【速報中】トランプ陣営、提訴連発 結果はまちまち (WSJ)
12:58JST
トランプ氏が不正集計を主張する州、選管トップに共和党員も
ドナルド・トランプ米大統領は5日の記者会見で、選挙の集計作業が続いている州では民主党員が選挙管理当局の責任者を務めていると不満を口にした。だが多くの激戦州では、共和党員が選挙管理当局の要職を占めている。
トランプ氏は「ジョージア州の選挙機関は民主党が運営している」と述べたが、同州では共和党所属のブラッド・ラフェンスパーガー氏が州務長官を務める。
また、同じく選挙結果が判明していないネバダ州でも、共和党のバーバラ・セガフスキー氏が州務長官職を担う。
トランプ氏は「ペンシルベニア州など重要州の集計を監督する当局者は、その全員が腐敗した民主党組織の一部だ」とも指摘。ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は民主党員だが、フィラデルフィア地区の選挙管理委員会メンバー3人には共和党員のアル・シュミット氏も含まれる。
トランプ陣営に電子メールでコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。
12:53JST
トランプ氏の「民主党が選挙盗む」との主張に党内から批判
ドナルド・トランプ米大統領が、選挙を盗もうとしていると民主党を非難したことについて、共和党内から異例の批判の声が上がっている。
ポール・ミッチェル下院議員(ミシガン州、共和)はツイッターで「常にそうであるように、合法的な票は全て集計されるべきで、そうなるだろう。問題があればそれに対処する方法がある。誰かが不正行為の証拠を持っていれば、それを提示して解決されるべきだ。それに及ばないことは、われわれの選挙の品位を損ない、民主主義にとって危険だ」と述べた。
またメリーランド州のラリー・ホーガン知事(共和)は「今夜の大統領の発言は民主主義のプロセスを損なうものであり、弁明の余地はない」とツイートした。
一方でトランプ氏を直接批判することは控えて、より具体的なアプローチを取るよう求める声も聞かれ、マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州、共和)は、「もし候補者が州が選挙法に違反していると考えているならば、裁判所に訴えて主張を裏付ける証拠を提出する権利がある」と述べた。
11:46JST
米民主党内でペロシ氏に不満の声、下院の議席減で
米民主党が連邦下院選で議席を減らしたことを受け、党内から指導部に対する不満の声が上がっている。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)などの見通しが甘く、所属議員が社会主義者として攻撃されることにも適切な対応を取らなかったとの指摘もある。
民主党指導部は下院での議席増を予想していたが、5日夜までに共和党が5議席純増となり、過半数を占める民主党のリードは縮小した。また、トランプ氏が有利とされる地域へも深く切り込むことを想定していたが、現時点ではノースカロライナ州で2議席を獲得するにとどまっている。
11:20JST
トランプ陣営、集計巡り提訴のペン州と「公平なアクセス」で合意
トランプ陣営がペンシルベニア州の選挙管理当局を連邦地方裁判所に提訴していた件で、双方は5日夜、民主・共和両党の選挙監視員に対して同州集計作業への公平なアクセスを認めることで合意した。
連邦地裁のポール・ダイヤモンド判事は双方の合意を受けて本件を却下し、「この件が司法調停に頼らずに合意できなかった理由が全く分からない」と述べた。
トランプ陣営はこの訴訟で、自陣の選挙監視員がフィラデルフィアの集計作業に立ち合うことが認められなかったと主張。共和党の選挙監視員が不在の場合は集計作業を停止することを州当局に命じるよう求めていた。
10:27 JST
トランプ陣営、集計作業巡り提訴連発 結果はまちまち
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は5日までに激戦州での集計作業を巡り相次いで訴訟を起こした。
ペンシルベニア州では自陣の選挙監視員の開票作業立ち合いに関する訴訟で主張が認められたが、ミシガン州とジョージア州では敗訴した。ネバダ州でも不正があったとして提訴する考えを示している。
トランプ陣営がジョージア州などの件で上訴するかどうかは不明だ。
10:01 JST
合法な票を集計すれば「簡単に」勝つ=トランプ氏
米大統領選勝利への道が狭まってきているドナルド・トランプ大統領は5日、ホワイトハウスで記者会見し、自身が落選する可能性があるとの見方を示しているとして民主党や世論調査会社、ニュースメディアを非難した。
トランプ氏は、合法な票を集計すれば「簡単に」勝つだろうと述べ、民主党が選挙を盗もうとしていると非難した。ただ広範囲に不正が行われた証拠はない。
トランプ氏が会見したのは4日午前2時に早過ぎる勝利宣言を行って以来となる。同氏は一部の激戦州について、当初は自身が大差でリードしていたが集計が進むにつれてその差が縮まっているとし、集計プロセスを非難した。同氏が勝利した州の集計プロセスには懸念は示さなかった。
また、世論調査会社が共和党支持者の投票率を抑えるため有権者を意図的に誤解させていると非難。全米や州単位の世論調査では、民主党が明確にリードしているとみられていたが、実際には拮抗(きっこう)している。ただ全米での得票数はバイデン氏がトランプ氏を300万票超上回っている。
09:37JST
ペンシルベニア州、数十万の郵便投票が未集計 5日夜まで集計続く
米ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は5日、同州では数十万の郵便投票が未集計だとし、集計作業は同日夜まで続くと述べた。
ブックバー氏は記者会見で「まだ続きます」と発言。最後に確認した時点では約35万の郵便投票が未集計だったが、その数は常に変化していると述べた。
同氏はこの日、米CNNに出演し、早ければ5日夜にもペンシルベニア州で勝利した候補が判明するかもしれないと述べていた。
09:33 JST
米大統領選の世論調査、今年は何を間違えた?
3日に行われた米大統領選の結果は、またしても世論調査会社の面目を失わせた。4年前と同様に多くの州が接戦となったほか、携帯電話、二極化、ドナルド・トランプ氏というこの時代に特有の要因を考慮し、政治的意見を測定する自分たちの能力を見誤ったという紛れもないメッセージを発しているからだ。
集計作業がいまだ続く中、今年の世論調査でどの程度の誤差が出たのかは不明だ。だが2016年の選挙と同じく、全国調査や各州の調査から受けた印象は、民主党が明白な勝利を収めるということであり、ハラハラする激戦の展開ではなかった。
民主党のジョー・バイデン候補は一般投票の得票率ではリードを保つ可能性が高い。米東部時間4日午後時点で2ポイント差をつけている。西部の民主党寄りの州が集計を終えれば、さらに差が開くとの予想が多い。ただ最終盤の全国調査平均値を算出した「リアル・クリア・ポリティックス」の7.2ポイントや「ファイブ・サーティー・エイト」の8.4ポイントに迫るかどうかは定かでない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの共同調査ではバイデン氏の最終的なリードを10ポイントとしていた。
一部の世論調査専門家は、ずれが出た原因について何らかの印象を持っているが、最終結果が判明するまで本格的な分析はできないと話す。
09:30JST
アリゾナ州、トランプ陣営・共和党が勝利に自信
民主党大統領候補のジョー・バイデン氏がアリゾナ州で勝利したとAP通信やFOXニュースが報じる中、同州共和党とトランプ陣営は5日午後、ドナルド・トランプ大統領が州を制することに自信を示した。
州共和党のトップ、ケリー・ワード氏はフェニックスで会見し、「ドナルド・J・トランプ大統領にとって良い方向に向かっていると言える」と語った。
トランプ陣営のアドバイザーを務めるデビッド・ボッシー氏は、訴訟も検討しているが最終的な決定は下していないと述べた。訴訟がどのような趣旨のものになるかは明らかにしなかった。
AP通信によれば、アリゾナ州の開票率は約88%で、5日朝の時点でバイデン氏が6万8000票以上の差をつけてトランプ氏をリードしている。バイデン陣営はこの差が縮小する可能性が高いと認めつつも、最終的に同州で勝利することに自信を示している。
09:21JST
トランプ陣営、ペン州での選挙監視員の立ち合い巡り連邦裁に提訴
トランプ陣営は5日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで自陣の選挙監視員が開票作業への立ち合いを許可されなかったとして、連邦裁判所に提訴した。
州裁判所の判事はこの日、トランプ陣営の弁護士の1人が投票日にフィラデルフィアで投票用紙に書かれた文字を見ることができなかったという同陣営の主張を認める判断を下していた。判事は、ソーシャルディスタンス(対人距離)の確保やマスクの着用というルールを守っている限り、選挙監視員の立ち入りを認めるよう命じた。選挙管理当局は職員の対応は適切だったとして、州最高裁判所に上訴した。
トランプ陣営は5日、民主党支持者が「開票所のドアをふさぎ、われわれの選挙監視員を建物の外に出した」と非難。今回の訴訟は連邦裁判所に対し、共和党の選挙監視員が不在の場合は集計作業を停止することを命じるよう求めている。
08:53JST
バイデン氏、国民に冷静さ保つよう呼び掛け
米民主党大統領候補のジョー・バイデン氏は5日、デラウェア州ウィルミントンで演説し、選挙の結果を左右する激戦州で集計が続いている間は冷静さを保つよう国民に求めた。
バイデン氏は「米国では投票は神聖なものだ。国民が自らの意志を表現する方法だからだ」とし、「皆さんには冷静さを保つようお願いする。このプロセスは機能している」と述べた。
バイデン氏は、激戦州を巡るドナルド・トランプ大統領の法的措置には言及しなかったが、投票集計が3日目を迎える中、「民主主義は時に混乱する。時には少しの忍耐も必要だ」とバイデン氏は述べた。
08:49JST
ネバダ州、19万票以上が未集計 最終結果に数日かかる見通し
米ネバダ州のバーバラ・セガスキ州務長官は5日、同州では今も19万0150票の集計が残っていると明らかにした。同州では民主党大統領候補のジョー・バイデン氏がドナルド・トランプ大統領を約1万1000票の僅差でリードしているが、最終的な結果が明らかになるまで数日かかる見通し。
未集計の票は州内で多くの人口を抱えるクラーク郡のものがほとんどを占める。当局者によれば、そのうち12万3554票は郵送されたか、投票箱に直接投函(とうかん)されたもの。
同州は米東部時間6日正午(日本時間7日午前2時)に新たな集計結果を明らかにし、7日以降も正午に最新結果を公表する予定。
08:14JST
米民主党、下院での勢力縮小へ 過半数維持も
3日の米連邦議会選挙で、下院では5日正午時点で共和党が5議席増やした。民主党は議席を保有していた7地区で敗れ、過半数を維持するものの共和党との差が縮小した。
民主党はドナルド・トランプ大統領の牙城に果敢に挑んだが、ノースカロライナ州では区割りの変更などにより、5日時点で2議席増やすにとどまった。
