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フランスでトコジラミが大流行中、被害は日本でも(テレビ朝日/東京新聞)

2023-10-30 20:04:47 | 時事
 トコジラミ・南京虫という衛生害虫が、日本で流行を始めているようです。海外では、特にフランスでは日本の何十倍も大流行しているようです。今のうちに、対策を考え、最低限の防備だけはしておきましょう。コロナの時、マスクが高騰・欠品し、なかなか買えなかったのを覚えていると思います。また、間違ってもネットカフェに立ち寄るのはやめ、ホテル利用をする際は、宿泊時に必要な対策をしましょう。

 耐性を獲得しているために、市販の殺虫剤は全く効かず、一旦、自宅に持ち帰ってしまうと、駆除に非常に高額の費用をかけなければ、到底、根絶不能な恐ろしい衛生害虫です。

 フランスでは、既に11%の家庭で被害が蔓延しており、日本でも特にネットカフェや安価なホテルを中心に被害が広がっているようです。一部のネットカフェは既にこの衛生害虫の温床になっているようです。

仏でトコジラミ大量発生、政府が駆除対策へ 2023年9月30日 17:10 

【9月30日 AFP】フランス政府は29日、トコジラミ(ナンキンムシ)が公共交通機関や映画館、病院などで大量発生している事態を受け、駆除対策に乗り出した。

 クレマン・ボーヌ(Clement Beaune)交通担当相は、公共交通機関の代表を来週招集し、対策と利用者保護の方法を通達するとしている。

 トコジラミはフランスでは1950年代までにほとんどいなくなっていた。しかし、ここ数十年は、人口密度の上昇と大量輸送機関での移動の機会が増えたことなどで再び増加している。

 トコジラミの問題が生じた世帯はここ数年、全体の10分の1に上っているとみられる。通常、駆除には数百ユーロかかり、多くの場合、何度も行う必要がある。

 トコジラミは、マットレスに卵を産み付け、生息する習性があることから名付けられたが、衣服や荷物の中にも入り込み、夜になると出てきて人の血を吸う。

 仏衛生当局は、旅行の際はホテルのベッドを点検し、中古の家具やマットレスを自宅で使用する時は注意するよう呼び掛けている。また、自宅で発見した場合は、直ちに影響を受けた部屋の駆除作業を行わなければならないとしている。

 血を吸われると、皮膚に赤みや水疱(すいほう)、大きな発疹ができ、場合によって激しいかゆみやアレルギー反応を起こす。精神的苦痛や睡眠障害、不安、うつ病を引き起こすことも多い。

 仏当局によれば、トコジラミの発生は衛生状態とは関係ない。(c)AFP
「トコジラミ・パニック」フランスで社会問題に 被害は日本でも…害虫駆除業者に密着(2023年10月10日)

「トコジラミ・パニック」フランスで社会問題に 被害は日本でも…害虫駆除業者に密着
[2023/10/10 14:59] テレビ朝日

 フランスで人の血を吸い、強烈なかゆみを引き起こすトコジラミが大発生していて、社会問題になっている。

■小さな虫が…フランスを揺るがす

 トコジラミ駆除業者:「少なくとも12匹います。ちょっとつつくと…小さいのもいますね」

 フランスで今、社会問題になっているのが「ナンキンムシ」とも呼ばれる害虫「トコジラミ」だ。

 実はシラミではなくカメムシの一種で、体長5ミリから8ミリほど。昼はベッドやソファーなどに隠れていて、夜は人にかみつき、血を吸う。かまれると強いかゆみに襲われ、それが原因で不眠症などを引き起こすこともあるという。

 フランス高速鉄道の座席をうろつく、トコジラミの映像がSNSに投稿された。このほか、地下鉄や映画館でも「トコジラミを見た」という情報が相次ぎ、一部では「トコジラミ・パニック」と報じられた。

