よりみち人生ぷらり旅

久々の再開なのですが・・宝塚歌劇や舞台のことメインになりそうです。。

映画鑑賞~おくりびと(少しネタバレ)

2009-03-20 02:23:30 | 映画鑑賞
1週間前、話題の「おくりびと」やっと見にいきました。
「ハンカチ持参で」と行った人にも言われましたが、私の感想はちょっと違うものでした。不謹慎かもしれませんが、コメディ映画ともいえます。もちろんお葬式シーンはたくさんあるし、仏さんもたくさんでてくるし、仏さんの家族関係やそれまでの人生を想像するとその別れの悲しみは理解できます。でもただの感動映画ではなくて、笑いがちりばめられたそのバランスがよかったなあというのが一番の感想です。私は大いに笑わせてもらいました。

あちこちで言われている、本木雅弘さんや山崎努さんの「納棺師」の所作、ほんとに仏さんに対する敬意や優しさを感じる美しいものでした。ラストで違う業者の納棺作業を見ることでより、この2人の心をこめた納棺がひきたちました。
映画にでてきた仏さんは、孤独死のお年寄りを除き、みんな家族に愛されていました。それがまた涙を誘うのでしょう
社長さん(山崎努さん)は飄々としながら優しく、時に厳しく、とても素敵な人物でした。この映画に欠かせない存在感ある人物でした。
火葬場職員(笹野高史さん)の自分は「この世からあの世へ旅立つ人の門番」であるというセリフも残りました。2年前に祖父を火葬場の焼炉に入れる瞬間を思い出しました。あの時はつらかったなあ・・ずっと夫の職業を嫌っていた妻(広末涼子さん)がラストで堂々と力強く「夫は納棺師なんです」と言うセリフも印象的でした。
子供の時行き別れ、顔も覚えていない父親の死との対面。しっかり握りしめていた石文で、目の前の仏さんが自分の父親であると確信する。自分を捨てた父親が、自分との思い出の石文を離さずもっていたことでわだかまりも消え、愛おしさに変わるシーンが一番心に響きました。
最後に何度か流れる久石譲さんのチェロの音楽が場面を盛り立て、美しい音色を奏でてました。
涙あり、笑いありの映画、日本映画快挙ですね!

余談1:本木さん、脱いだらすごかったです韓国俳優のようなマッチョな体でびっくりあのスマートで涼しげで端正なお顔からは想像できませんでした

余談2:オーケストラ団員だった本木さんの第九演奏シーンの指揮者、飯盛範親さんは「のだめカンタービレ~ヨーロッパ編」で玉木くんに指揮の指導をされた本物の指揮者さんでした

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