先週の土曜日。
サポステからの依頼で、一度社会から離脱してしまった若者たちの職場体験の受け入れをしています。
そしてその体験の参加者から、2人の若者が、いま安心堂にアルバイトとして就業してくれています。
サポステからの依頼は、その受け入れた側の立場で、保護者の皆さんに向けて話して欲しいとのことでした。
当日、部屋に足を踏み入れるまで知らなかった(笑)
国ちゃんとの付き合いも、随分と長くなったもんだ。
だけど真面目な話など、殆どしたことのない国ちゃん。
講師として、参加者の方々に話した内容がとても良かった。
彼は子供の頃から、ザオー工業の後継ぎになるという意識があったそうだ。
後を継ぐために大学に行き、後を継ぐために外で就職し、経験を積んで家業に入った。
だけどお父さんから、会社を継いで欲しいとも、継いでくれとも、一度も言われたことはないそうです。
自ら背負った責任を、悩み苦しみながらも前を向き、紡ぎ繋ぎ続けている国ちゃんの思いを知り、その男気にとても感動しました。
たまにセクハラ気味だったり、パワハラ気味だったり、バリバリ昭和の男だけれど…(笑)
彼は本当に律儀で義理堅い。
年末年始の挨拶も必ず来てくれる。
言ったら怒られるから詳しくは言わないけど、色々な人への心遣いが半端ない。
私のことも、いつも何かと気にかけてくれている。
私の父の体調ことも、誰よりも心配してくれているのは国ちゃんじゃないかと思うくらい、親身になって会長の調子はどうだ?と聞いてくれる。
不器用で自分の気持ちを素直に表わすことが苦手で、強がりで、ぶっきら棒だけど。
誰に対しても心底優しい人でもある。
そんな国ちゃはかっこいい。
一緒に講師として、セミナーに参加できて良かったです。
様々な思いを聞けて、よかったです。
一度社会から離脱してしまった若者たちが、もう一度社会復帰を目指し、やり直したいと言う気持ちを抱えて足を踏み入る場所が「若者サポートステーション」です。
私が保護者たちに伝えたのは、子どもの人生は子どもの選択で決まるし、そうでなければならないのではないかと言うこと。
子どもたちの選択が、親の見据えた未来と違うとしても、見守ってあげて欲しい。
親として、子どもたちが後悔してもいい、という覚悟をして欲しい。
だけどもし、何か助けを求めてきたときには、全力で受け止めてあげて欲しい。
ここに帰ってくれば安心なんだと言う、唯一無二の存在であり続けて欲しいと伝えました。
そして「皆さんが思っているよりも、お子さんたちはしっかりしてます」と言うこと。
だから安心して送り出してあげてくださいと。
みんなしっかりしてる。
本当にそうなんだもの。
サポステに来ている子たちは「もう一度働きたい」という、勇気とやる気があるのは間違いないのだから。
みんな大丈夫なんだよ。
若者たち。
悩め、惑え、疑え、抗え、苦しめ、戸惑え。
それでいいよ。
失敗しろ、後悔しろ、挑戦しろ。
失敗のない人生こそが失敗だよ。
失敗のない人なんていないし。
自分の全てを受け入れて、全てを許して。
堂々と前を向いて歩いて行け。
全部楽しめ。
人生の全てを楽しめ。
思いっきり楽しめ。
大丈夫だよ。
みんな、大丈夫。