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わたしのタイムカプセル

Vol.3 小さな町工場のブランディング奮闘記

2020-10-31 14:23:20 | 小さな町工場のブランディング奮闘記
【慎ちゃんのとの出会い】

安心堂のブランディングをお願いしている株式会社ROOM810の丸山慎二郎社長との出会いは、城北信用金庫の主催する【城北未来塾】という異業種交流会でした。

城北信金の理事長、大前幸太郎さんはちょっとぶっ飛んだ人で、気になって調べてみたら元内閣府の官僚であり、そしてなんとミュージシャン!
なるほど、だから信金にしてはやることがロックなのか・・・と納得(笑)

その城北未来塾で、異彩を放っていたのが慎ちゃんこと丸山慎二郎さん。
テーブルの向こうで、ニコニコしながら一人ぽつんと佇んでいた。

頭はアフロヘアー、ジャケットとネクタイは身に着けているものの一般的なスーツではなく、どう見てもファッション関係の人というお洒落な印象でした。

人見知りな私もひとりぽつんとしていたので、目が合ったのをきっかけに話しかけました。
いや、話しかけられたのかな。

「僕、荒川区を盛り上げたいんです」という慎ちゃんの言葉を聞き、すでにあだちブランドyouthで活動していた私は、自分の経験談を語り意気投合したのでした。

そのとき「イベントやるから遊びに来て!」と誘ってくれたのが、東日本大震災以降にはじめた、東北支援のイベント【ONE HEART SHOWER】でした。

城北未来塾からどれくらい後のことだったのは定かではないですが、その未知のイベントONE HEART SHOWERに、私は単身乗り込みました。

初めてのイベントに一人で行くのは結構勇気のいることとで、勝手の分からない私はイベント開始直前に行ってしまい、たぶん一番乗り。
準備がまだ整ってなかったようで、スタッフのみなさんはバタバタと忙しそうでした。

ひとりぽつんとしているときに、何やら元気いっぱいのハイテンションで会場入りしてきたのがナレーターの森一丁さん。

とにかくずっとニコニコニコニコしていて、話しかけられた訳ではないんだけど、いい人オーラ全開だったので、ほっとしたのを思いだします。

その後ぞくぞくと参加者が集まってきましたが、当然のように知り合いは全くいない。

会場はパンパンで人がすれ違うのも大変な状況の中、人見知り全開で一人佇むしかなかった私に、慎ちゃんは次々といろんな人を連れてきて紹介してくれました。

どう見てもベロンベロンに酔っているのに、空いてるコップをさりげなく片づけたり、一人一人に声かけたり、その気遣いに驚愕。

支援を目的とし、人を集めること、人をもてなすことに伴う「責任」

その責任を背負い、慎ちゃんはとにかく人を楽しませ、そして自身もちゃんと楽しんでいる。

その姿に、外見からは想像もつかない(←失礼)社長としてあるべきの姿を見させていただいたような気がします。

その日以降は、何度もイベントに足を運ばせてもらったり、他のイベントにともに参加したり、時に飲みに行ったり。
数年の月日をかけ、交流を深めていきました。

そして慎ちゃんを支える副社長、ともちゃんこと鈴木友子さんの存在は外せない。

慎ちゃんが女神と崇めるほど器が大きく、全身から愛を感じる。
私みたいに好き好きオーラを出すことなく、淡々としてるのに、そのまなざしや言葉や態度で、人柄の素晴らしさが伝わってくる。
人間がブラックホール並みに大きい。(未知数ってことね!)

更にもう一人。

ある意味自由すぎる二人をきっちりまとめるのが、ROOM810の頭脳ともいえる(勝手な妄想含む)クリエイティブディレクターのシマケンこと島健さん(←そのままやん・・・)

島さんのことは、正直いってブランディングをお願いするまで「とてつもなく頭のいい人」以外、あまりよく知らなかった。
頭が良すぎて何を言ってるのかついていけないこともあるし、たまにグサッとくるようなことをサラッと言うし、アンドロイドですか?って思う時もある(うそ笑)

でもいざ、一緒にお仕事すすめさせてもらうと、きりっとした一見冷たいような見た目からはわからない(←失礼)愛情深さを感じます。

当然のことなのかもしれないけど責任感が強く、そして本気で意見をぶつけてくれる。

安心堂と私が成長するための最善策は何なのか、私の目指す目標に辿りつくまでに何を選択すべきなのか。
島さん自身に本気さがなければ、決して出てこないであろう意見をがんがん出してくれる。

「ブランディング」とひとことで言っても、その言葉からは想像もできない、ひとつひとつの積み重ねが重要なんだということを教えてくれたのは島さんだ。
ど派手にパパーっとやるものではない。
地道な努力の積み重ねだ。

ある意味直感で「うちのような弱小町工場だからこそ絶対に必要だ」と思ったブランディング。

その結果はまだ出ていないとも言えるけど、もう出ているとも言える。

安心堂はすでに、私の目指している未来に向けて動き出している。

そしてそれは、私が思っていた以上のことをもたらしてくれている。

この人たちと出会えたからできたこと。


もし、ブランディングには何が必要なのですか?と問われるとするならば。

今の私が言えることはただ一つ。

信頼できる人と出会うことだ。

私の旅はまだまだ続きます。

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