に従え――という言葉があるように、$1テーブルの横においてくださいね」と、先に説明されていたので、あまり納得していなかったが、置くことにする。
外に出て、山の中腹をただ通り過ぎる風に吹かれ、火山地帯にしか生えない木に寄り添ってみる。
さて、次は、黒砂海岸。ウミガメが産卵するのに有名な黒い砂の小さな海岸だ。
強風にあおられながら浜辺を歩く。ほんとに黒い砂。
あまり近寄ると、カメにストレスがかかるので、2メートル以内には近づかないように立て看板がある。
カメはまるで置物のように動かず、見学はそこそこにして、またもや車上の人となる。
次は、火山の火口を見晴の良いところから眺める。広い広い火口の中は枯れた大地のようで、その中を歩いている一行があった。
双眼鏡で確認できる距離だったので、どのような人たちだかは、わからなかったが、たぶん観光客だろう。
私も行きたかったなあ…
で、向かい側の道を渡ると、まるで、ジャングルの中。歩道が設置されていて、行列を作り散策。
亜熱帯植物の大きさに驚く。よそ見しながら歩いていくうち、洞窟が目の前に。
通り抜ける途中、天井がくりぬいたように高くなっている。有名なパワースポットらしい。
両手を広げてパワーを感じている人もあったが、後ろが閊えてきたので不本意ながら、先を急いで出てしまった。
あ~ モッタイナイ
洞窟を抜けても、鮮やかな緑でいっぱい。生気あふれる空気を胸いっぱい吸って満足する。
今度は大パノラマの火山口を目指して出発。
いよいよメインイベント
溶岩ウォーク…ここ何か月か、溶岩は流れ出てないそうで、やむなく固まった溶岩の上をウォークする。
大変な風の中、だれかの3段腹のように、流れて冷えて固まって重なっている溶岩の上を、サクサクを散策する。
広い広~い、そしてかさついているようなテカっているような黒い大地には会えた。
が、生きて流れ出た溶岩には、お目にかかれませんでした。残念。
ーー自然相手だから、仕方がないとあきらめる。ーーの巻ですね。
本日の予定終了。空港へ向かって出発。
ハワイ島に宿泊の方たちは、これからヒロ側観光へ行くとのこと。
何を見るのかなあ…と、心をここに少し残したまま、チョットさびしいヒロ空港からオアフ島へ帰ることに。
リュックサックを背負っって歩く気満々だったのに、チョット期待外れのオプショナルツアーでした。
お疲れ様…
ハワイには行ったことは無いですが、テレビで見るイメージでは高層ビルとか立ち並ぶ都会ってイメージでしたが、こういう大自然もあるんですね。
街中でショッピングもいいですが、個人的には自然の中で癒されたいです。
高層ビルが立ち並ぶのはオアフ島の一部でした。
ハワイ島はほとんどが大自然のままだと思います
山良し、海良し、人も良しって感じ。癒されました
けない、ホテルのベランダでロッキングチェア揺らしているだけが好きという無精者だから。
でも、ハワイ島は雄大だよねぇ、島って感覚がなくなってしまう気がする、シュガーケーン・
トレインもハワイ島でしたよね。ああ、また行きたくなったな。
コメありがとうございます
春さんのリッチな時間の過ごし方には、とっても憧れます(*^_^*)
私もまた、ハワイの回数券がほしいくらい行きたいです