導引の法を毎日行へば、気をめぐらし、食を消して、積聚(しゃくじゅ)を生ぜず。
朝いまだおきざる時、両足をのべ、濁気をはき出し、おきて坐し、頭を仰(あおのき)て、両手をくみ、向(むこう)へ張出し、上に向ふべし。
歯をしばしばたゝき、左右の手にて、項(うなじ)をかはるがはるおす。
其次に両肩をあげ、くびを縮め、目をふさぎて、俄(にわか)に肩を下へさぐる事、三度。
次に面(かお)を、両手にて、度々なで下ろし、目を、目がしらより目じりに、しばしばなで、鼻を、両手の中指にて六七度なで、耳輪(じりん)を、両手の両指にて挟み、なで下ろす事六七度、両手の中指を両耳に入、さぐり、しばしふさぎて両へひらき、両手をくみ、左へ引ときは、かうべ右をかへり見、右へ引ときは、左へかへりみる。
此如する事各三度。
次に手の背にて、左右の腰の上、京門(けいもん)のあたりを、すぢかひに、下に十余度なで下し、次に両手を以、腰を按す。両手の掌(たなごころ)にて、腰の上下をしばしばなで下す。
是食気をめぐらし、気を下す。
次に手を以、臀の上を、やはらかに打事十余度。
次に股膝を撫くだし、両手をくんで、三里(:膝頭の下)の辺をかゝえ、足を先へふみ出し、左右の手を前へ引、左右の足、ともに、此如する事しばしばすべし。
次に左右の手を以、左右のはぎ(すね)の表裏を、なで下す事数度。
次に足の心(うら)湧泉(ゆせん)の穴と云、片足の五指を片手にてにぎり、湧泉の穴を左手にて右をなで、右手にて左をなづる事、各数十度。
又、両足の大指をよく引、残る指をもひねる。
是術者のする導引の術なり。
閑暇ある人は日々かくの如す。
又、児童にをしへてはぎ(すね)をなでさせ、足心(あしのうら)をしきりにすらせ、熱生じてやむ。
又、足の指を引(ひか)しむ。
朝夕此如すれば、気下り、気めぐり、足の痛を治す。
甚(はなはだ)益あり。
遠方へ歩行せんとする時、又は歩行して後、足心(あしのうら)を右のごとく按(お)すべし。
・引導を毎日行えば、気がよく巡り、食べ物をよく消化してお腹の異状を起こさない
・朝まだ床から起き出さないうちに、両足を伸ばし、濁った気を吐き出してから起きて座り、頭を上に向けて両手を組み、前方へ突き出し、上に上げる(←これを今やってみたら背中がピキッとなりそうだったぁ〜お気をつけて〜)
・歯を何度も噛み合わせ、左右の手で首筋を交互に圧す
・次に両肩をキュッと上に上げて首を縮め、目を塞いで肩をストンと下げる動作を三度繰り返す(気持ちいい〜)
・それからを両手で何度も撫で下ろし、目を何度も撫で、鼻を両手の中指で六、七回撫で、耳を両手の両指で挟んで撫で下ろすこと六、七回、両手の中指を両耳に入れ、探るようにしてしばしば耳の穴を塞いだり開いたりする(これは自然な流れでできて気持ちがいいですねぇ〜)
・そして両手を組んで腕を左側へ引く、その時は顔は右を向き、腕を右側へ引く時は顔は左を向く(これも気持ちが良い)
・このように各三度行う
・次に手の甲で左右の腰の上や京門のあたりを筋に沿って下へ十回ほど撫で下ろし、それから両手で腰を指圧する
・次に股膝を撫で下ろし、両手を組んで三里を抱えて足は前に踏み出すようにし、組んだ左右の手は自分の方へ引きつける(これは腰が伸びる感じです)
・両足ともこのように何度も繰り返す
・次に左右の手で両ふくらはぎの表裏を数回撫で下ろす
・そして、足の裏には湧泉とうツボがある
・片方の足の5本指を片手で握って、湧泉のツボを左手で右の湧泉、右手で左の湧泉を各数十回なでる(気持ちいい〜です。手でなでるよりも、親指を使うのがやりやすいかも〜)
・また、両足の親指を引っ張って、他の指もひねる(足がポカポカしま〜す)
・これが術者が行う引導の術である
・暇がある人は毎日やると良い(確かに暇じゃなきゃできないかも〜、笑)
・また、使用人や子供に教えて、ふくらはぎを撫でてもらっても良い(他人にやってもらうより、家族がいいと思います)
・足の裏を摩ってもらって熱くなったら止める
・足の指を引っ張ってもらうのも良い
・朝晩このようにすると、気が下がり、気が循環して足の痛みを治す
・とっても良いぞ
・遠くへ歩いて行こうとするときや、その後に上記のように足裏を按摩しておくことは大事
かなり細かく指導してくれています。細かすぎ?笑
実際にやってみると、気持ちが良いです
確かに気が巡る〜感じがします
益軒さんの教えを参考に、自分で出来るときに、自分のやりやすいやり方で
・気持ちがいい〜
程度にやってみようと思います
最後まで読んで頂いて有難うございます
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