山形建築研究所-BLOG-休憩室

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打つ現場と抜く現場

2023年12月02日 | 仕事
10月の記事<大安>でお伝えしていたプロジェクトが着工へと、始まりは鋼管杭打設。

試験杭打ちの立会いのために現場へ。現場へ搬入された鋼管杭、杭の長さの検尺から・・・

杭打ち機にセットされて、貫入!です。鋼管杭の垂直を確認しながら回転貫入していきます。

以前にもブログに書いていましたが、杭の先端についているスクリューのような羽根を回転させながら地盤へ貫入するという施工方法。
従来の杭に比べて低騒音、低振動で残土も出ないという工法です。

試験杭打設立会いは地盤調査報告から想定される支持地盤へ杭が達しているか否かを確認することが最も重要なこと。
打設に関するいくつかの数値を目でみて確認することは勿論ですが、実際に打設されるときに聞こえてくる音を自分の耳で確認することも大切なことだと思っています。

そして、鋼管杭は錆による腐食が心配!と思いますが、鋼管の内面にはほとんど腐食が起こらず、
腐食代(シロ)を外面だけを考慮すればよいということが認められていて、鋼管の肉厚が決められます。
腐食代は1年間で0.02mm、100年間で2.0mmを考慮すれば充分に安全です。

現場に搬入された杭打ち機越しに見えるのは、解体作業が進む隣地で行われている杭抜きの重機!


鋼管杭は回転貫入させて打設するので、反転させれば引き抜きも可能と云うことですが、なかなか設計時点で解体を想定はしません。
ただ、造るエネルギーと同じように解体する時にも同様に、またはそれ以上にエネルギーが必要なのは確かな事だと思います。

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