べんりな世の中です
蛇口をひねらなくてもお水が出るし
ボタン一つでお風呂が沸くし
スイッチひとつで暖かくも涼しくもなるし
画面には3D映像まで出ちゃう
技術の進化は分業を加速させて
それぞれのお仕事の中身はますま見えにくくなってゆく
それは 人と人とのつながりだけではなくて
ものとものをつなぐ思考をも薄くしていってる気がする
どうしてドアノブをまわすと とびらがあくの?
お水はどうやってあったまるの?
たねなんてまいてないのに 毎年さくお花
ぬいてもぬいても生えてくるざっそう
なんで?どうして?
こことここのつながりってどうなってるの?
どうしてこれとこれがつながるの?
そんなつながりが どんどん希薄になっている
これでもし
立体映像が見られるようになって
ボタンひとつでお食事ができて
意思ひとつで自由に移動できる世の中になったら
子どもたちの思考はどんなふうに育ってゆくんだろう
便利さを希求することは 科学技術を発達させてきたけど
与えられた恩恵にすがる その他大勢の人たちの
思考を止めてしまうことにつながらないのかな?
やわらかい子どもの脳
大人でも 時計ひとつつくるのは難しい
先代の宝を浪費するだけの生活じゃ
思考力は低下の一途を ただ辿ってゆくだけ
願わくば 自分の子どもを育てるのは
都会すぎないところがいい
できるだけ森に 林に 野山に近いところで
命のつながりを体で感じられるところで
そう、大好きな人と 一緒に