同日時点では民主党が208議席、共和党が190議席を確保したが、まだ数十議席の結果が出ていない。
選挙前は民主党232議席、共和党197議席で、民主党はさらに勢力を伸ばそうとしていたが、これまでのところ実現していない。
08:07JST
ペンシルベニア州、5日夜までに選挙結果の発表目指す
米ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は、5日中に大半の集計が終わるとの見解を示した。
ブックバー氏はCNNのインタビューで、同州では約55万票の投票用紙が未集計だと明らかにした。
同氏は以前、大半の集計作業を終えるのが6日までずれ込む可能性に言及していたが、5日までに「大半の投票の集計を行うことができそうだ」と述べた。
ペンシルベニア州では、大統領選当日以降に投函(とうかん)されたという証拠がない限り、国内在住の有権者の場合は6日午後5時まで郵便投票が受理されるが、これについてトランプ陣営は連邦最高裁に介入する許可を求めた。
ただブックバー氏は、郡から提供されたデータに基づき、投票日以降に郵送で届く投票数が大統領選の結果に影響を与えるほど多くなるとは考えていないと述べた。
07:10JST
米最大労組トップ、バイデン氏勝利に自信 労働者の支持強く
全米最大の労働組合である米労働総同盟産別会議(AFL-CIO)のリチャード・トラムカ議長は5日、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏が4年前のヒラリー・クリントン氏よりも多くの票を組合員から得た述べ、主要州での民主党の勝利を労働者が支えたとした。
トラムカ氏は「ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア各州で、バイデン氏の鉄壁の壁は組合員らが作ったものだった。アリゾナとジョージアの両州をみれば、労働者の動きが拡大していることが分かる」と語った。
AFL-CIOが選挙後に行った内部調査によれば、組合員の58%がバイデン氏に投票。同氏への支持は2016年にクリントン氏が得た支持を4ポイント上回ったという。
バイデン氏の当選は確定していないものの、トラムカ氏は結果に自信をもっていると話した。
06:49JST
バイデン氏、集計続くアリゾナ州でリード APなどは勝利報じる
米アリゾナ州では5日も集計作業が続き、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏がドナルド・トランプ大統領をわずかにリードする展開となっている。AP通信やFOXニュースはバイデン氏の勝利を報じたものの、共和党員や一部の専門家は結果を確定できるほど差はついていないと述べている
AP通信によれば、5日朝の時点で、アリゾナ州で集計されるとみられる総投票数のうち約88%が開票され、バイデン氏はトランプ氏を6万8000票以上リード。同州のケイティ・ホッブス州務長官(民主)は5日、朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、45万票の開票作業が残っていると述べた。そのうち30万票弱はフェニックスなどを含み州で最も人口が多いマリコパ郡のもので、州務長官のウェブサイトによれば、バイデン氏が大幅なリードをみせているピマ郡でも4万6000票の集計作業が残っている。
ホッブス氏は州の開票作業が6日よりも前に終わる可能性は低いとした。
大統領選は接戦となっているため、両候補にとってアリゾナ州の行方は大きな意味を持つ。同州は1996年以降の大統領選で民主党候補が勝利したことはない。バイデン氏が勝てば、残り1州を獲得するだけで当選に必要な270人の選挙人を確保できることになる。一方のトランプ氏はアリゾナ州を落とせば、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、ネバダの4州すべてで勝利する必要が生じる。
アリゾナ州では集計作業が続く中、バイデン氏のリードは4日夜の3.4ポイントから5日朝には2.4ポイントまで縮小した。同州の選挙管理当局は米東部時間5日午後9時(日本時間6日午前11時)まで新たな開票結果を発表しない見込み。
06:20 JST
バイデン氏、選挙人270人獲得に迫る トランプ陣営は訴訟攻勢
米大統領選は民主党のジョー・バイデン候補が当選まであと一歩に迫っているが、5日もなお激戦州での集計が続いている。一方、再選を目指すドナルド・トランプ大統領は接戦となっている複数の重要州で、集計結果を巡り訴訟に乗り出した。
AP通信によると、バイデン氏は中西部の激戦州であるウィスコンシン、ミシガンの両州を制し、当選に必要な選挙人270人獲得まであと6人に迫った。トランプ氏と競り合っているネバダ州で勝てば、勝利に必要な選挙人6人を確保できる。
AP通信は、アリゾナ州(選挙人11人)の勝者をバイデン氏と発表した。ただ、トランプ陣営はこれに異議を唱えており、未処理の郵便投票が集計されれば、トランプ氏が勝利すると主張している。アリゾナ州でのバイデン氏のリードは現時点約7万票で、なお未集計の票が残っている。
06:03JST
トランプ陣営求めるミシガン州の集計中止、裁判所が却下
米ミシガン州の判事は5日、同州内の不在者投票の集計作業を中止するよう求めたトランプ陣営の申し立てを退けた。訴える相手が間違っている点や、集計作業が既に終わっており、遅過ぎた点を理由に挙げた。
ビデオ会議システムを通じた1時間にわたる審問で、ミシガン州請求裁判所の判事は、4日午後に提出されたトランプ陣営の訴えが具体性を欠いていることにも疑問を呈した。トランプ陣営は、支持者が投票審査に参加する権利を拒否されたなどとして、集計を中止するよう要求していた。
民主党全国委員会(DNC)の弁護士は、不在者投票の集計所の監督を担当しない州務長官を相手取った訴えで、不適切だと指摘した。
共和党の弁護士は5日、これに関連して同州デトロイトの集計所で作業員に不正行為があったとする宣誓供述書を提出したが、州請求裁の判事はこれを伝聞だと判断した。
03:51JST
バイデン陣営、勝利を「絶対的に確信」
米大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領の陣営は5日、当選に必要な270人の選挙人を間もなく獲得するとの自信を示した。
陣営はネバダ、ジョージア、ペンシルベニアなど接戦州を制するとの楽観的な見方を示している。これらの州では集計が続いており、AP通信はまだ誰が勝利したか報じていない。
バイデン陣営のジェン・オマリー・ディロン選対本部長は記者会見で、「ジョー・バイデンが米国の次期大統領となることをわれわれは絶対的に確信している」と述べた。
さらに、現地の正午ごろにはネバダ州からさらなるデータを受け取る見通しだとし、「日中を通してデータがいくらか押し上げられるとみている」と発言。「郊外の投票所の結果がこの時間帯に判明し、われわれにさらに有利な他の集計結果も同日中に分かるかもしれない。得票が伸びても驚かないように」と続けた。
その直後、ネバダ州の新たな集計結果が発表され、バイデン氏がドナルド・トランプ大統領を1万1000票の僅差でリードしていることが示された。前回発表では8000票差のリードとなっていた。
オマリー・ディロン氏はまた、トランプ氏がリードしているペンシルベニア州の集計についても、未開票分の大半はバイデン氏に投じられたものとの見方を示した。
「ペンシルベニア州ではかなりの得票差で勝利するだろうが、集計を確実に継続しなければならない」としている。
ジョージア州は「本当に五分五分」だとしつつ、バイデン氏が引き続き差を縮めて追い上げるとの自信を示した。民主党の大統領候補は1992年以降、ジョージア州で勝利を上げていない。
03:42JST
トランプ陣営、大統領選巡りまた提訴へ 今度はネバダ州
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は、開票結果を巡りネバダ州で提訴を起こす方針を明らかにした。
5日午前の時点では連邦訴訟が提起されたことは確認されていない。トランプ陣営は、郵送投票が増加したことで死亡者名義や住民要件を満たさない人の票が違法に集計されたとの申し立てをするとみられている。
元ネバダ州司法長官のアダム・ラクソルト氏はラスベガスで訴訟に関する記者会見を行い、「法の支配と有権者資格の妥当性の両方を深く懸念している」と語った。
同州に住むジル・ストッケ氏はこの記者会見で、投票所に行ったところ自身名義の票がすでに受理されていると言われたと述べた。
ネバダ州議会は、新型コロナウイルス流行を受け今年は全登録有権者に郵便投票を認めた。
同州では民主党のジョー・バイデン候補が8000票弱の僅差でリードしている。
03:21JST
上院の支配政党、ジョージア州の議席がカギに
米連邦議会選で上院の支配を巡る攻防はジョージア州がカギを握っている。同州では大接戦が続き、上院の少なくとも1議席、場合によっては2議席が、1月5日の決選投票にもつれ込みそうな情勢だ。
この2議席の選挙結果は上院の力関係をシフトさせる可能性がある。民主党候補ジョン・オソフ氏は共和党現職のデービッド・パーデュー上院議員の議席を、別の民主党候補ラファエル・ウォーノック氏は共和党現職ケリー・ロフラー氏の議席をそれぞれ狙っている。
ジョージア州法に基づき、50%以上の票を獲得する候補がいなかった場合、所属する党にかかわらず、得票数で上位2位の候補が2021年1月5日の決選投票に臨むことになる。
AP通信が3日に示した予想通り、ウォーノックとロフラー氏の戦いは既に決選投票に向かっている。一方、パーデュー氏の得票率は5日正午時点で50%にわずかに届かず、未集計票が約6万票となっている。オソフ氏の得票率は47.7%となっている。
ジョージア州務長官室の選挙管理人は5日朝の記者会見で、票集計が同日夜まで続く可能性があると述べた。
大統領選前の上院は共和党53議席、民主党47議席で共和党が過半数を握っていた。これまでの全米の集計結果では、共和党が48議席を確保し、さらにノースカロライナとアラスカの2州で優位に立っている。民主党もこれまでに48議席を獲得。50議席に届くかどうかはジョージア州の結果に望みをつなぐ形となっている。
大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領が当選した場合、上院の採決で必要が生じれば副大統領候補のカマラ・ハリス氏が決定票を投じることになる。
02:17JST
アリゾナ州、バイデン氏のリード縮小 集計続く
米大統領選の激戦州として注目のアリゾナ州で集計作業が続く中、民主党候補ジョー・バイデン前副大統領の共和党現職ドナルド・トランプ氏に対するリードが2.4ポイントに縮小した。AP通信のまとめで明らかになった。
両者の差は4日遅くから5日午前にかけての半日余りで1ポイント縮まった。5日午前時点の得票率はバイデン氏が50.5%、トランプ氏が48.1%。
AP通信はアリゾナ州を制したのはバイデン氏で、同氏が11人の選挙人を獲得したと既に報じている。だが集計作業が続く中、同州でのバイデン氏勝利報道を控えている報道機関もある。
