工事もいよいよ大詰め、と云った感の<いまいすみのすまい>の現場では、左官職による<玉砂利洗い出し>が始まりましたので、その様子をご紹介。(^^
以前<豊郷台のすまい>で紹介した方法は「玉石は混ぜないでコテ塗りをして少し乾いてから玉石を捲いて塗りつける」というやり方でしたが
どれくらいの量を捲くか、どのタイミングで捲くか、等々、なかなか思うようにいかない様子でした。(^^;)
なので、玉砂利の配合を検討したうえで、予めモルタルに混ぜ込んでモルタルを下こすりし、すこし乾いたところで
刷毛でノロを取りながら鏝で石をふせこみ、水洗い作業に進む・・・と云った以前の方法に戻して(前回の反省も含めて)施工してもらいました。
玉砂利を混ぜ込んだモルタルを塗り込み、下こすりまで終わったところ。 以下写真は全てGRⅢ
すこし乾いたところを見はからって、さらに下こすり。
初めて目にした回転する円盤状のブレードが付いた工具は左官職の秘密兵器(←表現が大げさ)で、<こする>と云うよりも<磨く>と云ったイメージ。
浮いてきたノロを刷毛で取り除きながら、鏝でふせ込んで・・・
いつもは普通ポルトランドセメントを使いますが、今回は白色ポルトランドセメントを使って、石の隙間を白く仕上げてみようという試み
鏝を当てたところは、ふせ込んだ玉砂利がうかんで見えてきて、左官職は「こんな感じで、どうですか?」と・・・「寂びたいい感じです」と・・・。(^^
現場を離れてしまったので、仕上の様子は見られませんでしたが、この後、刷毛で表面のセメントのノロを何度も洗い取り、最後に洗出しポンプを使って仕上げます。
秘密兵器(正式な名前は聞けませんでしたが)で磨いたモルタル面を眺めていたら、ジントギを思い浮かべて・・・ ジントギとは人造石研出シ仕上げで、別名現場テラゾとも言われる仕上げ。セメントに顔料と大理石などの砕石を混ぜ、硬化してからサンダーや砥石で研ぎ上げて石張りのような風合いに仕上げる工法で 左官職の手間代より石張りの材料費の方が高かった昔、たとえば学校の土間や手洗い場などによく用いられた仕上げです でもそれも今は昔、材料費よりも手間代の方が高くなった現在ではほとんど用いられなくなってしまいました。
話が反れましたが、写真では、まだ完全に乾いている状態ではないので色の濃さは微妙に違いますが、少し寂びた感じのグレーになるはずで、ワタシ的には大満足です。
いろいろと無理を言って作業をしてもらった左官職に感謝です。
そんな現場の様子は<いまいすみのすまい>完成見学会で!・・・↓ と無理やり結ぶ。(^^ゞ
<いまいすみのすまい>完成見学会 参加者募集中です!
日時:9月7日(土)・8日(日) 10:00~17:30
場所:宇都宮市今泉町
詳しくは<ウエブサイト>をご覧ください
皆様のご参加申し込みをお待ちしております
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