今日の群馬は 曇り。
寒いくらいの1日でしたね。
秋ってなんじゃろ?
さて 今日は図書館員を悩ませる 本の副題について。。。
これを書こうと思ったのは
先日読んだ「大家さんと僕」である。
この作品は ちょこっと浮世離れしたお嬢様大家さんとカラテカの矢部さんとの
心温まるコミックエッセイである。
姉に「面白かった!」と話したら
へえ。近所の図書館にあるかな?
と言ったので 最寄りの図書館の蔵書検索をして気づいた。
同名の「大家さんと僕」が何種類もあるのだ。
んんんん?
と思いさらに調べたところ
の3種類が出版されている事が分かった。
問題は この「これから」と「と僕」の部分が副題(サブタイトル)となっている点だ。
図書館の仕事の一つに 本や資料の書誌(資料の書誌情報、著者名、発行年、発行所、NDC、ISBN他)を作るという作業がある。
今はTRC(図書館流通センター)の勢力がかなり強く
ここが売っている資料や書誌を購入している図書館が多いと思う。
しかし TRCの書誌は悪くはないのだが
結構いい加減な所もあるし
それぞれの図書館のルールにそぐわない所は直さなければならない。
また 寄贈資料などTRCが関わらない資料の場合
一からこの書誌情報を作成することになる。
この図書館のルールで悩ましいのが 副題である。
この「大家さんと僕」のパターンでは
書名に“「大家さんと僕」と僕”とか“「大家さんと僕」これから“と入れてしまうのが
一番ややこしくない方法である。
そうすれば 三者は別々の物となるから。
しかし 「と僕」「これから」が副題であるため
副題に素直にこれを入れると
蔵書検索の際 ぱっと見同じ本が3種類に見えてしまう。
そして 副題を書名に直に打つのが正解でない場合も多い。
件の図書館の場合 副題に入れていたため
私の目には 同名が3つ?文庫化とDVD。。。とか?
と見えたのである。
これは 図書館システムの微妙な所である。
書誌を全部 利用者に見せても
ほぼいらない文字の羅列になる。
そもそも検索スピードも落ちるだろうし意味がない。
そして 副題は取捨選択された情報には載らない場合もある。
もちろん さらに奥に入れば 分かるのだが
一般利用者は そこまでしないだろう。
副題を メインタイトルに入れないのは
入れても意味がないシリーズ名ややたら長い副題のケースがあるため。
例えば 皆さまご存じの有名時代小説シリーズ
「居眠り磐音江戸双紙」の副題はシリーズ名ですらない
「書き下ろし長編時代小説」である。
いらないでしょう?
タイトルには。。。
オリジナル情報では シリーズ名は叢書名。
(一般の利用者には叢書って何や?って感じでしょ?)
そんなわけで 図書館員を悩ませる副題のお話でした。
頭がこんがらがった方 !
貴方は何も悪くないです。
私の説明が下手なのです。TT
同業者の方は なんとか理解して下さると信じたい。
いがぐりおの頭の中も ぐちゃぐちゃだよね。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
寒いくらいの1日でしたね。
秋ってなんじゃろ?
さて 今日は図書館員を悩ませる 本の副題について。。。
これを書こうと思ったのは
先日読んだ「大家さんと僕」である。
大家さんと僕 | |
矢部 太郎 | |
新潮社 |
この作品は ちょこっと浮世離れしたお嬢様大家さんとカラテカの矢部さんとの
心温まるコミックエッセイである。
姉に「面白かった!」と話したら
へえ。近所の図書館にあるかな?
と言ったので 最寄りの図書館の蔵書検索をして気づいた。
同名の「大家さんと僕」が何種類もあるのだ。
んんんん?
と思いさらに調べたところ
大家さんと僕 これから | |
矢部 太郎 | |
新潮社 |
「大家さんと僕」と僕(番外編本) | |
矢部 太郎 ほか | |
新潮社 |
の3種類が出版されている事が分かった。
問題は この「これから」と「と僕」の部分が副題(サブタイトル)となっている点だ。
図書館の仕事の一つに 本や資料の書誌(資料の書誌情報、著者名、発行年、発行所、NDC、ISBN他)を作るという作業がある。
今はTRC(図書館流通センター)の勢力がかなり強く
ここが売っている資料や書誌を購入している図書館が多いと思う。
しかし TRCの書誌は悪くはないのだが
結構いい加減な所もあるし
それぞれの図書館のルールにそぐわない所は直さなければならない。
また 寄贈資料などTRCが関わらない資料の場合
一からこの書誌情報を作成することになる。
この図書館のルールで悩ましいのが 副題である。
この「大家さんと僕」のパターンでは
書名に“「大家さんと僕」と僕”とか“「大家さんと僕」これから“と入れてしまうのが
一番ややこしくない方法である。
そうすれば 三者は別々の物となるから。
しかし 「と僕」「これから」が副題であるため
副題に素直にこれを入れると
蔵書検索の際 ぱっと見同じ本が3種類に見えてしまう。
そして 副題を書名に直に打つのが正解でない場合も多い。
件の図書館の場合 副題に入れていたため
私の目には 同名が3つ?文庫化とDVD。。。とか?
と見えたのである。
これは 図書館システムの微妙な所である。
書誌を全部 利用者に見せても
ほぼいらない文字の羅列になる。
そもそも検索スピードも落ちるだろうし意味がない。
そして 副題は取捨選択された情報には載らない場合もある。
もちろん さらに奥に入れば 分かるのだが
一般利用者は そこまでしないだろう。
副題を メインタイトルに入れないのは
入れても意味がないシリーズ名ややたら長い副題のケースがあるため。
例えば 皆さまご存じの有名時代小説シリーズ
「居眠り磐音江戸双紙」の副題はシリーズ名ですらない
「書き下ろし長編時代小説」である。
いらないでしょう?
タイトルには。。。
オリジナル情報では シリーズ名は叢書名。
(一般の利用者には叢書って何や?って感じでしょ?)
そんなわけで 図書館員を悩ませる副題のお話でした。
頭がこんがらがった方 !
貴方は何も悪くないです。
私の説明が下手なのです。TT
同業者の方は なんとか理解して下さると信じたい。
いがぐりおの頭の中も ぐちゃぐちゃだよね。
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/