 ついには、3日のフランス国民議会でも、次のようなやり取りがあった。

 マチルド・パノ議員:「パニックが国を襲っています。トコジラミが国民の睡眠を奪い、疲弊させています。これは国の公衆衛生問題ですが、首相は何もしていません」

 フランス ボルヌ首相:「トコジラミの侵入は住民にとって地獄になる可能性があり、駆除には相当なお金がかかります。この問題で分断が生じてはなりません」

 体長1センチにも満たない小さな虫が、オリンピックを9カ月後に控えたフランスを揺るがしている。

■パリ五輪まで9カ月…フランスの課題

 フランス食品環境労働衛生安全庁によると、2017年から2022年にかけて10世帯に1世帯以上が、トコジラミの被害に遭ったという。

 また、学校でも被害は確認されているそうだ。6日、アタル国民教育相は17校でトコジラミが見つかり、7校が駆除のため休校となったことを明らかにしたとAFP通信が報じている。

 増加の要因について、イギリス・BBCは、コンテナを使った貿易や、観光・移民の増加などのグローバル化、戦後の有機塩素系殺虫剤(DDT)の普及により、一度は個体数を大きく減らしたものの、これらから生き延びた抵抗力の強い個体が繁殖しているなどを挙げている。

 ただ、これらの要因であれば、フランスだけの問題ではないことになる。フランスが特に問題としているのには、理由がある。それが、来年7月に控えたパリオリンピックだ。

 BBCによると、国内外から集まる数百万人の観客らの健康と安全に関する疑問が浮上しているという。

 デイリー・エクスプレスは、現在フランスで行われているラグビーのワールドカップで観客がホテルでトコジラミによる被害に遭うなどしていたため、ホテルを変えざるを得ない状況になったと報じている。 

 また、フランスメディアによると、マクロン大統領の与党は「最優先課題」として、12月までに新たな法案を提出すると3日に表明したという。

■専用殺虫剤でも…駆除難しいトコジラミ

 トコジラミ被害に遭った男性:「(Q.トコジラミを見つけた時、どう思いましたか?)終わったなと思いました。もうこの家、住めないんじゃないかな」

 神奈川県のマンションに住む30代の男性が自宅でトコジラミを見つけたのは、1年ほど前だったという。一見、ただのカーペットのように見えるが、指でたたくとカーペットの生地の奥に潜んでいる様子が捉えられていた。

 男性:「普段ソファーで仕事終わった後、帰ってきて、何かかゆいな〜っと思って、最初はダニかなとか思ってたんですけど」

 しかし、肌の露出している部分だけが刺されていたことに違和感を覚え、インターネットで調べたところ、トコジラミの特徴であることが分かったという。

 男性:「(トコジラミと)分かってからは玄関で寝たりとか、なるべく家に帰らないようにとか、家を避けていました」

 9日、男性の自宅に駆け付けたのは、神奈川県を中心に害虫駆除を請け負う「TAXEL」。これまでに2000件以上の駆除を行ってきた。すぐさま、部屋の中に残る痕跡をいくつも発見した。

 TAXEL 清野涼平氏:「これが抜け殻ですね。この辺の黒いのが血糞(けっぷん)です」

 トコジラミが動物の血を吸った後に残す黒い染み「血糞」。これが生息しているサインだ。トコジラミは一般の殺虫剤では効果がない場合があり、業者が使う専用の殺虫剤でも卵の状態では駆除できないという。

 そのため、1回の薬剤散布だけではなく、残った卵がかえるタイミングを見計らって、2度目の散布をする必要があるという。

 清野氏:「(Q.殺虫剤は市販品と何が違う?)マイクロカプセルという小さいカプセルが入った薬剤。これに触れることによって、トコジラミを駆除していく」

 駆除費用は、この業者の場合、1部屋6万円から駆除依頼を受けていて、今回のお宅は2LDKのため、しめて19万8000円となった。

■トコジラミの痕跡 見つけた場合は…?

