自民党の総裁選挙、マスコミの連日の報道が続いています。衆議院議員総選挙前での大宣伝、自民党への大サービスです。政権への「忖度」、つまり政権政党への忖度大応援に他なりません。第二次世界大戦前の、ドイツナチスの応援大報道、日本軍部の活躍の大報道を想起させます。
今の日本政治は国民をないがしろにした「専制独裁」時代に入ってきていると思います。
野党の「臨時国会開催要求」の拒否は明らかな憲法違反です。森政権以降、国の最高決議機関「国会」を軽視する傾向が顕著となり、安倍政権ではそれがあからさまになっています。憲法は国民主権を守るため「三権分立」を規定、とりわけ議会制民主主義の要となるのが「国会」です。「立法」とともに、政権の行政を厳しくチェックするのが重要な任務です。憲法第五十三条には「いずれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。」とあります。義務違反規定がないことをいいことに、これを平然と拒否しているわけです。それは自己都合を優先して民主主義を守る意思がないことを示しています。
安倍・菅内閣は「憲法改正」を主張しています。これは憲法99条の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」の明らかな違反です。1968年に倉石農相が「こんなばかげた憲法をもつ日本はメカケ」という発言をして閣僚辞任しましたが、今や現憲法を守らなければならい首相や閣僚が平然と「改憲」を口にするようになっています。彼らは「日本憲法」を守る気はないということです。
安倍内閣の閣議決定で「自衛隊の集団的自衛権による海外派遣」、強行採決で「特定秘密保護法」「安全保障関連法」「テロ等準備罪(共謀罪)法」、菅内閣で「土地利用規制法」を成立させています。いずれも憲法違反の疑義が出されているものばかりです。沖縄でも「辺野古基地建設」が県民の大多数の反対の中、強引に進められています。その他原発、暮らし関連予算削減、軍事費拡大など国民の意思を無視した施策が、強引に日本中で展開しています。自民・公明党議員で国会の三分の二を占めている結果です。
よく考えて自分を守る選挙をしましょう。そして、選挙に行かないのは今の政権を喜ばせるだけです。