私は開業医という仕事をしています。そして一般的な外診療以外に在宅医療にも携わっています。
在宅医療というのは、病気があって、外来通院が困難な患者さんに対して、ご自宅や施設などに医師や訪問看護、ヘルパーなどが訪問して医療や介護を提供することを言います。患者さんの病気の種類は千差万別で、がん末期の方から骨粗鬆症で動けなくなった方、脳梗塞で寝たきり、老衰で動きづらい方、高齢患者が多いですが、若年の難病患者さん、小学生のがん手術後のかたもおられました。
私は開業以来、在宅医療に携わり続けてきました。在宅医療はいつ呼び出されるか分からないという大変さがあるので、多くの医師は避けて通ります。24時間仕事に縛られるのは嫌ですから。しかし、「住み慣れたこの場所で生活を続けたい」という患者さんの思いに従う。患者さんの希望を現実化する、基本的人権を尊重するということに大きな喜びを感じられる働き甲斐のある仕事だと思っています。それを大変さ以上に喜びと感じるかどうかで在宅医療にかかわるか、関わらないかが分かれるのだと思います。
私や私の在宅医療仲間は、患者さんの笑顔が見える在宅医療が大好きなのです。
医療は生命予後を伸ばし続けてきました。私が小学生だった昭和の30年代だったら、私と同年代の70歳前後なんて、女性は背中90度が曲がって、杖を突いて漸く歩いていたし、男性の70歳もどう転んでも童話に出てくるような「おきな」でした。
しかし、私は69.6歳ですが、現役で仕事をしていますし、小学校の同級生の多くも未だ仕事をしていました。仕事を離れた同級生も「おきな」には程遠い感じでした。
平均寿命も延びましたが、健康寿命も確かに延びていますね。それは本当に良いことですよね。
平均的な健康余命、男性最新の2019年でも72.68歳です。私、あと1,000日強しか遊んでいられないのかもしれません。一日一日を噛みしめて遊ばないとね!
閑話休題、問題は上のグラフの青い線と赤い線の間の期間です。健康寿命と平均寿命の差、それは、健康でなく過ごす期間を過ごしています。そこで在宅医療が活躍するわけです。
続く
モンモンでーす!いつも為になる記事を有難うございます。
以下引用
開業以来、在宅医療に携わり続けてきました。
素晴らしい事ですね!本当に具合悪い方 動けない方で医療を受けたいと思っても 病院に行けない方も少なくないですよね!
もう亡くなりましたが 父 脳の病気で 寝たきりになって 在宅で 先生や看護師さんが いらっしゃると 私も 父も 嬉しくて泣いていました。
困っている時にわざわざ 自宅にまで来ていただけるなんて 本当にありがたい事です。
訪問の歯科の先生にも お世話になり 感謝しております。
ただ 一つ心配なのは 発熱外来 通常の外来でもお忙しい中 在宅医療 24時間 365日オンコールの先生が お疲れにならないように 願っております。
モンモン 尊敬しております!
そして応援しております!
これからもお元気で 貴重なブログ記事 楽しみに読ませていただきますね♪
良いお年をお迎えになられてくださいね!
モンモンさんも在宅介護されていたのですね。在宅介護、年末年始など大変だったでしょう。お察しします。
年が明けたら、再び在宅医療、発熱外来、一般診療に取り組んでいきたいと思います。流石に古稀を迎えますので、体もいう事を聞かなくなってきました。仕事をコントロールしながら、くる年もやっていきたいと思っています。嬉しいエール本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。