今日は次女菜々子の、高校の卒業式。
そして菜々子からの、一通の手紙でした。
朝から大雨。
中学校の卒業式も雨だったね。
雨に惚れられておるな(笑)
なるべく真ん中の前の席に座って欲しいと要望があったので、早めに会場入りしました。
ラッキーなことに、真ん中の最前列がひとつ空いていたので、一応隣の人に「こちら大丈夫ですか?」って声をかけて着席しました。
菜々子はめちゃくちゃマイペースで、家族に対してはどちらかと言えば淡白で、感情を表に出すのが苦手な子です。
その娘がわざわざ真ん中に座ってって言うのだから、何かあるのかな?と思わざるを得ません(笑)
蓋を開けてみれば、まんまと娘の真後ろ。
すごい位置に陣取りました(笑)
泣かないかもと思いきや、入場の時から涙が目に浮かびました。
コロナウイルスにより、本当に大変な一年を過ごしてきました。
行事という行事は中止になり、授業も時間差登校や、課題の提出などで乗り切りました。
生徒たちはもちろんのこと、先生たちの困惑や、今まで体験したことのない指導へのご尽力を思うと、当然の如く胸が熱くなります。
未だ緊急事態宣言が続く中、卒業式を開催して下さったことにも、心から感謝申し上げます。
首席で入学し、入学式の時は代表で挨拶をさせて頂いた菜々子でしたが、入学と同時にあれよあれよと平均的な生徒になりました(笑)
それでも3年間、コロナもあり、紆余曲折ありながらも、本当に良く頑張りましたね。
国歌斉唱も、校歌斉唱もなく、淡々と執り行われた卒業式でしたが、答辞がとても素晴らしかった。
涙声で精一杯話す男女2人の生徒。
コロナ禍に悩んだり悲しんだりしながらも、みんなみんな、それぞれが一生懸命に頑張って来たんだということが伝わり、胸に熱く染み渡りました。
滞りなく式も終わり、いよいよ退場のとき。
菜々子がなんで真ん中に座ってと言ったのかがやっとわかりました。
退場の際、クラス全員で保護者の席を囲むように立ち止まり、保護者に向かって「ありがとうございました!」と礼をしてくれました。
菜々子は私の目の前にいた。
涙なくして見られませんでした。
式が終わり、あとは最後のホームルーム。
当然の如く、保護者は立ち会えません。
菜々子から「一緒に写真撮りたい!」ってLINEが来ていたので、エントランスで待つことにしました。
外は雨、そして換気のために扉は開けっ放し。
想像以上の寒さの中、40分以上待ちました。
やっとやっと、教室から降りて来た菜々子。
駆け寄って来ると、「ママ、3年間本当にありがとうございました!」って手渡されたのは、石鹸で出来た薔薇の花束。
そして菜々子からの、一通の手紙でした。
仕事を終えて、先程読み終えた娘からの手紙。
そこにはたくさんの感謝の言葉がありました。
ママが経営者という立場であることから、たくさんの大人の人たちに合わせてくれて、普通だったら学べなかったことを沢山学ばさせてもらった、と。
そして野外活動や、行き先がベトナムという海外の修学旅行へ行かせてくれたこと、本当にありがとう、と。
それから、毎日仕事に行く前にお弁当作ってくれてありがとう、と。
自分で選んだ専門学校への道を行かせてくれてありがとう、と。
そして最後に、
「いつも私を支えてくれて、育ててくれて、褒めてくれて、叱ってくれて、料理上手で、美人で(これ本当に書いてあった!)ぶっ飛んだぐらいに子ども思いなママの元に生まれてきて幸せです。」
と、書いてありました。
涙がぼろぼろ溢れました。
ありがとうは、お互い様です。
感謝してくれて本当にありがとう。
親なんだから当たり前と思わず、何事にも感謝してくれる人に育ってくれて、本当にありがとう。
菜々子、あなたは私の誇りです。
私の元に生まれてきてくれて、本当に本当にありがとう。
菜々子の笑顔は百人力。
これからもその笑顔を忘れずに、新しい世界へ羽ばたいてね!
卒業おめでとう!!