かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

屏風はさらりで

2013-11-06 18:57:05 | 映画・本・美術館
わたしの場合、いまトーハクというと補聴器でてこなーい!ではあるが、忘れかけてきたので記録。

先日来館した目的は、洛外図屏風の大きい映像と龍安寺のリアル石庭。おい、本物の屏風は?

おそらく洛中洛外図の前は人だかりで、かなり辛抱して順番を待ってみることになるだろう。
だったら先に東洋館と本館をまわり、閉館近くなってから京都がベストコースだぞ!と順番を考えたものの、余力がなくなりそうなので平成館へ…

午後1時すぎの土曜日、入館待ちはないけれどやはり洛外図屏風の前の人垣がすごい。早々にあきらめた。

洛外図屏風には舟木本、歴博本、それ以外にもあることを知らなかったわたし…

会場に入ってまず最初に対面する大画面は見もの!まずは京都の町の人びとを眺めてニンマリ。
ミュージアムシアターで何度か見たときも楽しかったけれど、これはいい。

実現不可能な願いですが、屏風をいちにち貸切りして好きなだけ眺めていいよーなんてことができたら昼ごはん用意して臨みたいものです。
ちっさーい町の人びとをじーっと見つめて、あら!まあ!発見する楽しさ。いいな。
電車の路線図(首都圏版)を眺める楽しさに似てると思うのは、わたしだけだろか?

龍安寺。
桜の花びらが風に散って舞う、やがて木々の青葉が眩しくなり、また季節は移り赤や橙色に染まるお庭、そして雪の降る真っ白な世界へと。
これを大きなスクリーンで眺めていると、隙間もないほどたくさんの人が同じように並んで見ているのを暫し忘れる。自分だけの空間になる。

誰かがいってたけど、たしかにこれは京都へいきたくなるわ。

物販。
とらや京都店限定の羊羹2つがありまして、これにかなり興奮したわたしです。

肝心の屏風は一巡してから再度チャレンジするも人垣は減らず、またもや諦めた。

そのあと、本館、そして東洋館をすこし拝観。

高円宮様の根付、浮世絵、地蔵菩薩、漆芸の数々、密教法具、本館は見ごたえありますね、ほんとに。
2階には洛中洛外図屏風もありまして、作者はわからないようですが、こちらはすいてますのでゆっくり眺めてまいりました。今日はこれで充分ということで。

東洋館ではダルビッシュ似の仏像を久しぶりに眺め、スカラベとバク、ガネーシャのエンボスを押したところで時間切れ。

また改めて。

いやーー補聴器でないわ、やっぱり。
たのしかったけれど、忘れられない特別展になってしまった。ザンネン無念。