4日遅くに票数が追加される前には、バイデン氏のリードは3.4ポイントあった。5日午後も未開票の最も多いマリコパ郡などの票が集計される。トランプ氏の支持者の多い中小の郡の票も今後、開票される。
22:49JST
上院選、ミシガンで民主現職が再選 アラバマは共和が奪還
民主党のゲーリー・ピーターズ上院議員は、中西部の激戦区ミシガン州で共和党のジョン・ジェームズ氏を破り、再選を果たした。AP通信が伝えた。
開票率99%の時点で、ピーターズ氏は49.7%対48.4%でリードしている。
一方、アラバマ州では、同じく再選を目指していた民主党現職のダグ・ジョーンズ上院議員が敗北。共和党が議席を奪還した。
17:25JST
大統領選、トランプ支持者の結束の固さ裏付け
2020年米大統領選の結果はまだ判明していないが、地方有権者を中心とした保守派のポピュリストムーブメントは、2016年一度きりの偶発的なものではなく、永続的な組織票になる可能性が既に明らかになった。ドナルド・トランプ大統領は、多様化が急速に進む国家を統治しているにもかかわらず、自らの基盤をテコに大半の激戦州で互角に争い、上院選での共和党優位を後押しした。
その証拠はオハイオ、アイオワ、フロリダ、テキサス4州でのトランプ氏の決定的な勝利――同氏は2016年もこれらの州で勝利している――や、現職の共和党上院議員が民主党の対立候補を破ったアイオワやメーン州などでの共和党の予想外の健闘に表れている
民主党は、アリゾナなど勝敗を決するような一部の州で勝利を収めたものの、全米各地の共和党寄りの地域で重要な議席を獲得または維持することができなかった。共和党の政治力を弱めようと、全米から数千万ドルに上る小口献金が寄せられたにもかかわらずだ。
バイデン氏がトランプ氏に勝ったとしても、両者の票差は世論調査が示す内容や民主党当局者が期待するよりも狭まる公算が大きい。一部の重要な州では、地方の白人が多く住む地区でトランプ氏は2016年を上回る数の票を掘り起こすことに成功した。共和党の選挙ストラテジストらは、民主党がそうした世帯で支持を失った原因は政策だけでなく、共和党支持者が政治信条や社会問題を巡る文化戦争とみなしている価値観の問題にもあると指摘した。
12:19JST
ツイッターの偽アカウント、報道機関装い偽の勝利宣言
ツイッターのアカウントで米報道機関を装ったものが4日、複数見つかった。大統領選で結果が判明していないにもかかわらず民主党候補ジョー・バイデン氏の勝利を宣言するという虚偽の内容を掲載した。大統領選関連のオンライン上のやりとりに偽情報を挟み込もうとする組織的な活動とみられる。
ツイッターは直ちにこうしたアカウントを停止した。これらのアカウントはAP通信やCNNのロゴとアカウント名をまねていた。両社はそれぞれ独自に選挙結果を報じている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したツイートの大半は、バイデン氏が多くの州で勝利したことを結果判明前に発表しようとするものだったが、ドナルド・トランプ大統領の再選が決まったと断言するものもあった。
4日午後にはAP通信を模倣した3つのアカウントが、ミシガン州でバイデン氏が勝利したと同じ言葉遣いで明言した。実際にAP通信がこれを報じる数時間前のことだった。4つ目のアカウントはジョージア州の結果について同様に明言した。WSJは最初にこれらのアカウントを特定し相互に関連があることを伝えた。
ツイッターは米報道機関を装ったアカウントを停止した
11:40JST
ジョージア州が大接戦、トランプ氏のリードは0.8ポイント
米ジョージア州では、開票率98%の段階でドナルド・トランプ大統領と民主党候補ジョー・バイデン氏の得票率が拮抗(きっこう)している。AP通信が伝えた。トランプ氏は0.8ポイント(4万票未満)の差でリードしているが、得票率は50%に届いていない。
同州の州務長官によると、午後8時の時点で12万2535票が未集計となっている。民主党支持者が多い複数の郡の投票も含まれているという。
ジョージア州の選挙人は16人。バイデン氏が勝利すれば、同氏の獲得選挙人数は当選に必要な270人を上回る。
10:08JST
選挙巡るトランプ氏虚言、SNS企業の対策試金石に
トランプ大統領による早すぎる勝利宣言や、票を盗むもうとする陰謀があるとの主張についてどのように対応するかは、選挙関連でプラットフォームが悪用されることを防ぐと約束したソーシャルメディア(SNS)企業にとって大きな試金石となっている。
オンライン上の政治的主張を研究する専門家は、トランプ氏が3日から4日にかけて発表した声明やインターネット上の投稿は、選挙を盗もうとしているという主張を拡散させ、暴力を促したと指摘する。
09:46JST
ネバダ州の2大郡、5日朝まで追加開票結果を発表せず
ネバダ州のクラーク郡とワショー郡の選挙管理当局は4日、5日朝まで追加開票結果は発表しないと明らかにした。
同州の州務長官室は当初、5日まで追加開票結果の発表はないとしていたが、これを撤回。4日午後にも最新結果を発表する可能性があると述べていた。
だが、ネバダ州で規模の大きいクラーク郡とワショー郡が追加開票結果の発表を先送りしたため、4日に最新結果を発表する可能性があるのは両郡より規模の小さい郡だけとなる。
09:18JST
バイデン氏のチーム、政権移行計画進める
米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン氏の政権移行チームは、選挙結果の行方が不透明な中、政権を握った場合に向けた計画を推し進めている。関係筋が明らかにした。
同筋によると、政権移行チームはバイデン氏の政策課題の遂行を担う政策専門家のグループで、政府全体のさまざまな仕事を担当する。選挙の勝利宣言後、直ちに政府機関にスタッフを送り込む準備を進めているという。
バイデン氏の大統領就任を想定して同氏の側近が準備をしようとしてもトランプ政権が協力しない場合に備え、政権移行チームは何カ月も前から計画を立てていた。トランプ政権が、バイデン氏の政策目標立案に着手するための重要な情報を共有せず、資金を提供せず、政府機関へのスタッフ立ち入りを認めない場合に備え、政権移行チームは代替案を用意していたという。
09:14JST
【速報】トランプ陣営、ジョージア州の不在者投票の扱いめぐり提訴
トランプ陣営が米ジョージア州での不在者投票の扱いを巡り訴訟を起こした。AP通信が報じた。大統領選の激戦州でトランプ陣営が訴訟を起こすのは3州目。
トランプ陣営のジャスティン・クラーク選対副部長は、「自由で公正な選挙を保証するため合法的かつ有効な票のみが集計されるよう、トランプ大統領とジョージア州共和党は訴訟を起こし、合法的に投じられた票と遅れて投じられたすべての票を分けることをジョージア州のすべての郡に義務付けるよう求めている」とした。
また「法廷がこの件を速やかに解決し、トランプ氏が再びジョージア州で勝利することを期待している」とも語った。
[訂正]第1段落の「集計作業停止を求め」を「不在者投票の扱いを巡り」に訂正します。
9:09JST
ジョージア州、投票の集計作業は5日朝まで続く可能性も
ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は4日、同州の投票の集計は夜まで続く見込みで、5日朝までずれ込む可能性もあると述べた。
ラフェンスパーガー氏は発表文で、現地時間4日午後4時15分時点で約18万5000票が未集計だと明らかにした。
また、厳しいセキュリティー指針が導入されており、住民はどの郡でも集計プロセスを見学することができると述べた。
08:27JST
トランプ陣営、ペン州での勝利を宣言 集計巡り訴訟も視野に
米ペンシルベニア州では集計作業が当面続く見通しで、AP通信もまだ結果を報じていないが、トランプ陣営は同州での勝利をすでに宣言した。また、集計作業を一時的に停止するよう訴訟を起こす意向を示している。
トランプ陣営のビル・ステピエン選対本部長は記者らとの電話会談で、陣営がペンシルベニア州の情勢を分析したところ、トランプ氏は残りの未集計票のうち十分な票数を獲得して州で勝利を収めると述べた。
同氏は「ペンシルベニア州での勝利を宣言する。これは直感や感情ではなく、数字に基づくものだ」とした。
またトランプ陣営の選対副本部長を務める上級(法律)顧問、ジャスティン・クラーク氏は、「民主党の選挙管理当局者らが共和党の選挙監視人から集計数や投票処理を隠蔽(いんぺい)しないよう、訴訟を起こす」と述べている上、透明性が維持されすべての集計が合法的なものであることが確認できるまで、一時的に集計作業を停止するよう求めていくとしている。
AP通信は民主党候補のジョー・バイデン氏がアリゾナ州で勝利したと報じたが、トランプ陣営は同州でも勝てる自信があると主張し続けている。
8:18JST
ノースカロライナ州、13日まで集計大きく動かず
米ノースカロライナ州の選挙管理当局は4日、同州の集計結果が大きく動くことは13日までないだろうと述べた。ノースカロライナ州では大統領選や上院選で勝敗が確定しない接戦のレースが複数ある。
ノースカロライナ州選挙管理委員会のエグゼクティブ・ディレクター、カレン・ブリソン・ベル氏によれば、不在者投票用紙を申請しながら投票していない有権者の数は約11万7000人。これは不在者投票用紙を申請しながら3日に投票所で投票した人は含まれていない。
不在者投票は3日の消印があり、なおかつ12日までに郵送されれば集計に加えられることになる。
また誤った投票所を訪れたり、選挙管理委員会に引っ越したことを伝えなかったため住所について混乱が生じたりした場合に、暫定票となったものも数千に上るという。
ベル氏は州法に基づき、郡の選挙管理委員会が未集計の不在者投票に関する作業を13日まで開始しないケースが多いとし、それまで「わずかな例外を除き、ノースカロライナ州の数字が動くことはない」と述べた。
州選挙管理委員会の非公式な結果によれば、これまでに投じられた票数は550万票で、ドナルド・トランプ大統領が7万6700票ほどリード。この情勢を変えるほどの数の未集計票があるかは明らかになっていない。
【速報】ミシガン州、バイデン氏が勝利=AP通信
06:09JST
トランプ陣営、ミシガン州の集計差し止め請求
米大統領選でドナルド・トランプ陣営は4日、ミシガン州の票集計差し止めを求めて同州請求裁判所に訴訟を提起したことを明らかにした。陣営は「多くの集計所で開票と集計プロセスを監視するための有意なアクセスを提供されていない」と主張している。トランプ陣営の選挙対策本部長、ビル・ステピエン氏は声明で、既に開票・集計済み分についても見直しを求めていると述べた。
最新の集計では、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がリードを広げており、ミシガン州務長官はこれより先、州全体で約10万票が未集計だと明らかにしていた。
州務長官室の報道官は今のところコメント要請に応じていない。
04:52 JST
バイデン氏、ウィスコンシン州制す
米大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領がウィスコンシン州を制することが確実になった。AP通信が伝えた。4年前には同州の選挙人団がドナルド・トランプ大統領の勝利を後押しした。ウィスコンシン州の選挙人は10人。
