日本は民主主義の国だろうか?

日ごろ感じる不条理を書き綴ります。

議会制民主義の国のはずだが?

2023-04-28 12:23:04 | 政治
23日の衆参補欠選挙で、5選挙区の内4選挙区で自民党候補が当選し、議席を増やした。
早速、岸田首相は「国民から重要政策をしっかりやり抜けと叱咤激励を受けたと受け止めている」と発言。彼の見かけを狙ったパフォーマス手法が功を奏したということなのだろうが。
この選挙の投票率、千葉5区・38.2%、和歌山1区・44.1%、山口2区・42.4%、山口4区・34.7%、参院大分・42.5%で、いずれも50%を割りとても国民の意思を十分反映しているとは言えない結果です。
同時期行われた統一地方選挙の投票率も無投票当選も多く低調でした。
議会制民主主義が大きく揺らいでいると危惧します。制度の基盤となす選挙に過半数の人たちが参加していない。現実的に国民の声が議会に届いていないということです。これでは民主的な政治が行われているとはいえません。
 
制約が多く国民と政治を遠ざけ議員達の政治活動が良く見えなくしている選挙制度と「三バン(地盤・看板・鞄=お金)」で進められる有力者中心の選挙のあり方、そして戦後、自民党が「憲法改正」をかかげ保守政権をリードしてきた中で、現憲法の基盤となっている「民主主義」理念の周知と教育の徹底を怠ってきた結果ではないかと思っています。
 
このまま唯政権維持をめざし、やってるポーズの中身のない「パフォーマス政治」が続けば、今国民が直面している様々な困難の根本解決はされないまま「日本の落日」に進んで行くのではないでしょうか。
無いない」づくしの岸田政権;
*その場しのぎ策ばかりで根本解決をめざさ無い。
*国民の窮状を正面から対応しようとし無い。
*国の存立を脅かす「食料やエルギーの低自給率」の具体的な解決策を講じようとし無い。
*国会で野党の追及に口先だけの答弁で誠意ある対応をし無い。
*財政難を国民に強調しながら利権政治に邁進し、自分の無駄遣いはやめない。(人気取りのための金ばらまき政策=これも利権がらみ、需要な目的と思われない度重なる外遊など)
*米国の兵器爆買い要求や在日基地経費負担拡大を断わら無い。
*原発の再稼働推進、悲惨な福島の原発事故を反省し無い。
*日本で収奪した献金を韓国本山に毎年数百億の送金を続ける「カルト集団・統一教会」と自民党の関係を明確にし無い、まともな被害者救済に動かない。
*国民にとって何の益もない「マイナンバーカード(=これも利権がらみ)」を推進し、国民の不便・不利益を返り見無い。
・・・・・・・・・・・?

少子化対策

2023-04-10 05:39:53 | 政治
フランスの少子化対策概要です;
①家族手当:第3子から20歳になるまで支給され、所得制限はあるものの大半の世帯が受給する
②N分N乗方式:子育て世代、とくに3人以上の子育て世帯に対して、大幅な所得税減税を適用する
③職業自由選択補足手当:子育てのために仕事を全面的に休むのか、週4日や3日勤務、半日勤務などの時短労働を選択できる
④保育方法自由選択補足手当:育児で保育ママに子どもを預ける選択をした場合に支給される
⑤出産費用:妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリテーションを含む費用の全面無料化
⑥父親の出産休暇:母親同様の有給扱いで育休を取る父親も賃金の80%を保障
⑦不妊治療:公費で実施(43歳まで)
⑧学費の無料:高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金
⑨保育サービス:3歳まで育児を引き受ける認定保育ママから学童保育まで無料(保育所不足の解消)
⑩PACS(医療用画像管理システム)で事実婚の社会保障:非摘出子という言葉の民法からの削除し、自然子(非嫡出子)の権利は嫡出子と同じにした
⑪年金加算:子どもを3人養育すると年金が10%加算される
⑫余暇保育(日本の学童保育に相当):ほほとんど費用がかからない仕組み
 
長年に渡る総合的で具体的なきめ細かな「少子化対策」は、その成功例として世界で評価されています。
 
それに引き換え岸田内閣の「少子化対策」、この四月の地方選挙目当ての場当たり的なご都合主義政策と評されています。まさに首相本人のいう「異次元対策」のようです。
相変わらずの「パフォーマス政治」が続いています。
それでも支持率が上がり気味とか。
逆に考えれば、いかに今の政治が国民にとって薄ぺっらで悪政であり、ささやかな施しでも評価してもらえるということかも知れません。
その先に未来は見えません。
 
         [海老沢由紀] https://ebisawayuki.jp/.../%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3.../)