 トコジラミは私たちの身近に忍び寄っているようだ。

 トコジラミの被害は急激に増えていて、東京都におけるトコジラミ相談件数は2005年は26件だったのに対し、去年は405件と15倍以上になっている。

 では、トコジラミは家の中のどのような場所に生息しているのか。

 ポイントは「暗くて温かい場所」だ。例としては、ベッドの隙間や裏、マットレスの中、ソファーの隙間、カーペットの下、家具と壁の間、額縁の裏などが挙げられている。

 こうした場所にトコジラミの痕跡を見つけた場合、被害の拡大を防ぐために早急に駆除する必要がある。しかし、一般的な殺虫剤は効果がない場合があり、くん煙殺虫剤などは煙の届かない場所へ逃げて、かえって生息範囲が広がってしまうこともあるという。

 そのため、家庭での駆除は困難であるため、早急に専門業者に駆除を依頼することが推奨されている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年10月10日放送分より)

市販の殺虫剤が効かない?トコジラミの相談が「高止まり」 一度は姿を消したはずなのに
2023年10月29日 12時00分(東京新聞)

 刺されると激しいかゆみに襲われるトコジラミ。戦後、衛生環境の改善などで激減したが、最近は相談件数が高止まりしている。いったん家の中に持ち込まれると、短期間で繁殖し、一般家庭での駆除は難しくなるケースもあるという。どう対処すればよいのか。 (小国智宏)

◆刺されたら「かゆくてたまらない」
 「何かに刺されたよう。かゆくてたまらない」「小さな虫が大量発生した」。東京都内の保健所などにはそんな言葉が寄せられる。
 都環境保健衛生課によると、相談件数は2005年度が26件だったのに対し、19年度は458件、20年度が320件、21年度が281件、22年度が405件に及ぶ。担当者は「被害の実数ではないが、ここ数年は高止まりしている」と話す。
 南京虫とも呼ばれるトコジラミはカメムシの仲間。成虫は5~8ミリ程度で褐色。人や動物の血液を吸うことで生きている。夜間に活発に活動し、刺されると強いかゆみを引き起こす。

◆インバウンドに持ち込まれた?
 戦後しばらくは日本のどこでも見かけたが、衛生環境の改善や殺虫剤による駆除が進み、1970年代には日常生活ではほぼ姿を消した。
 再び増え始めたのは2010年ごろから。害虫駆除業者らでつくる公益社団法人「日本ペストコントロール協会」の茂手木真司事務局長は「インバウンド(訪日客)の急増に伴って海外から持ち込まれたとみられている」と説明する。トコジラミは荷物やバッグ、服などに付き、屋内に持ち込まれるという。
 温暖化で動きが活発な暖かな時期が長くなり、まん延している可能性もあるとされる。コロナ禍で沈静化するかと思われたが、そうならなかった。一方で茂手木さんは「コロナ明けで観光客などの移動が活発化したことで再び増加傾向になっている」と語る。害虫の駆除も手がけるダスキンの広告・広報室によると、今年4~7月の相談件数は昨年同期の1.8倍に上る。
 日本以外でも被害が報告されており、フランスでは住宅だけでなく、地下鉄や空港の待合室、映画館などでの発生が相次ぎ社会問題化。来年の五輪・パラリンピックに向けて、政府は対策に乗り出している。

◆駆除は専門業者頼み…いくらかかる?
冷却剤を使ってトコジラミを駆除する様子(ダスキン提供)

 ただ、トコジラミは対策が難しいようだ。
 近年は殺虫剤への耐性が高まった「スーパートコジラミ」が広まったため、市販の殺虫剤では駆除が難しく、業者に依頼せざるを得なくなっている。
 ダスキンによれば、駆除費用は繁殖状況や部屋数などにもよるが、平均12万~13万円程度。繁殖状況によっては、さらに費用がかさむケースもある。
 先の茂手木さんは「日中はベッド、ソファなどの隙間やカーペットの下などに潜んでいるので、素人ではなかなか見つからない」と言う。「1人暮らしの高齢者宅で気付かない間に家中に広がっていたり、アパートの一室から他の部屋に拡散したりした例もある」
 一般家庭で打てる手はあるのだろうか。「虫刺されのような痕と、ひどいかゆみの症状があった時はトコジラミを疑う。血糞と呼ばれるゴマ粒大の黒っぽい染みが点々と見つかるのも特徴。とにかく早期に発見して対処すれば、費用も比較的少なくて済む」







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