バイデン氏はウィスコンシン州に加え、アリゾナ州の選挙人11人を獲得したことから、ミシガン州かジョージア州を制すれば勝利に必要な270人の選挙人を獲得できる可能性がある。AP通信はまだどちらの州の開票結果も報じていない。
トランプ陣営はウィスコンシン州の再集計を求めるとしている。得票差が1%未満であれば同州は再集計を実施する。
04:45 JST
上院選は共和党が僅差でリード、6州の結果待ち
米連邦上院選の行方はメイン州やジョージア州など6州の開票結果に掛かっているが、各州の投票制度の複雑なため、集計作業が遅くなっている。
4日朝までに民主党は差し引き1議席伸ばした。民主党が上院の過半数を握るには、従来に比べさらに4議席、もしくはジョー・バイデン候補が大統領に当選した場合には3議席を積み増す必要がある。
コロラド州では民主党のジョン・ヒッケンルーパー前州知事が共和党現職のコーリー・ガードナー上院議員を破り、アリゾナ州では元宇宙飛行士の民主党候補マーク・ケリー氏が共和党のマーサ・マクサリー上院議員から議席を奪った。一方、オーバーン大学のアメフトコーチで共和党のトミー・タバービル氏はアラバマ州で民主党現職のダグ・ジョーンズ上院議員を破り、共和党が失った議席を埋め合わせた。
開票結果が発表されていないのはメイン、ノースカロライナ、アラスカ、ミシガン、ジョージアの5州。ジョージア州では2議席が争われていることから特に注目が集まっている。このうち複数の州で共和党が優位に立っている。
AP通信によると、メイン州は4日午前の段階で選挙区の10%弱が未開票となっている。同州の州務長官によると、当局は暫定結果を出すまで2日あり、集計完了前の見直しを望む担当もいると述べた。未開票となっているのは郊外地区の票で、専門家によると共和党のスーザン・コリンズ上院議員が民主党候補サラ・ギデオン氏を僅差でリードしている。
04:27 JST
激戦州なお予断許さず、トランプ氏は法廷闘争の構えも
米大統領選は投票日から一夜明けた4日、一握りの激戦州で集計がなお続いており、決着までには時間を要することが濃厚な情勢となっている。
ドナルド・トランプ米大統領は自身の思い通りの結果にならない場合には法廷闘争に持ち込む構えをみせている一方、民主党のジョー・バイデン候補はすべての票を集計するよう求めている。
激戦州でまだ決着がついていないのは、前回トランプ氏が勝利していたミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州と、ノースカロライナ、ジョージア、ネバダの各州。
バイデン氏が当選するシナリオの1つとしては、ネバダを制した場合、ジョージア、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア州のうち2つを押さえれば270人を確保できる。トランプ氏にとっては、選挙人20人を抱えるペンシルベニア州を制するかどうかにほぼかかっている。
03:14JST
トランプ陣営、ウィスコンシン州の再集計を要求へ
トランプ陣営は4日、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がわずかにリードしているウィスコンシン州について、票の再集計を要求する考えを表明した。
03:10 JST
米ジョージア州、4日中の開票結果発表に期待
米ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は、同州の米大統領選の開票結果を4日中に公表できると期待していると述べた。
同氏は、現時点で未集計の不在者投票が約20万票あるほか、未集計の期日前投票は約4万~5万票あると明らかにした。
このうち、5万2000~5万4000票がデカルブ郡、11万7000票がフルトン郡、約7000票がフォーサイス郡の票だという。
同州では現時点で、ドナルド・トランプ大統領がジョー・バイデン候補を約10万票リードしている。未集計の票の多くは、バイデン氏がリードしている地区からのものだ。バイデン氏はフルトン郡で71.8%対27%、デカルブ郡では83%対15.9%でトランプ氏をリード。一方、フォーサイス郡ではトランプ氏が67.1%対31.4%でリードしている。
03:03 JST
トランプ陣営、法廷闘争に備え資金集め 激戦州の開票巡り
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は、激戦州の開票結果を巡る法廷闘争の可能性に備え、資金集めに動いている。
同陣営は4日米東部時間午前4時20分に配信した一斉メールで、「民主党は選挙を盗み取ろうとするだろう!トランプ大統領はあなたが立ち上がり、(選挙)結果を守ることを必要としている」と訴えた。
マイク・ペンス副大統領も支援を呼びかけた。同氏の名前で配信されたメールは「左派はこの選挙を無効にしたがっており、あなたの反撃が必要だ!」と記した。
トランプ陣営は、こうしたメールを通じた資金調達額に関する質問には今のところ返答していない。
民主党が選挙を盗もうとしている証拠はない。
01:31 JST
バイデン陣営、複数の激戦州で勝利見込む
米大統領選で民主党バイデン陣営の選挙対策本部長を務めるジェン・ディロン氏は4日午前、ジョー・バイデン前副大統領が「この選挙で勝ち、次期大統領になる」と強気のコメントを出した。
ディロン氏は記者会見で、バイデン氏が現職のドナルド・トランプ氏に対する「勝利への道筋は明確だ」とし、全ての票を集計する必要があると強調した。
さらに「(バイデン前)副大統領は全ての票の集計を目指して争う。未開票分には副大統領の支持票もドナルド・トランプ氏の支持票もあるが、副大統領は残らず集計するべきだと考えている」と語った。
また、バイデン陣営は僅差でリードを保っている「ウィスコンシン州で既に勝利した」と考えているとし、ネバダ州でも勝つとの見方を示した。
ミシガン州ではカラマズー地区とデトロイト地区の未開票の20万票がバイデン氏のリードの構築に寄与するとし、「同州でもバイデン陣営が勝つと予想している」と語った。
ペンシルベニア州についてもバイデン氏勝利を見込んでいるとし、集計が5日午後には完了しうるとの見方を示した。
そのほか激戦州として注目されるジョージア州はいまだに五分五分で、ノースカロライナ州は「恐らくトランプ氏に傾いているが、最後まで予断を許さない」とした。
01:02 JST
ペンシルベニア州、共和党が一部の郵便投票巡り提訴
【フィラデルフィア】米ペンシルベニア州の共和党関係者は4日、フィラデルフィア郊外モンゴメリー郡の郵便投票の一部について、有効票として集計することを阻止するよう裁判所に求める方針だ。
ペンシルベニア州は大統領選の勝敗を左右する激戦州の1つ。AP通信によると、開票率75%の時点で、ドナルド・トランプ米大統領の得票率が55.7%と、民主党のジョー・バイデン候補の43.1%を上回っている。
だが、郵便投票の集計が進むにつれ、両氏の差は縮まるとみられている。郵便投票を申請した有権者は圧倒的に民主党支持者が多いためだ。
同州の共和党関係者は3日、モンゴメリー郡の選管当局者が投票日前に到着した郵便投票について、違法に仕分け作業を行い、約1200票の記載に問題があることを特定したとして、連邦裁判所に訴えを起こしていた。
同郡の報道官は、選管当局者はこの手続きは選挙関連法で認められている適切なものだと考えていると説明。同郡が連絡を取った49人の有権者が記載の誤りを修正したと述べた。同郡は裁判所の判断が下されるまで、修正された投票用紙は別途、保管しておくとしている。
0:14 JST
決着つかぬ戦い 有権者に広がる不安、そして恐怖心
米大統領選は明確な勝者が決まらぬまま、3日の投票日から集計作業が翌日以降にずれこんだ。政治的に分断された両党をそれぞれ支持する有権者の心には、不透明感――そして恐怖心――が忍び込んでいる。
民主党候補のジョー・バイデン前副大統領に投票したウェストバージニア州のジャンネ・ピータースさん(59)は、夜が更けるにつれて、既に奇妙だった選挙シーズンがさらに曲折する様子が明らかになったと語る。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に郵便投票が歴史的な数に上ったことから集計結果の発表は遅れ、複数の激戦州で勝敗が見通せないままだ。
ミシガン州やペンシルベニア州、ウィスコンシン州などで集計が続く中、全米の国民が固唾(かたず)をのんで開票状況を見つめている。
21:17 JST
ネバダ州、追加の開票結果発表は5日に持ち越しへ
米ネバダ州の選挙管理当局は現地時間4日早朝、5日までこれ以上の開票結果の発表は行わないと明らかにした。同州ではこれまで民主党のジョー・バイデン前副大統領が共和党現職のドナルド・トランプ大統領よりわずかに優勢となっているが、相当数の票について結果がまだ明らかになっていない。
選管当局によると、投票所での期日前投票、投票所での投票日当日(3日)の投票、2日までに届いた郵便投票は全て集計が終わっている。残るは3日に届いた郵便投票、向こう1週間に届く予定の郵便投票、暫定票だという。
選管当局はツイッターで「ネバダ州では全有権者に郵便投票用紙が送られており、残りの票の推計は難しい。当然ながら全有権者が投票するわけではない」とコメントした。
18:42JST
トランプ氏「選挙盗もうとしている」と民主党を非難
米大統領選挙の開票が続く中、ドナルド・トランプ大統領は東部時間午前2時21分(日本時間午後4時21分)にホワイトハウスのイーストルームに入り、集まった100人を超える支持者らを前に演説した。
大統領は勝利に自信を見せる一方で、展開に不満も示した。民主党候補のジョー・バイデン氏との争いは世論調査の予想よりも接戦となっているが、トランプ大統領が4年前に勝利を収めた激戦州の1つであるアリゾナ州でバイデン氏の勝利が伝えられるなど、時間の経過とともにバイデン氏が一定の勢いを示しつつある。
トランプ大統領は演説で、「われわれはすべてに勝っていたが、突然止まってしまった」と述べ、大勢が判明しない状況で一方的に事実上の勝利宣言を行った。
また、AP通信が勝利を伝えていないジョージア州についても、共和党の票を民主党が「奪おうとしている」と非難し、勝利宣言を行った。同州の開票率は93%でトランプ大統領がわずかにリードしているとみられる。
大統領はポケットから紙を取り出し、「民主党は勝利できないと分かっていた」と述べた上で根拠を示すことなく、「米国民に対する詐欺だ。国の恥だ」と主張し、選挙結果について連邦最高裁判所で争う構えも見せた。
大統領は数カ月前から、選挙結果が自身の思い通りではなかった場合、民主党に投票した有権者を不正行為で告発する意向を示していた。
18:05JST
米大統領選、分断の深化が浮き彫りに
大統領選の明らかな結果は11月3日深夜になっても判明していない。だがこれだけは明確になった。1年に及ぶ激しい論争や国民の内省を経て、またカタルシス効果のある大統領選の結果として、米国の政治状況が大きく違って見えるのではないかという考えは消えうせたようだ。
それどころか、ここ数年顕在化した亀裂がまだ存在し、一部ではさらに拡大したように思われた。
ウォールストリートジャーナル
