この作品を観るにあたって、これは犯罪映画であるという事を頭に入れてはいたが、クリント・イーストウッドの成せる技に引き込まれ、アールという孤独な老人の生き方に寄り添ってしまう。
人生を正直に生きて来た人間には恐れなどなく、ただただ自分のせいで悲しませてしまった家族の事だけが気がかりだったのだと思う。
犯罪のはびこり方が老人問題と一体になっている、これはかなり深刻な問題だと思う。麻薬カルテルよりもそちらの方が気なった作品。
しかし、素晴らしい!クリント・イーストウッド。カーラジオに合わせて歌いまくる姿がサイコー!日本だったら紫綬褒章あげたい。