「節制の実行の中で、具体的に、どれがいちばんすぐれていますか」師父は答えました。「たえ間なく、痛悔の念をもって、われらの主イエズス・キリストのみ名を反すうしている人はしあわせである。まことに、羊がそうしているように、おまえも、修行の生活で、たえず主のみ名を反すうしているならば、それにまさる食物はない。羊は食物を反すうして、その甘味さを楽しみ、それが心の中に浸みこむまで、くり返し、心にその甘味さを行きわたらせ、また内臓全体の潤滑油とする。羊が口の中で反すうしたものの甘さがどんなに美しく充実しているかわからないのか。われらの主イエズス・キリストがご自分のみ名によって、甘味と聖油の恵みをわたしたちにくださいますように。」
大聖マカリオス
大聖マカリオス