昨年「前頭側頭型認知症のBPSDで悩んだ男性介護者の体験記」として講演した記録です。
皆さんこんにちは・・(NPO法人北海道若年認知症の人と家族の会)会員のNと申します。
本日は会場にお招き頂きましてありがとうございます・・
私の介護経験を短時間では全部お話する事は出来ませんが、ある程度記憶をさかのぼってメモを取ってみましたので、少し話が長くなるかと思いますがご容赦願います。
お話が少しでも皆様方の、介護のお仕事にお役に立てれば幸と思います。
(1)認知症を理解するまでの初期の頃! お話したいと思います。
妻がおかしい気づき始めた頃ですが発病時期については良く分からないのです?が・・
今思い出しますと当時私は建設業を営み、妻も経理・現場の手伝いなどして貰っていましたが、
ある時期に多忙と疲労のため私は脳梗塞で倒れました。12月のクリスマス近くと記憶しております・・
今から18年前私が58歳で妻が52歳でした・・
入院中看病と不安も重なり妻の心の負担になったと思われます。
退院後また仕事は始めましたが、私が再度発病し仕事を止めなくてはなりませんでした・・
又妻はアルバイトの仕事を始めましたが職場での対人関係でトラブルが続き、精神的不安に陥りました
元々妻は勝気で気が強い女性でありましたが、この頃から気に食わなければ他人に文句を付け、
常にカリカリ状態で精神不安定でもやもやしている・いつも寂しい・気分が晴れない・頭が痛い等訴えていたように思います。
私は妻が更年期障害からくる精神障害ではないかと考えて、精神科を受診させました。
更年期による(うつ病)と診断されて、安定剤、睡眠導入剤を処方されて通院治療を開始しました。当時54才でした。