ちょっと小ぶりで、可愛いクラカメだなと思い、
ジャンク扱い、フィルム一本くらいの値段で手に入れた。。
Lord (ロード)Ⅳ B.. 。。
いつものごとく1950年代のカメラ。。
レンズシャッター式のレンジファインダーカメラだ。。
有名カメラメーカーでも無いので‥
その時代、群雄割拠していた
四畳半メーカーの一つだと思っていた。
当然、ジャンク扱いレベルなので、
塵とカビはお約束の様な状態、、
まずレンズとファインダー清掃を始めるために
簡易分解を始めた。。
コニカの様な工芸品の様な
美しさを感じるような作りではないが、
何とも言えない重厚さを感じ始めた。。
これは‥ ただ物ではない…
当時、最新鋭のダブルコッキングの
二段巻き上げのレバー。
レンズシャッターとしては音も押し込み感覚も心地よい。。
軍艦部を開くと‥
想像もしてなかったファインダーの作りに驚いた…
ハーフミラーではなく、プリズムを使っていた。。Σ(・□・;)
これは‥ 凄い。。
清掃が終わり、組み上げ、
ファインダーを覗き、シャッターを押す。
… この完成度の高さは何だろう…?
岡谷光学機械‥
かつて長野県岡谷市に存在した光学器機メーカーである‥
この一週間、色々調べ、思いを馳せていた。。
簡単に言ってしまえば、
源流は服部時計店(現、SEIKO)であり、カメラの基本は
戦中、軍事光学器機の双璧の覇者であり、
海の日光、陸の東光と言われた
日本光学(現Nikon)と東京光学(現トップコン)。
その東京光学を設立したのが服部時計店であるという。。
戦中、東京光学が疎開工場を長野の岡谷に持っていた。
その後、世界一となった製糸産業の岡谷。。
そして、東京光学と製糸産業会で設立したのが
岡谷光学機械であるという。。
最初は双眼鏡などの光学製品を作り、1950年ころから
35mmフィルムカメラを生産を始めた。。
ブランド名は「Lord」。。(ロード)
絹の都、岡谷。。
まさに、「シルク ロード」のロードが名前になったと思うのは
僕だけであろうか。。(^^;)
#Lord Ⅳ B / Highkor 1 : 2.8 f=4cm (1955)
販売元 服部時計店
#lomography EARL GREY 100
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます