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北海道大学医学研究院呼吸器内科学教室(今野 哲教授)の中久保 祥先生を中心とした研究グループがCOVID-19の症状と変異株(BA.2・BA.5)、宿主の免疫状態、臨床転帰との関連などについて検討し、高齢者が重症化しやすい症状などが明らかとなりました(図1)。その内容が『Lancet Infectious Diseases』誌に発表されました。
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咽頭痛や咳、鼻汁などの症状は重症化し難く、38℃以上の発熱、倦怠感、食欲低下、呼吸苦などの症状は重症化しやすい。これは、二千五百数十人の新型コロナ陽性患者さんを診て来た私の印象と同じです。
次に年齢別の有病率です。
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これを見て興味深いなと思ったのは、重症化しやすい高齢者ほど、症状が少ないのです。高齢者に関しては、発熱する元気が無かったり、色々な症状に対する感受性が下がっていることもあると思われます。
9歳以下も症状が少ないですね。幼少児は訴えられないからでしょうか。重症化する率は低いとはいえ、ちょっと薄気味悪いです。
65歳以上が重症化しやすい症状を重症化しやすい順に並べてみると
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呼吸苦、38℃以上の発熱、食事量低下、倦怠感などが危ないのですねぇ。これは年齢にかかわりなく危ない症状の様ですね。訴えの少ない高齢者がこれらの症状を訴えたらとても危ないのだと認識しましょう。
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年齢、基礎疾患の数、そのコントロール状況、ワクチン接種の回数、半年以内にワクチンを接種したかどうか、どんな症状があるのかなどで重症化しやすさを示した表です。
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普段から健康で若くてワクチンも打っていて、症状も軽いモノであれば、重症化はし難いという常識的な結果にも見えますが、ワクチンに関して半年以内に打ったかどうかを判断材料にしています。ワクチンを何回打ったかは問題になっていません。打ったか打っていないか。半年以内に打ったか打ってないかその2つが判断材料にされています。今後、65歳以上(疾患を持っている方は60歳以上)に年一回の接種が基本(他は任意接種)となる様ですが・・・半年の間に打っていれば重症化はし難いですよ程度にしか効かないと言う事なのでしょうねぇ。
強引にまとめます。先ずは罹患しない様努力する事(危険な所には近付かない。危険性の高い所に行かざるを得ない時はマスク、眼鏡等で防護するようにしましょう。そして罹患しても重症化しない様、健康増進に配慮し、ワクチンも一回は打っておいたほうがいいとは思います。
外見はボトックス注などで胡麻化すことは出来ても、肉体年齢をウィルスに胡麻化すことは出来ません。80歳以上の方は年に一回はワクチン接種に励んだうえ、感染回避を心がけ、もしも掛かったかもと思った時は、早目に診断を受けた上で抗コロナ経口薬の服用をお勧めします。腎機能に問題が無ければパキロビッドパック、そうでなければラゲブリオを可及的速やかに内服開始しましょう。それでも、呼吸苦、38度以上の高熱、食欲不振、強い倦怠感などが出現したら、入院加療をお勧めします。まだ大丈夫だろうと考える事は、重症化の可能性が高い超高齢者には危険です。
まぁ、それも、考え方次第でして・・・そろそろ、お迎えが来ても良いかなと思われている方は、それなりに行動していただいて全く問題ないと私は考えます。すべてはその方の哲学次第だと思っています。参考にしていただければ幸いです。
まぁ、それも、考え方次第でして・・・そろそろ、お迎えが来ても良いかなと思われている方は、それなりに行動していただいて全く問題ないと私は考えます。すべてはその方の哲学次第だと思っています。参考にしていただければ幸いです。
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