フランスの少子化対策概要です;
①家族手当:第3子から20歳になるまで支給され、所得制限はあるものの大半の世帯が受給する
②N分N乗方式:子育て世代、とくに3人以上の子育て世帯に対して、大幅な所得税減税を適用する
③職業自由選択補足手当:子育てのために仕事を全面的に休むのか、週4日や3日勤務、半日勤務などの時短労働を選択できる
④保育方法自由選択補足手当:育児で保育ママに子どもを預ける選択をした場合に支給される
⑤出産費用:妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリテーションを含む費用の全面無料化
⑥父親の出産休暇:母親同様の有給扱いで育休を取る父親も賃金の80%を保障
⑦不妊治療:公費で実施(43歳まで)
⑧学費の無料:高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金
⑨保育サービス:3歳まで育児を引き受ける認定保育ママから学童保育まで無料(保育所不足の解消)
⑩PACS(医療用画像管理システム)で事実婚の社会保障:非摘出子という言葉の民法からの削除し、自然子(非嫡出子)の権利は嫡出子と同じにした
⑪年金加算:子どもを3人養育すると年金が10%加算される
⑫余暇保育(日本の学童保育に相当):ほほとんど費用がかからない仕組み
長年に渡る総合的で具体的なきめ細かな「少子化対策」は、その成功例として世界で評価されています。
それに引き換え岸田内閣の「少子化対策」、この四月の地方選挙目当ての場当たり的なご都合主義政策と評されています。まさに首相本人のいう「異次元対策」のようです。
相変わらずの「パフォーマス政治」が続いています。
それでも支持率が上がり気味とか。
逆に考えれば、いかに今の政治が国民にとって薄ぺっらで悪政であり、ささやかな施しでも評価してもらえるということかも知れません。
その先に未来は見えません。