竹紫館剣道

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竹紫館道場の情報や日頃の活動などを発信します

大寒

2009-01-23 | 稽古
1月5日の寒の入りから早半月が過ぎ、先日20日には二十四節気の大寒を迎えました。
この大寒から節分前日までの寒さは、一年の内でもっとも厳しくなります。

私たち日本人は昔から、ただ寒さが過ぎ行くのを待つのではなく、
この寒さを生活の中で生かす知恵を持ち、それらを行うことで自らの糧にしてきました。



道場内と言えども吐く息は白く、そんな中で稽古に励む子供達は言葉も少なく
実体のない何かと戦っているかのような緊張感を漂わせています。



寒さに身を縮めていれば、そんな油断は怪我につながりかねません。
踏み込む足にも、飛び込む体にも、気合を込める声にも、ためらいがあってはならないのです。

己と戦う辛い厳冬の中での稽古は、館生達をまた少し大きくしてくれることでしょう。



   
    寒稽古 寒さに負けず我に勝つ         神戸博章




(記事 かりんこ) (Special Thanks to:神戸先生)

鏡開き

2009-01-09 | 行事
積雪の心配もされたこの日のお天気、
冷たい雨は雪に変わることはありませんでしたが
凍てつくような寒さの中、この日の稽古も館生達の元気な掛け声で始まりました。



二階では榎本先生のご指導で、防具姿も凛々しい基本組が頑張っていました。
今年、小学校に入学します。



道場では沖田先生のご指導の下、低学年・高学年の館生達が頑張っています。



そして…
二階の台所では、お母さん方も頑張っていました。
そう、今日は道場の鏡開きだったんです。



小豆から煮て仕込んだお汁粉で、焼いたお餅をいただきます。
館生達が稽古を終えて二階に上がってきました。
こんなお楽しみがあると、稽古にも張合いがあるよね。



年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、
1年の一家一族の無病息災を願うのです。
武士は具足などを納めていた櫃(ひつ)を開き、1年の出発としていました。
鏡開きは、鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮にして食する
武家社会の風習が一般化したものです。
姿勢を正し、皆の無病息災を願いいただきます。
山田先生から昇段祝いの御礼にと、ジュースとお菓子を子供達に差し入れていただきました。
山田先生、ありがとうございました。



カメラが向けられたのも気付かないほど、夢中になって食べてくれています。
美味しい?なんて聞くのは野暮ですね。



支度して下さったお母さん方も、一息ついていただきます。
女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うといい、二十日(はつか)にかける縁語としたのだそうです。武家で具足餅を食するのも「刃柄(はつか)」を祝うといい、これは鏡開きが元々1月20日(旧暦)に行われていたからなんです。
諸事情から現在関東では鏡開きは11日になっています。
お餅もパックのものを使い簡素化されてはいますが、
大切なのは古来の風習や行事を、その意味も含めて子供達に伝えることなのだと思います。



さて、中学生の稽古もそろそろ終わる頃です。
学校や稽古で疲れた体に、和の優しい甘味は染み入ることでしょう。
今年一年の無病息災、円満と末広がりを願い、美味しくいただいて下さいね。

つられてもう一膳食べてしまう前に、私は一足先に道場をあとにしました。


(記事 かりんこ)


新年のご挨拶

2009-01-01 | つぶやき
新年あけましておめでとうございます。
平成二十一年が静かに幕をあけました。当ブログをご覧の皆様にとって素晴らしい年でありますようご祈念申し上げますと共に、本年もどうぞよろしくお願い致します。




凍えるようなピンと張り詰めた外気をかき消すような気合のこもった掛け声の中、大晦日から元旦をまたぎ、竹紫館では紫剣会の皆さんが恒例の越年稽古が開催されておりました。

午前零時、元旦の時報を待って道場の神棚に全員で手を合わせます。


稽古再開。ここから一年の稽古が始まります。



今年も一年、各々が剣道の道を極めるべく竹紫館で培った精神を胸に、日々精進していくのでしょう。
先生方、OB・OGの皆さん、そして館生達の一年がこの道場を通じて素晴らしいものであるよう心よりご祈念申し上げます。



(記事  5ジラ)