呉かみしばいのつどい ~紙芝居はワクワクどきどき~

子ども達と心を通わせ、共感の感性を育む
日本独自の文化、紙芝居
紙芝居の輪が広がりますように~

大田堯先生、里帰りされました。

2016年03月20日 | 映画「かすかな光へ」
大田堯先生の生まれ故郷である、広島県三原市本郷にて、大田堯先生が93歳の時に撮られた映画「かすかな光へ」が上映されました。

主催は、広島県子どもの読書連絡会と、ほんごう子ども図書館、三原市。
後援には、映画の中で伸び伸びと遊ぶ子ども達の保育をしている「あんず保育園」と、私達「呉かみしばいのつどい」です。

広島県子どもの読書連絡会の小林会長の挨拶で、開会となりました。
上映会のきっかけは、広島県子どもの読書連絡会の移動例会を、ほんごう子ども図書館で開催することが決定したことでした。

偶然にも、主催の三原市の昨年12月号の広報に、大田堯先生の特集が組まれ、直接大田堯先生に取材された内容が7ページに渡って掲載されたところでした。
こちらからご覧いただけます

会場は130名の椅子が用意されていましたが、満席となり急遽補助席を出して150名以上の方々が集い、配布資料もなくなるほどの大盛会となりました。

そして、静かに映画が始まりました。

子どもの命を大切に活動している方々と一緒に観ることで、響き合うのを感じることができました。
席に着いた時は、知らない人々がバラバラの面持ちだったのに、映画を観終えてふと顔を見合わせると、誰もが知り合いのような、心と心が通い合い共感する仲間の顔となりました。
不思議だけれど、それがとても自然なことようで、大田堯先生の人生からのメッセージを共有した同志のような気持ちになりました。

そこへ大田堯先生がご登壇され、会場はワーと大きな拍手でいっぱいに包まれました。
チラシには、大田堯先生がご来場とは入っていなかったので、まさにサプライズでした。
大田堯先生の体調を第一に考えて、当日いらっしゃることができるかどうかは、祈るばかりだったそうです。

ほんごう子ども図書館の歴代の館長さんやスタッフの皆さんが、万全の体制で準備してお迎えされました。
大きな喜びに満ちた横断幕でした。

そして大田堯先生から、直接お話を拝聴しました。
一言一言が、力強く、胸に染みます。

大田堯先生のお話で、私の中に大きな気づきが2つありました。
1つめは、「命を大切にする人間になって欲しい」と、お話されたことです。
日々の生活の中、いろいろな言葉や情報に翻弄されたり、判断が難しい思うことがあります。けれど、これからは先生のおっしゃった言葉「これは、子どもの命を守ることになっているのか」と自分自身に問い直すことが、子ども達のすぐ側にいる私たちの指標となるのではないかと思いました。

2つめは、絵本もお話も紙芝居にも共通する「かたる」ことの本来の意味は「かかわる」ことだとおっしゃったことです。私は25年以上活動を続けていますが、こうして続けてこられたのも、子ども達との生身の人間同士のかかわりの中で、響き合い、私自身が変わり成長させてもらっていたからなのだと、気づかせていただきました。

大田堯先生の願いが込められたこの映画「かすかな光へ」は、全国でリレー上映されています。
詳しくは、「かすかな光へ」公式ホームページ
こちらから


先生は、3月がお誕生日で、白寿をお迎えになりました。
心よりお祝いを申し上げます。

大田堯先生、益々お元気でいらしてください。
そして、これからも私たちの行く道を照らし続けて下さい。

大田堯先生からのメッセージ「蟷螂の斧」

ご著書


ご報告をと思いましたが、このような拙い文章で申し訳ありません。
大田堯先生をはじめご関係の皆さまに、失礼をお詫びさせていただきます。


*広島県子どもの読書連絡会は、
県立図書館を会場にして、月1回の例会を持ち、読書会・会員によりブックトーク・ストーリーテリング・図書館員による新刊紹介・講師を招いての講演会等を企画実施している。又、年に1・2度は、会場を県内の会員所在地に移し、会員相互の交流を積極的に行ってる。特に、会報『あかずきん』(毎月1回発行)は、広域にわたる会員相互の睦と活動状況報告、新刊書案内、催しの案内などの重要な情報源となっている。

詳しくは、こちらから

会報「あかずきん4月号」に、上映会と交流会、ほんごう子ども図書館での移動例会のようすや感想が掲載されます。