静かに目を瞑るとありとあらゆる生を持つモノたちの気配が感じられるぐらい、静かな里山での暮らし。
一際、夜更けの静けさは、生か死かどちらに居るのか区別がつかないぐらいだ。その事をツトムは一度死ぬという考え方に当て嵌めた。確かにそうかもしれない。生かされているとすれば、たまたま朝を迎えられた一人にすぎない。そう思うと与えられた一日を幸運と思って、山の恵み、里の恵み、畑の恵み、人の情けにすがって生きよう。そんな気持ちにもなれると思う。死に対する畏れも一時忘れられる気がする。そして、夜が来ればまた死ぬのだ。
エンドロールに流れるジュリーの歌があまりにもジュリーでジーンときました。