目が悪くなって、本が読みにくくなりました。
5年前くらいまでは2日に1冊は読んでいたのに、最近では月に一冊くらいしか本を読まなくなりました。情報が本や新聞からだけではなく、ネットなどからも大量に入ってくるようになったことも影響しているとは思いますが、読みたいと思う本はあるのに、読む事が面倒になっていて、手に取った本を数ページ読み進んだだけですぐに置いてしまいます。
本を読まなくなってから、頭が衰えて来ていると感じる様になってきています。本を読まなくなったことと関連していない ただの老化、緩徐なる認知症の進行悪化なのかもしれませんが、視力の衰えと頭の働き、関連している様にも感じます。
そういえば、聴力の低下と認知症には明らかな関係が認められるそうです。
実際、高齢者の方を診察していて、難聴と認知症には強い関係があると感じます。往診に行って、外からTVの音が鳴り響いて来る家の住民は、ほぼほぼ認知症ですから。
調べてみたら、視力と認知症の関係は、聴力ほどではないですが、やはり関連性はある様です。
65歳以上の高齢者を対象にした調査では、視力の良い人はそうでない人に比べて認知機能が高いというデータ、視力の悪い人は、認知症の発症リスクが良い人の2倍という研究結果などがありました。
視力にせよ聴力にせよ、外界からのシグナルの入力装置ですよね。それが劣化すると、たとえ判断装置が同じだったとしても、出力されるものの質も劣化する。判断装置である脳自体も年と共に劣化していますから、劣化の掛け算でさらなる劣化は避けられません。
年を重ねると、全身の劣化(老化)から免れることは出来ません。劣化を出来るだけ先送りに出来るよう、努力していくしかないですよねぇ。老眼鏡をかけて、読書に励むよう努力しなければ!!
今、頑張って読み進めている本が、これです。結構気が重くなる!
玉置浩二「夏の終りのハーモニー」