↓→↑← (矢印）

さぁ次はどっちだ

　決めるのは自分だ。



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『矢印①』

少年は足を進めながら考えていた

「自分は一体何処に
向かっているのだろう？」








道には標識
矢印が描かれている

大丈夫
この道を進めばいい
示されるまま進んできたけれど

目的地はどこだっけ？
なんだか「自分」が見えなくなった


焦りと不安が進む身体に絡む
とりあえず次の矢印を見つけなきゃ

歩調を速めた少年は
景色を眺めるゆとりがなかった
立ち止まることが何より怖かった


はやく
はやく・・・




（続）

無題

『語らなくとも分かる仲』
そういうものに憧れを抱いていた。

目を見ることで
空気を感じることで
通じ合える部分があるのは確かだと思う。

それでもそういった関係においても
はじめからそうであったわけではなくて
そこに至るまでには
お互いを理解するために沢山の時間が必要だったはずだ
言葉も仕草も・・・あらゆる表現が必要だったはずなんだ。

無題

言い訳を並べてみても仕方ない。
誰だっていい気持ちはしないはずだ。
自分のあまさに気づく。情けない・・・。