https://jp.wsj.com/articles/SB12161104458959944777704587073471469840772
12:58JST
トランプ氏が不正集計を主張する州、選管トップに共和党員も
ドナルド・トランプ米大統領は5日の記者会見で、選挙の集計作業が続いている州では民主党員が選挙管理当局の責任者を務めていると不満を口にした。だが多くの激戦州では、共和党員が選挙管理当局の要職を占めている。
トランプ氏は「ジョージア州の選挙機関は民主党が運営している」と述べたが、同州では共和党所属のブラッド・ラフェンスパーガー氏が州務長官を務める。
また、同じく選挙結果が判明していないネバダ州でも、共和党のバーバラ・セガフスキー氏が州務長官職を担う。
トランプ氏は「ペンシルベニア州など重要州の集計を監督する当局者は、その全員が腐敗した民主党組織の一部だ」とも指摘。ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は民主党員だが、フィラデルフィア地区の選挙管理委員会メンバー3人には共和党員のアル・シュミット氏も含まれる。
トランプ陣営に電子メールでコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。
12:53JST
トランプ氏の「民主党が選挙盗む」との主張に党内から批判
ドナルド・トランプ米大統領が、選挙を盗もうとしていると民主党を非難したことについて、共和党内から異例の批判の声が上がっている。
ポール・ミッチェル下院議員(ミシガン州、共和)はツイッターで「常にそうであるように、合法的な票は全て集計されるべきで、そうなるだろう。問題があればそれに対処する方法がある。誰かが不正行為の証拠を持っていれば、それを提示して解決されるべきだ。それに及ばないことは、われわれの選挙の品位を損ない、民主主義にとって危険だ」と述べた。
またメリーランド州のラリー・ホーガン知事(共和)は「今夜の大統領の発言は民主主義のプロセスを損なうものであり、弁明の余地はない」とツイートした。
一方でトランプ氏を直接批判することは控えて、より具体的なアプローチを取るよう求める声も聞かれ、マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州、共和)は、「もし候補者が州が選挙法に違反していると考えているならば、裁判所に訴えて主張を裏付ける証拠を提出する権利がある」と述べた。
11:46JST
米民主党内でペロシ氏に不満の声、下院の議席減で
米民主党が連邦下院選で議席を減らしたことを受け、党内から指導部に対する不満の声が上がっている。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)などの見通しが甘く、所属議員が社会主義者として攻撃されることにも適切な対応を取らなかったとの指摘もある。
民主党指導部は下院での議席増を予想していたが、5日夜までに共和党が5議席純増となり、過半数を占める民主党のリードは縮小した。また、トランプ氏が有利とされる地域へも深く切り込むことを想定していたが、現時点ではノースカロライナ州で2議席を獲得するにとどまっている。
11:20JST
トランプ陣営、集計巡り提訴のペン州と「公平なアクセス」で合意
トランプ陣営がペンシルベニア州の選挙管理当局を連邦地方裁判所に提訴していた件で、双方は5日夜、民主・共和両党の選挙監視員に対して同州集計作業への公平なアクセスを認めることで合意した。
連邦地裁のポール・ダイヤモンド判事は双方の合意を受けて本件を却下し、「この件が司法調停に頼らずに合意できなかった理由が全く分からない」と述べた。
トランプ陣営はこの訴訟で、自陣の選挙監視員がフィラデルフィアの集計作業に立ち合うことが認められなかったと主張。共和党の選挙監視員が不在の場合は集計作業を停止することを州当局に命じるよう求めていた。
10:27 JST
トランプ陣営、集計作業巡り提訴連発 結果はまちまち
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は5日までに激戦州での集計作業を巡り相次いで訴訟を起こした。
ペンシルベニア州では自陣の選挙監視員の開票作業立ち合いに関する訴訟で主張が認められたが、ミシガン州とジョージア州では敗訴した。ネバダ州でも不正があったとして提訴する考えを示している。
トランプ陣営がジョージア州などの件で上訴するかどうかは不明だ。
10:01 JST
合法な票を集計すれば「簡単に」勝つ=トランプ氏
米大統領選勝利への道が狭まってきているドナルド・トランプ大統領は5日、ホワイトハウスで記者会見し、自身が落選する可能性があるとの見方を示しているとして民主党や世論調査会社、ニュースメディアを非難した。
トランプ氏は、合法な票を集計すれば「簡単に」勝つだろうと述べ、民主党が選挙を盗もうとしていると非難した。ただ広範囲に不正が行われた証拠はない。
トランプ氏が会見したのは4日午前2時に早過ぎる勝利宣言を行って以来となる。同氏は一部の激戦州について、当初は自身が大差でリードしていたが集計が進むにつれてその差が縮まっているとし、集計プロセスを非難した。同氏が勝利した州の集計プロセスには懸念は示さなかった。
また、世論調査会社が共和党支持者の投票率を抑えるため有権者を意図的に誤解させていると非難。全米や州単位の世論調査では、民主党が明確にリードしているとみられていたが、実際には拮抗(きっこう)している。ただ全米での得票数はバイデン氏がトランプ氏を300万票超上回っている。
09:37JST
ペンシルベニア州、数十万の郵便投票が未集計 5日夜まで集計続く
米ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は5日、同州では数十万の郵便投票が未集計だとし、集計作業は同日夜まで続くと述べた。
ブックバー氏は記者会見で「まだ続きます」と発言。最後に確認した時点では約35万の郵便投票が未集計だったが、その数は常に変化していると述べた。
同氏はこの日、米CNNに出演し、早ければ5日夜にもペンシルベニア州で勝利した候補が判明するかもしれないと述べていた。
09:33 JST
米大統領選の世論調査、今年は何を間違えた?
3日に行われた米大統領選の結果は、またしても世論調査会社の面目を失わせた。4年前と同様に多くの州が接戦となったほか、携帯電話、二極化、ドナルド・トランプ氏というこの時代に特有の要因を考慮し、政治的意見を測定する自分たちの能力を見誤ったという紛れもないメッセージを発しているからだ。
集計作業がいまだ続く中、今年の世論調査でどの程度の誤差が出たのかは不明だ。だが2016年の選挙と同じく、全国調査や各州の調査から受けた印象は、民主党が明白な勝利を収めるということであり、ハラハラする激戦の展開ではなかった。
民主党のジョー・バイデン候補は一般投票の得票率ではリードを保つ可能性が高い。米東部時間4日午後時点で2ポイント差をつけている。西部の民主党寄りの州が集計を終えれば、さらに差が開くとの予想が多い。ただ最終盤の全国調査平均値を算出した「リアル・クリア・ポリティックス」の7.2ポイントや「ファイブ・サーティー・エイト」の8.4ポイントに迫るかどうかは定かでない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースの共同調査ではバイデン氏の最終的なリードを10ポイントとしていた。
一部の世論調査専門家は、ずれが出た原因について何らかの印象を持っているが、最終結果が判明するまで本格的な分析はできないと話す。
09:30JST
アリゾナ州、トランプ陣営・共和党が勝利に自信
民主党大統領候補のジョー・バイデン氏がアリゾナ州で勝利したとAP通信やFOXニュースが報じる中、同州共和党とトランプ陣営は5日午後、ドナルド・トランプ大統領が州を制することに自信を示した。
州共和党のトップ、ケリー・ワード氏はフェニックスで会見し、「ドナルド・J・トランプ大統領にとって良い方向に向かっていると言える」と語った。
トランプ陣営のアドバイザーを務めるデビッド・ボッシー氏は、訴訟も検討しているが最終的な決定は下していないと述べた。訴訟がどのような趣旨のものになるかは明らかにしなかった。
AP通信によれば、アリゾナ州の開票率は約88%で、5日朝の時点でバイデン氏が6万8000票以上の差をつけてトランプ氏をリードしている。バイデン陣営はこの差が縮小する可能性が高いと認めつつも、最終的に同州で勝利することに自信を示している。
09:21JST
トランプ陣営、ペン州での選挙監視員の立ち合い巡り連邦裁に提訴
トランプ陣営は5日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで自陣の選挙監視員が開票作業への立ち合いを許可されなかったとして、連邦裁判所に提訴した。
州裁判所の判事はこの日、トランプ陣営の弁護士の1人が投票日にフィラデルフィアで投票用紙に書かれた文字を見ることができなかったという同陣営の主張を認める判断を下していた。判事は、ソーシャルディスタンス(対人距離)の確保やマスクの着用というルールを守っている限り、選挙監視員の立ち入りを認めるよう命じた。選挙管理当局は職員の対応は適切だったとして、州最高裁判所に上訴した。
トランプ陣営は5日、民主党支持者が「開票所のドアをふさぎ、われわれの選挙監視員を建物の外に出した」と非難。今回の訴訟は連邦裁判所に対し、共和党の選挙監視員が不在の場合は集計作業を停止することを命じるよう求めている。
08:53JST
バイデン氏、国民に冷静さ保つよう呼び掛け
米民主党大統領候補のジョー・バイデン氏は5日、デラウェア州ウィルミントンで演説し、選挙の結果を左右する激戦州で集計が続いている間は冷静さを保つよう国民に求めた。
バイデン氏は「米国では投票は神聖なものだ。国民が自らの意志を表現する方法だからだ」とし、「皆さんには冷静さを保つようお願いする。このプロセスは機能している」と述べた。
バイデン氏は、激戦州を巡るドナルド・トランプ大統領の法的措置には言及しなかったが、投票集計が3日目を迎える中、「民主主義は時に混乱する。時には少しの忍耐も必要だ」とバイデン氏は述べた。
08:49JST
ネバダ州、19万票以上が未集計 最終結果に数日かかる見通し
米ネバダ州のバーバラ・セガスキ州務長官は5日、同州では今も19万0150票の集計が残っていると明らかにした。同州では民主党大統領候補のジョー・バイデン氏がドナルド・トランプ大統領を約1万1000票の僅差でリードしているが、最終的な結果が明らかになるまで数日かかる見通し。
未集計の票は州内で多くの人口を抱えるクラーク郡のものがほとんどを占める。当局者によれば、そのうち12万3554票は郵送されたか、投票箱に直接投函(とうかん)されたもの。
同州は米東部時間6日正午(日本時間7日午前2時)に新たな集計結果を明らかにし、7日以降も正午に最新結果を公表する予定。
08:14JST
米民主党、下院での勢力縮小へ 過半数維持も
3日の米連邦議会選挙で、下院では5日正午時点で共和党が5議席増やした。民主党は議席を保有していた7地区で敗れ、過半数を維持するものの共和党との差が縮小した。
