サボテンの林から

メキシコのラパスでのこと、書いています。主に子供二人、猫、犬、うさぎのことです。

ポジティブ

2010-03-26 05:24:03 | 日記
さっき、メキシコ人にポジティブだなーと感心されてしまった。メキシコ人よりポジティブって、褒め言葉なのか?

そんな発言があった背景は、私の担当教官は、実験にお金を払うのが嫌いで、
薬品やら、実験器具やら必要なときは、「ここに行け」、「あそこに行け」と言って
ものはほとんど他の研究室から調達しないといけません。

で、私の先生が上司の技官に「大変だよな~」と言われて
「う~ん、でも、結局、いろんな人と知り合いになれたし、そっちのほうがよかったかも」と回答。その次に「なんてポジティブなんだ・・・」と驚かれてしまいました。

今、博士課程にいるので、もちろんその過程は重要だけど、結果のない過程は何にもならないと分かっているつもりです。だから、結果のためなら多少辛くても辛抱です。

先生も、意地悪で買ってくれないのじゃないと思うしね。だから、本当に必要なものだけ、必要な量をお願いしているので、必要なときはちゃんと予算をつけて購入してくれます。心配しないでね!

今日、無料で調達したのは、セマナサンタ中に必要な分の蒸留水とECメーターの標準液。
いや~、蒸留水をもらって、その上、標準液をくださいって言うのは本当にためらわれました、人間として・・・。

小さな幸せ

2010-03-25 09:46:10 | 日記
ハウス名作劇場のポリアンナじゃないけど、幸せ探し♪

自由に町にでることを禁じられている国で働いている友人のブログに感化されて、私も幸せ探ししてみました。

さっそく、建物の片隅で花を発見!


そして、水を自分の植物にあげようと水タンクをあけてみると・・・トカゲ発見!(これは、幸せというか、笑いが込み上げてきたわ)


今日は、早朝カラフルナ黄色の鳥を見た(これは写真はなし)。

どんなところにいても、空を飛ぶ鳥に感動し、足元に咲く花を感動できる平和な明日が早く来ますように!平和なラパスから、応援しています!

取扱説明書

2010-03-25 09:26:00 | 日記
直感で機械をいじる私ですが、やっぱり取扱説明書って大事だな~と思います。

培養液のpHとECを測るために、pHメーターとECメーターを探していたところ、
圃場用の簡易pHメーターとECメーターを技官さんが持っていることが判明。電池がなかったから使ってなかったっていうので、とりあえず電池を購入(時間がなかったので、予算申請はせず、自費で買ったよ)。

で、標準液を使って数値の補正をしようと思うと・・・やっぱり取扱説明書って必要ですよね。で、聞いてみると・・・「ない」。なんでないのか分からないけど、「ない」しか返事は返ってこない。

仕方なく、水質検査をする部署に行って(もちろん友達をたどって・・・友達のコネは大切ね。)聞いてみたけど、十五分格闘した結果、「マニュアルないのにできるか」って言われてしまった。そりゃそうだわ。

次の行動は、今は便利な時代・・・HPに取扱説明書がある!って思って探したけれどありませんでした。残念。

で、その次にしたのは・・・日本の先生にお願い。先生にお願いするのは、本当に申し訳ないな~と思ったのですが(というか、何さまだよって話です)、緊急だったので許してください。そして、無事に必要な情報をゲットできました。あとは、機会が壊れていなければ、数値の補正をして測定ができるはず!

私がいなかったら、約六万の機械は放棄されていたに違いない(まだ、分からないけど)。でも、一人じゃ解決できない。やっぱり、応援してくれる人たちの存在って大きいな~と感謝。

最後に、機材って、買うのは簡単(途上国はそうじゃないこともあるけど)、使いこなすのは大変で、メンテをするのはもっと大変。その辺、痛いくらいに最近実感してます。実は、とある研究室に誰も使いこなせない機材が、眠っているのを知っているのだ・・・(笑)。その機材を使おうと思ってたけど、いつまでたっても箱は開けられないようなので、最新の機材ではなく、古いほうを使おうとさっそく予約を入れました。



仕事感

2010-03-22 21:46:44 | 日記
こっちの人は、仕事に対して義務感が薄い。そのため、明日できることは明日やるし、期限はあってもないようなもの。普段はそれがマイナスに影響することが多いんだけど・・・。まれにプラスに影響するということに気がついた。

実験を進めるうえで、お金もないし、マンパワーもないし、正直心の底から心配していた。しかも、指導教官は学生を大学から呼んでくるってことで、2品種だったのが3品種に増えたし。

ところがどっこい、お金がなくてもマンパワーが足りなくても、友達がいればなんとかなるってことが判明。みんな仕事は、自分ができる範囲でやっているので、友達の頼みがくるとそれを優先的にやってくれる。

水耕栽培用のポットは材料費だけで、大至急で他の仕事を保留にして作ってもらえたし、月曜日からセマナサンタでお休みに入るのに、月曜日に実験器具の使い方をわざわざテクニコ(日本語だと技官さん?)が教えてくれながらデータのノートも一緒に取ってくれるということになった。

水耕栽培の準備をほぼつきっきりで手伝ってくれているテクニコに、「他の学生にもこんなにつきっきりで手伝ってるの?」と聞いたところ、「学生の手伝いをするのははじめて」との驚きの回答が。だって、仕事の3分の2は私の手伝いじゃん、今。彼が私に言ったのは、「君と一緒に働くのは面白いから。俺は好きに仕事を選ぶんだ」と言ってました。やましいことは何にも思ってない、純粋な発言だと分かっているので、大変嬉しいのですが、一方、そんなんで大丈夫かと心配です。ま、いいのでしょう・・・、ここはメキシコ、各期で求められる成果も目標設定もないし。

そんな彼らに驚いたのは、日本から来た大学の先生。土日にサンプリングを学生としようと学校にきたら・・・なんと技官が2人、学校の先生が1人手伝いにきていたのです。途上国で(メキシコはもはや途上国じゃないかもしれないが)休日出勤してくれる人なんて稀よ。だって休日手当でないからね。だって、日本がお金出してるプロジェクトだって、土日に仕事をお願いしたら嫌がるのが普通だよね。この人たち、嫌な顔一つせず、もくもくと手伝ってくれました。

前の仕事では、ヒト・モノ・カネをタイミングよく調達しないと~と思っていたが、今は悲しいかな、そのどれもないので、友達を大切にしたいと思います。でも、そのおかげで、ぐんと実験が進んでいる気が。途上国で働くときは、是非、周囲の人を大切に!それが回りまわって自分を助けることになりますよ!日本で物資に恵まれていて忘れそうなこと、少し思いだした気がします。ま、日本じゃこのルールは通用しないけどね。

写真は、実験器具設置完了の記念写真!