信仰、また道徳を教え授けるにあたって、天主ご自身は教会を自らの神的な教導権に参与するものとなさいました。こうして教会は天主の賜物により誤ることのないものとされました。したがって、教会は人類の最も偉大かつ信頼に値する教師であり、教会は人々を教える侵し得ない権利を充全に有しています。天から受け取ったその教えにおいてその固有の支えを見出しつつ、教会は常に天主から託された使命を宗教心を込めて果たすべく努めること以外に何も心しませんでした。教会は、四方から取り囲む数多の困難にも屈することなく、自らのもつ教育の自由をたゆまず主張してきました。こうして異教の厭うべき迷信は駆逐され、この広き世界はキリスト教の知恵に至るまでに新たにされました。
教皇レオ13世『リベルタス・プレスタンシッスィムム』
教皇レオ13世『リベルタス・プレスタンシッスィムム』