民主党はドナルド・トランプ大統領の牙城に果敢に挑んだが、ノースカロライナ州では区割りの変更などにより、5日時点で2議席増やすにとどまった。
同日時点では民主党が208議席、共和党が190議席を確保したが、まだ数十議席の結果が出ていない。
選挙前は民主党232議席、共和党197議席で、民主党はさらに勢力を伸ばそうとしていたが、これまでのところ実現していない。
08:07JST
ペンシルベニア州、5日夜までに選挙結果の発表目指す
米ペンシルベニア州のキャシー・ブックバー州務長官は、5日中に大半の集計が終わるとの見解を示した。
ブックバー氏はCNNのインタビューで、同州では約55万票の投票用紙が未集計だと明らかにした。
同氏は以前、大半の集計作業を終えるのが6日までずれ込む可能性に言及していたが、5日までに「大半の投票の集計を行うことができそうだ」と述べた。
ペンシルベニア州では、大統領選当日以降に投函(とうかん)されたという証拠がない限り、国内在住の有権者の場合は6日午後5時まで郵便投票が受理されるが、これについてトランプ陣営は連邦最高裁に介入する許可を求めた。
ただブックバー氏は、郡から提供されたデータに基づき、投票日以降に郵送で届く投票数が大統領選の結果に影響を与えるほど多くなるとは考えていないと述べた。
07:10JST
米最大労組トップ、バイデン氏勝利に自信 労働者の支持強く
全米最大の労働組合である米労働総同盟産別会議(AFL-CIO)のリチャード・トラムカ議長は5日、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏が4年前のヒラリー・クリントン氏よりも多くの票を組合員から得た述べ、主要州での民主党の勝利を労働者が支えたとした。
トラムカ氏は「ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア各州で、バイデン氏の鉄壁の壁は組合員らが作ったものだった。アリゾナとジョージアの両州をみれば、労働者の動きが拡大していることが分かる」と語った。
AFL-CIOが選挙後に行った内部調査によれば、組合員の58%がバイデン氏に投票。同氏への支持は2016年にクリントン氏が得た支持を4ポイント上回ったという。
バイデン氏の当選は確定していないものの、トラムカ氏は結果に自信をもっていると話した。
06:49JST
バイデン氏、集計続くアリゾナ州でリード APなどは勝利報じる
米アリゾナ州では5日も集計作業が続き、民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏がドナルド・トランプ大統領をわずかにリードする展開となっている。AP通信やFOXニュースはバイデン氏の勝利を報じたものの、共和党員や一部の専門家は結果を確定できるほど差はついていないと述べている
AP通信によれば、5日朝の時点で、アリゾナ州で集計されるとみられる総投票数のうち約88%が開票され、バイデン氏はトランプ氏を6万8000票以上リード。同州のケイティ・ホッブス州務長官(民主)は5日、朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、45万票の開票作業が残っていると述べた。そのうち30万票弱はフェニックスなどを含み州で最も人口が多いマリコパ郡のもので、州務長官のウェブサイトによれば、バイデン氏が大幅なリードをみせているピマ郡でも4万6000票の集計作業が残っている。
ホッブス氏は州の開票作業が6日よりも前に終わる可能性は低いとした。
大統領選は接戦となっているため、両候補にとってアリゾナ州の行方は大きな意味を持つ。同州は1996年以降の大統領選で民主党候補が勝利したことはない。バイデン氏が勝てば、残り1州を獲得するだけで当選に必要な270人の選挙人を確保できることになる。一方のトランプ氏はアリゾナ州を落とせば、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、ネバダの4州すべてで勝利する必要が生じる。
アリゾナ州では集計作業が続く中、バイデン氏のリードは4日夜の3.4ポイントから5日朝には2.4ポイントまで縮小した。同州の選挙管理当局は米東部時間5日午後9時(日本時間6日午前11時)まで新たな開票結果を発表しない見込み。
06:20 JST
バイデン氏、選挙人270人獲得に迫る トランプ陣営は訴訟攻勢
米大統領選は民主党のジョー・バイデン候補が当選まであと一歩に迫っているが、5日もなお激戦州での集計が続いている。一方、再選を目指すドナルド・トランプ大統領は接戦となっている複数の重要州で、集計結果を巡り訴訟に乗り出した。
AP通信によると、バイデン氏は中西部の激戦州であるウィスコンシン、ミシガンの両州を制し、当選に必要な選挙人270人獲得まであと6人に迫った。トランプ氏と競り合っているネバダ州で勝てば、勝利に必要な選挙人6人を確保できる。
AP通信は、アリゾナ州(選挙人11人)の勝者をバイデン氏と発表した。ただ、トランプ陣営はこれに異議を唱えており、未処理の郵便投票が集計されれば、トランプ氏が勝利すると主張している。アリゾナ州でのバイデン氏のリードは現時点約7万票で、なお未集計の票が残っている。
06:03JST
トランプ陣営求めるミシガン州の集計中止、裁判所が却下
米ミシガン州の判事は5日、同州内の不在者投票の集計作業を中止するよう求めたトランプ陣営の申し立てを退けた。訴える相手が間違っている点や、集計作業が既に終わっており、遅過ぎた点を理由に挙げた。
ビデオ会議システムを通じた1時間にわたる審問で、ミシガン州請求裁判所の判事は、4日午後に提出されたトランプ陣営の訴えが具体性を欠いていることにも疑問を呈した。トランプ陣営は、支持者が投票審査に参加する権利を拒否されたなどとして、集計を中止するよう要求していた。
民主党全国委員会(DNC)の弁護士は、不在者投票の集計所の監督を担当しない州務長官を相手取った訴えで、不適切だと指摘した。
共和党の弁護士は5日、これに関連して同州デトロイトの集計所で作業員に不正行為があったとする宣誓供述書を提出したが、州請求裁の判事はこれを伝聞だと判断した。
03:51JST
バイデン陣営、勝利を「絶対的に確信」
米大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領の陣営は5日、当選に必要な270人の選挙人を間もなく獲得するとの自信を示した。
陣営はネバダ、ジョージア、ペンシルベニアなど接戦州を制するとの楽観的な見方を示している。これらの州では集計が続いており、AP通信はまだ誰が勝利したか報じていない。
バイデン陣営のジェン・オマリー・ディロン選対本部長は記者会見で、「ジョー・バイデンが米国の次期大統領となることをわれわれは絶対的に確信している」と述べた。
さらに、現地の正午ごろにはネバダ州からさらなるデータを受け取る見通しだとし、「日中を通してデータがいくらか押し上げられるとみている」と発言。「郊外の投票所の結果がこの時間帯に判明し、われわれにさらに有利な他の集計結果も同日中に分かるかもしれない。得票が伸びても驚かないように」と続けた。
その直後、ネバダ州の新たな集計結果が発表され、バイデン氏がドナルド・トランプ大統領を1万1000票の僅差でリードしていることが示された。前回発表では8000票差のリードとなっていた。
オマリー・ディロン氏はまた、トランプ氏がリードしているペンシルベニア州の集計についても、未開票分の大半はバイデン氏に投じられたものとの見方を示した。
「ペンシルベニア州ではかなりの得票差で勝利するだろうが、集計を確実に継続しなければならない」としている。
ジョージア州は「本当に五分五分」だとしつつ、バイデン氏が引き続き差を縮めて追い上げるとの自信を示した。民主党の大統領候補は1992年以降、ジョージア州で勝利を上げていない。
03:42JST
トランプ陣営、大統領選巡りまた提訴へ 今度はネバダ州
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は、開票結果を巡りネバダ州で提訴を起こす方針を明らかにした。
5日午前の時点では連邦訴訟が提起されたことは確認されていない。トランプ陣営は、郵送投票が増加したことで死亡者名義や住民要件を満たさない人の票が違法に集計されたとの申し立てをするとみられている。
元ネバダ州司法長官のアダム・ラクソルト氏はラスベガスで訴訟に関する記者会見を行い、「法の支配と有権者資格の妥当性の両方を深く懸念している」と語った。
同州に住むジル・ストッケ氏はこの記者会見で、投票所に行ったところ自身名義の票がすでに受理されていると言われたと述べた。
ネバダ州議会は、新型コロナウイルス流行を受け今年は全登録有権者に郵便投票を認めた。
同州では民主党のジョー・バイデン候補が8000票弱の僅差でリードしている。
03:21JST
上院の支配政党、ジョージア州の議席がカギに
米連邦議会選で上院の支配を巡る攻防はジョージア州がカギを握っている。同州では大接戦が続き、上院の少なくとも1議席、場合によっては2議席が、1月5日の決選投票にもつれ込みそうな情勢だ。
この2議席の選挙結果は上院の力関係をシフトさせる可能性がある。民主党候補ジョン・オソフ氏は共和党現職のデービッド・パーデュー上院議員の議席を、別の民主党候補ラファエル・ウォーノック氏は共和党現職ケリー・ロフラー氏の議席をそれぞれ狙っている。
ジョージア州法に基づき、50%以上の票を獲得する候補がいなかった場合、所属する党にかかわらず、得票数で上位2位の候補が2021年1月5日の決選投票に臨むことになる。
AP通信が3日に示した予想通り、ウォーノックとロフラー氏の戦いは既に決選投票に向かっている。一方、パーデュー氏の得票率は5日正午時点で50%にわずかに届かず、未集計票が約6万票となっている。オソフ氏の得票率は47.7%となっている。
ジョージア州務長官室の選挙管理人は5日朝の記者会見で、票集計が同日夜まで続く可能性があると述べた。
大統領選前の上院は共和党53議席、民主党47議席で共和党が過半数を握っていた。これまでの全米の集計結果では、共和党が48議席を確保し、さらにノースカロライナとアラスカの2州で優位に立っている。民主党もこれまでに48議席を獲得。50議席に届くかどうかはジョージア州の結果に望みをつなぐ形となっている。
大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領が当選した場合、上院の採決で必要が生じれば副大統領候補のカマラ・ハリス氏が決定票を投じることになる。
02:17JST
アリゾナ州、バイデン氏のリード縮小 集計続く
米大統領選の激戦州として注目のアリゾナ州で集計作業が続く中、民主党候補ジョー・バイデン前副大統領の共和党現職ドナルド・トランプ氏に対するリードが2.4ポイントに縮小した。AP通信のまとめで明らかになった。
両者の差は4日遅くから5日午前にかけての半日余りで1ポイント縮まった。5日午前時点の得票率はバイデン氏が50.5%、トランプ氏が48.1%。
AP通信はアリゾナ州を制したのはバイデン氏で、同氏が11人の選挙人を獲得したと既に報じている。だが集計作業が続く中、同州でのバイデン氏勝利報道を控えている報道機関もある。
