このところ異常な暑さが続いています。
危険な高温、局地的豪雨、竜巻、熱波、世界的な異常気象、地球温暖化の結果だと言われています。
今から約46億年前、地球が誕生したと言います。生物の誕生は約35億年前、動物の誕生は約10億年前です。
哺乳類の誕生は2億3000年前、人類の誕生はほんの20万年前です。
初期のころは他の動物と同じ狩猟採集の生活でしたが、知力と道具の発明で非力を克服し、他の動物を制覇して「地球の王様」になりました。
そして、人間が地球上では歴史の浅い1種族でしかないことを忘れ、自分たちの住みやすい環境づくりに邁進します。動植物を我が物顔で採集し、物事を自分にとって「良いか悪いか」の物差しでとらえ、子孫繁栄に努めます。やがて自然の摂理を忘れ「賢くない王様病」にかかってしまいます。
18世紀後半イギリスから始まった産業革命は、各国に大きな経済成長をもたらし、今まで横ばいだったGDPを増加させて行きました。今までの社会構造の変革をもたらした資本主義経済のはじまりです。「富」の追及が人々の活動の主眼となって行きます。自然との共存を当然のこととしてきた今までの暮らしは忘れ去られ、儲けることが最優先の価値観が蔓延してゆきます。生産力増大のために沢山の石化エネルギーが消費され、それが地球温暖化を引き起こしてゆきます。
全世界で取り組む地球温暖化対策「パリ協定」が2015年に合意されました。各国で温暖化対策が講じられましたが、コロナ禍で後退した経済立て直しを理由に米国や日本をはじめ先進国は、儲け主義を優先させ温暖化対策の先延ばしをはかりました。「賢くない王様病」がここでも顔を出していますが、今日の気候変動状況を見るとそんな悠長なことを言っている場合ではないと感じます。
地球がどんどん人間の住めない世界に向かっているようです。
一方で「理性」がより良い人間社会づくりを模索してきました。「民主主義」はその歴史の偉大な財産です。この思想を忘れて人間に取って暮らしやすい社会は生まれないと思います。
我々は何時、「儲け主義優先の社会」を乗り越えることができるのでしょう。
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