4日遅くに票数が追加される前には、バイデン氏のリードは3.4ポイントあった。5日午後も未開票の最も多いマリコパ郡などの票が集計される。トランプ氏の支持者の多い中小の郡の票も今後、開票される。
22:49JST
上院選、ミシガンで民主現職が再選 アラバマは共和が奪還
民主党のゲーリー・ピーターズ上院議員は、中西部の激戦区ミシガン州で共和党のジョン・ジェームズ氏を破り、再選を果たした。AP通信が伝えた。
開票率99%の時点で、ピーターズ氏は49.7%対48.4%でリードしている。
一方、アラバマ州では、同じく再選を目指していた民主党現職のダグ・ジョーンズ上院議員が敗北。共和党が議席を奪還した。
17:25JST
大統領選、トランプ支持者の結束の固さ裏付け
2020年米大統領選の結果はまだ判明していないが、地方有権者を中心とした保守派のポピュリストムーブメントは、2016年一度きりの偶発的なものではなく、永続的な組織票になる可能性が既に明らかになった。ドナルド・トランプ大統領は、多様化が急速に進む国家を統治しているにもかかわらず、自らの基盤をテコに大半の激戦州で互角に争い、上院選での共和党優位を後押しした。
その証拠はオハイオ、アイオワ、フロリダ、テキサス4州でのトランプ氏の決定的な勝利――同氏は2016年もこれらの州で勝利している――や、現職の共和党上院議員が民主党の対立候補を破ったアイオワやメーン州などでの共和党の予想外の健闘に表れている
民主党は、アリゾナなど勝敗を決するような一部の州で勝利を収めたものの、全米各地の共和党寄りの地域で重要な議席を獲得または維持することができなかった。共和党の政治力を弱めようと、全米から数千万ドルに上る小口献金が寄せられたにもかかわらずだ。
バイデン氏がトランプ氏に勝ったとしても、両者の票差は世論調査が示す内容や民主党当局者が期待するよりも狭まる公算が大きい。一部の重要な州では、地方の白人が多く住む地区でトランプ氏は2016年を上回る数の票を掘り起こすことに成功した。共和党の選挙ストラテジストらは、民主党がそうした世帯で支持を失った原因は政策だけでなく、共和党支持者が政治信条や社会問題を巡る文化戦争とみなしている価値観の問題にもあると指摘した。
12:19JST
ツイッターの偽アカウント、報道機関装い偽の勝利宣言
ツイッターのアカウントで米報道機関を装ったものが4日、複数見つかった。大統領選で結果が判明していないにもかかわらず民主党候補ジョー・バイデン氏の勝利を宣言するという虚偽の内容を掲載した。大統領選関連のオンライン上のやりとりに偽情報を挟み込もうとする組織的な活動とみられる。
ツイッターは直ちにこうしたアカウントを停止した。これらのアカウントはAP通信やCNNのロゴとアカウント名をまねていた。両社はそれぞれ独自に選挙結果を報じている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したツイートの大半は、バイデン氏が多くの州で勝利したことを結果判明前に発表しようとするものだったが、ドナルド・トランプ大統領の再選が決まったと断言するものもあった。
4日午後にはAP通信を模倣した3つのアカウントが、ミシガン州でバイデン氏が勝利したと同じ言葉遣いで明言した。実際にAP通信がこれを報じる数時間前のことだった。4つ目のアカウントはジョージア州の結果について同様に明言した。WSJは最初にこれらのアカウントを特定し相互に関連があることを伝えた。
ツイッターは米報道機関を装ったアカウントを停止した
11:40JST
ジョージア州が大接戦、トランプ氏のリードは0.8ポイント
米ジョージア州では、開票率98%の段階でドナルド・トランプ大統領と民主党候補ジョー・バイデン氏の得票率が拮抗(きっこう)している。AP通信が伝えた。トランプ氏は0.8ポイント(4万票未満)の差でリードしているが、得票率は50%に届いていない。
同州の州務長官によると、午後8時の時点で12万2535票が未集計となっている。民主党支持者が多い複数の郡の投票も含まれているという。
ジョージア州の選挙人は16人。バイデン氏が勝利すれば、同氏の獲得選挙人数は当選に必要な270人を上回る。
10:08JST
選挙巡るトランプ氏虚言、SNS企業の対策試金石に
トランプ大統領による早すぎる勝利宣言や、票を盗むもうとする陰謀があるとの主張についてどのように対応するかは、選挙関連でプラットフォームが悪用されることを防ぐと約束したソーシャルメディア(SNS)企業にとって大きな試金石となっている。
オンライン上の政治的主張を研究する専門家は、トランプ氏が3日から4日にかけて発表した声明やインターネット上の投稿は、選挙を盗もうとしているという主張を拡散させ、暴力を促したと指摘する。
09:46JST
ネバダ州の2大郡、5日朝まで追加開票結果を発表せず
ネバダ州のクラーク郡とワショー郡の選挙管理当局は4日、5日朝まで追加開票結果は発表しないと明らかにした。
同州の州務長官室は当初、5日まで追加開票結果の発表はないとしていたが、これを撤回。4日午後にも最新結果を発表する可能性があると述べていた。
だが、ネバダ州で規模の大きいクラーク郡とワショー郡が追加開票結果の発表を先送りしたため、4日に最新結果を発表する可能性があるのは両郡より規模の小さい郡だけとなる。
09:18JST
バイデン氏のチーム、政権移行計画進める
米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン氏の政権移行チームは、選挙結果の行方が不透明な中、政権を握った場合に向けた計画を推し進めている。関係筋が明らかにした。
同筋によると、政権移行チームはバイデン氏の政策課題の遂行を担う政策専門家のグループで、政府全体のさまざまな仕事を担当する。選挙の勝利宣言後、直ちに政府機関にスタッフを送り込む準備を進めているという。
バイデン氏の大統領就任を想定して同氏の側近が準備をしようとしてもトランプ政権が協力しない場合に備え、政権移行チームは何カ月も前から計画を立てていた。トランプ政権が、バイデン氏の政策目標立案に着手するための重要な情報を共有せず、資金を提供せず、政府機関へのスタッフ立ち入りを認めない場合に備え、政権移行チームは代替案を用意していたという。
09:14JST
【速報】トランプ陣営、ジョージア州の不在者投票の扱いめぐり提訴
トランプ陣営が米ジョージア州での不在者投票の扱いを巡り訴訟を起こした。AP通信が報じた。大統領選の激戦州でトランプ陣営が訴訟を起こすのは3州目。
トランプ陣営のジャスティン・クラーク選対副部長は、「自由で公正な選挙を保証するため合法的かつ有効な票のみが集計されるよう、トランプ大統領とジョージア州共和党は訴訟を起こし、合法的に投じられた票と遅れて投じられたすべての票を分けることをジョージア州のすべての郡に義務付けるよう求めている」とした。
また「法廷がこの件を速やかに解決し、トランプ氏が再びジョージア州で勝利することを期待している」とも語った。
[訂正]第1段落の「集計作業停止を求め」を「不在者投票の扱いを巡り」に訂正します。
9:09JST
ジョージア州、投票の集計作業は5日朝まで続く可能性も
ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は4日、同州の投票の集計は夜まで続く見込みで、5日朝までずれ込む可能性もあると述べた。
ラフェンスパーガー氏は発表文で、現地時間4日午後4時15分時点で約18万5000票が未集計だと明らかにした。
また、厳しいセキュリティー指針が導入されており、住民はどの郡でも集計プロセスを見学することができると述べた。
08:27JST
トランプ陣営、ペン州での勝利を宣言 集計巡り訴訟も視野に
米ペンシルベニア州では集計作業が当面続く見通しで、AP通信もまだ結果を報じていないが、トランプ陣営は同州での勝利をすでに宣言した。また、集計作業を一時的に停止するよう訴訟を起こす意向を示している。
トランプ陣営のビル・ステピエン選対本部長は記者らとの電話会談で、陣営がペンシルベニア州の情勢を分析したところ、トランプ氏は残りの未集計票のうち十分な票数を獲得して州で勝利を収めると述べた。
同氏は「ペンシルベニア州での勝利を宣言する。これは直感や感情ではなく、数字に基づくものだ」とした。
またトランプ陣営の選対副本部長を務める上級(法律)顧問、ジャスティン・クラーク氏は、「民主党の選挙管理当局者らが共和党の選挙監視人から集計数や投票処理を隠蔽(いんぺい)しないよう、訴訟を起こす」と述べている上、透明性が維持されすべての集計が合法的なものであることが確認できるまで、一時的に集計作業を停止するよう求めていくとしている。
AP通信は民主党候補のジョー・バイデン氏がアリゾナ州で勝利したと報じたが、トランプ陣営は同州でも勝てる自信があると主張し続けている。
8:18JST
ノースカロライナ州、13日まで集計大きく動かず
米ノースカロライナ州の選挙管理当局は4日、同州の集計結果が大きく動くことは13日までないだろうと述べた。ノースカロライナ州では大統領選や上院選で勝敗が確定しない接戦のレースが複数ある。
ノースカロライナ州選挙管理委員会のエグゼクティブ・ディレクター、カレン・ブリソン・ベル氏によれば、不在者投票用紙を申請しながら投票していない有権者の数は約11万7000人。これは不在者投票用紙を申請しながら3日に投票所で投票した人は含まれていない。
不在者投票は3日の消印があり、なおかつ12日までに郵送されれば集計に加えられることになる。
また誤った投票所を訪れたり、選挙管理委員会に引っ越したことを伝えなかったため住所について混乱が生じたりした場合に、暫定票となったものも数千に上るという。
ベル氏は州法に基づき、郡の選挙管理委員会が未集計の不在者投票に関する作業を13日まで開始しないケースが多いとし、それまで「わずかな例外を除き、ノースカロライナ州の数字が動くことはない」と述べた。
州選挙管理委員会の非公式な結果によれば、これまでに投じられた票数は550万票で、ドナルド・トランプ大統領が7万6700票ほどリード。この情勢を変えるほどの数の未集計票があるかは明らかになっていない。
【速報】ミシガン州、バイデン氏が勝利=AP通信
06:09JST
トランプ陣営、ミシガン州の集計差し止め請求
米大統領選でドナルド・トランプ陣営は4日、ミシガン州の票集計差し止めを求めて同州請求裁判所に訴訟を提起したことを明らかにした。陣営は「多くの集計所で開票と集計プロセスを監視するための有意なアクセスを提供されていない」と主張している。トランプ陣営の選挙対策本部長、ビル・ステピエン氏は声明で、既に開票・集計済み分についても見直しを求めていると述べた。
最新の集計では、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がリードを広げており、ミシガン州務長官はこれより先、州全体で約10万票が未集計だと明らかにしていた。
州務長官室の報道官は今のところコメント要請に応じていない。
04:52 JST
バイデン氏、ウィスコンシン州制す
米大統領選で民主党候補ジョー・バイデン前副大統領がウィスコンシン州を制することが確実になった。AP通信が伝えた。4年前には同州の選挙人団がドナルド・トランプ大統領の勝利を後押しした。ウィスコンシン州の選挙人は10人。
バイデン氏はウィスコンシン州に加え、アリゾナ州の選挙人11人を獲得したことから、ミシガン州かジョージア州を制すれば勝利に必要な270人の選挙人を獲得できる可能性がある。AP通信はまだどちらの州の開票結果も報じていない。
トランプ陣営はウィスコンシン州の再集計を求めるとしている。得票差が1%未満であれば同州は再集計を実施する。
04:45 JST
上院選は共和党が僅差でリード、6州の結果待ち
米連邦上院選の行方はメイン州やジョージア州など6州の開票結果に掛かっているが、各州の投票制度の複雑なため、集計作業が遅くなっている。
4日朝までに民主党は差し引き1議席伸ばした。民主党が上院の過半数を握るには、従来に比べさらに4議席、もしくはジョー・バイデン候補が大統領に当選した場合には3議席を積み増す必要がある。
コロラド州では民主党のジョン・ヒッケンルーパー前州知事が共和党現職のコーリー・ガードナー上院議員を破り、アリゾナ州では元宇宙飛行士の民主党候補マーク・ケリー氏が共和党のマーサ・マクサリー上院議員から議席を奪った。一方、オーバーン大学のアメフトコーチで共和党のトミー・タバービル氏はアラバマ州で民主党現職のダグ・ジョーンズ上院議員を破り、共和党が失った議席を埋め合わせた。
開票結果が発表されていないのはメイン、ノースカロライナ、アラスカ、ミシガン、ジョージアの5州。ジョージア州では2議席が争われていることから特に注目が集まっている。このうち複数の州で共和党が優位に立っている。
AP通信によると、メイン州は4日午前の段階で選挙区の10%弱が未開票となっている。同州の州務長官によると、当局は暫定結果を出すまで2日あり、集計完了前の見直しを望む担当もいると述べた。未開票となっているのは郊外地区の票で、専門家によると共和党のスーザン・コリンズ上院議員が民主党候補サラ・ギデオン氏を僅差でリードしている。
04:27 JST
激戦州なお予断許さず、トランプ氏は法廷闘争の構えも
米大統領選は投票日から一夜明けた4日、一握りの激戦州で集計がなお続いており、決着までには時間を要することが濃厚な情勢となっている。
ドナルド・トランプ米大統領は自身の思い通りの結果にならない場合には法廷闘争に持ち込む構えをみせている一方、民主党のジョー・バイデン候補はすべての票を集計するよう求めている。
激戦州でまだ決着がついていないのは、前回トランプ氏が勝利していたミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州と、ノースカロライナ、ジョージア、ネバダの各州。
バイデン氏が当選するシナリオの1つとしては、ネバダを制した場合、ジョージア、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア州のうち2つを押さえれば270人を確保できる。トランプ氏にとっては、選挙人20人を抱えるペンシルベニア州を制するかどうかにほぼかかっている。
03:14JST
トランプ陣営、ウィスコンシン州の再集計を要求へ
トランプ陣営は4日、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がわずかにリードしているウィスコンシン州について、票の再集計を要求する考えを表明した。
03:10 JST
米ジョージア州、4日中の開票結果発表に期待
米ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は、同州の米大統領選の開票結果を4日中に公表できると期待していると述べた。
同氏は、現時点で未集計の不在者投票が約20万票あるほか、未集計の期日前投票は約4万~5万票あると明らかにした。
このうち、5万2000~5万4000票がデカルブ郡、11万7000票がフルトン郡、約7000票がフォーサイス郡の票だという。
同州では現時点で、ドナルド・トランプ大統領がジョー・バイデン候補を約10万票リードしている。未集計の票の多くは、バイデン氏がリードしている地区からのものだ。バイデン氏はフルトン郡で71.8%対27%、デカルブ郡では83%対15.9%でトランプ氏をリード。一方、フォーサイス郡ではトランプ氏が67.1%対31.4%でリードしている。
03:03 JST
トランプ陣営、法廷闘争に備え資金集め 激戦州の開票巡り
ドナルド・トランプ米大統領の選挙陣営は、激戦州の開票結果を巡る法廷闘争の可能性に備え、資金集めに動いている。
同陣営は4日米東部時間午前4時20分に配信した一斉メールで、「民主党は選挙を盗み取ろうとするだろう!トランプ大統領はあなたが立ち上がり、(選挙)結果を守ることを必要としている」と訴えた。
マイク・ペンス副大統領も支援を呼びかけた。同氏の名前で配信されたメールは「左派はこの選挙を無効にしたがっており、あなたの反撃が必要だ!」と記した。
トランプ陣営は、こうしたメールを通じた資金調達額に関する質問には今のところ返答していない。
民主党が選挙を盗もうとしている証拠はない。
01:31 JST
バイデン陣営、複数の激戦州で勝利見込む
米大統領選で民主党バイデン陣営の選挙対策本部長を務めるジェン・ディロン氏は4日午前、ジョー・バイデン前副大統領が「この選挙で勝ち、次期大統領になる」と強気のコメントを出した。
ディロン氏は記者会見で、バイデン氏が現職のドナルド・トランプ氏に対する「勝利への道筋は明確だ」とし、全ての票を集計する必要があると強調した。
さらに「(バイデン前)副大統領は全ての票の集計を目指して争う。未開票分には副大統領の支持票もドナルド・トランプ氏の支持票もあるが、副大統領は残らず集計するべきだと考えている」と語った。
また、バイデン陣営は僅差でリードを保っている「ウィスコンシン州で既に勝利した」と考えているとし、ネバダ州でも勝つとの見方を示した。
ミシガン州ではカラマズー地区とデトロイト地区の未開票の20万票がバイデン氏のリードの構築に寄与するとし、「同州でもバイデン陣営が勝つと予想している」と語った。
ペンシルベニア州についてもバイデン氏勝利を見込んでいるとし、集計が5日午後には完了しうるとの見方を示した。
そのほか激戦州として注目されるジョージア州はいまだに五分五分で、ノースカロライナ州は「恐らくトランプ氏に傾いているが、最後まで予断を許さない」とした。
01:02 JST
ペンシルベニア州、共和党が一部の郵便投票巡り提訴
【フィラデルフィア】米ペンシルベニア州の共和党関係者は4日、フィラデルフィア郊外モンゴメリー郡の郵便投票の一部について、有効票として集計することを阻止するよう裁判所に求める方針だ。
ペンシルベニア州は大統領選の勝敗を左右する激戦州の1つ。AP通信によると、開票率75%の時点で、ドナルド・トランプ米大統領の得票率が55.7%と、民主党のジョー・バイデン候補の43.1%を上回っている。
だが、郵便投票の集計が進むにつれ、両氏の差は縮まるとみられている。郵便投票を申請した有権者は圧倒的に民主党支持者が多いためだ。
同州の共和党関係者は3日、モンゴメリー郡の選管当局者が投票日前に到着した郵便投票について、違法に仕分け作業を行い、約1200票の記載に問題があることを特定したとして、連邦裁判所に訴えを起こしていた。
同郡の報道官は、選管当局者はこの手続きは選挙関連法で認められている適切なものだと考えていると説明。同郡が連絡を取った49人の有権者が記載の誤りを修正したと述べた。同郡は裁判所の判断が下されるまで、修正された投票用紙は別途、保管しておくとしている。
0:14 JST
決着つかぬ戦い 有権者に広がる不安、そして恐怖心
米大統領選は明確な勝者が決まらぬまま、3日の投票日から集計作業が翌日以降にずれこんだ。政治的に分断された両党をそれぞれ支持する有権者の心には、不透明感――そして恐怖心――が忍び込んでいる。
民主党候補のジョー・バイデン前副大統領に投票したウェストバージニア州のジャンネ・ピータースさん(59)は、夜が更けるにつれて、既に奇妙だった選挙シーズンがさらに曲折する様子が明らかになったと語る。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に郵便投票が歴史的な数に上ったことから集計結果の発表は遅れ、複数の激戦州で勝敗が見通せないままだ。
ミシガン州やペンシルベニア州、ウィスコンシン州などで集計が続く中、全米の国民が固唾(かたず)をのんで開票状況を見つめている。
21:17 JST
ネバダ州、追加の開票結果発表は5日に持ち越しへ
米ネバダ州の選挙管理当局は現地時間4日早朝、5日までこれ以上の開票結果の発表は行わないと明らかにした。同州ではこれまで民主党のジョー・バイデン前副大統領が共和党現職のドナルド・トランプ大統領よりわずかに優勢となっているが、相当数の票について結果がまだ明らかになっていない。
選管当局によると、投票所での期日前投票、投票所での投票日当日(3日)の投票、2日までに届いた郵便投票は全て集計が終わっている。残るは3日に届いた郵便投票、向こう1週間に届く予定の郵便投票、暫定票だという。
選管当局はツイッターで「ネバダ州では全有権者に郵便投票用紙が送られており、残りの票の推計は難しい。当然ながら全有権者が投票するわけではない」とコメントした。
18:42JST
トランプ氏「選挙盗もうとしている」と民主党を非難
米大統領選挙の開票が続く中、ドナルド・トランプ大統領は東部時間午前2時21分(日本時間午後4時21分)にホワイトハウスのイーストルームに入り、集まった100人を超える支持者らを前に演説した。
大統領は勝利に自信を見せる一方で、展開に不満も示した。民主党候補のジョー・バイデン氏との争いは世論調査の予想よりも接戦となっているが、トランプ大統領が4年前に勝利を収めた激戦州の1つであるアリゾナ州でバイデン氏の勝利が伝えられるなど、時間の経過とともにバイデン氏が一定の勢いを示しつつある。
トランプ大統領は演説で、「われわれはすべてに勝っていたが、突然止まってしまった」と述べ、大勢が判明しない状況で一方的に事実上の勝利宣言を行った。
また、AP通信が勝利を伝えていないジョージア州についても、共和党の票を民主党が「奪おうとしている」と非難し、勝利宣言を行った。同州の開票率は93%でトランプ大統領がわずかにリードしているとみられる。
大統領はポケットから紙を取り出し、「民主党は勝利できないと分かっていた」と述べた上で根拠を示すことなく、「米国民に対する詐欺だ。国の恥だ」と主張し、選挙結果について連邦最高裁判所で争う構えも見せた。
大統領は数カ月前から、選挙結果が自身の思い通りではなかった場合、民主党に投票した有権者を不正行為で告発する意向を示していた。
18:05JST
米大統領選、分断の深化が浮き彫りに
大統領選の明らかな結果は11月3日深夜になっても判明していない。だがこれだけは明確になった。1年に及ぶ激しい論争や国民の内省を経て、またカタルシス効果のある大統領選の結果として、米国の政治状況が大きく違って見えるのではないかという考えは消えうせたようだ。
それどころか、ここ数年顕在化した亀裂がまだ存在し、一部ではさらに拡大したように思われた。
ウォールストリートジャーナル
https://jp.wsj.com/articles/SB12161104458959944777704587073471469840772