雲の向こう

風任せシャッター任せ

八ヶ岳天狗尾根

2012-01-03 12:10:57 | E-520
正月はメインパーティは谷川岳主脈縦走とかで休みの合わないメンバーで「何処か岩っぽくて易しいとこ行かない?」で八ヶ岳天狗尾根へ。
西面は「山渓」あたりで”雪山デビュー!”とか特集組んでたんで人多すぎるだろうし天幕代も高いし。(行者小屋周辺で一人1,000円って高くね?)
こんな時、東面は静かヨロシイです。我々の他パーティなし。
今年の正月は強い冬型が続いてるので日本海側の上越や北アは相当な積雪量があるみたいだけどこっち側(八ヶ岳とか南ア)はトコトン雪不足。でも風は強いから顔面凍傷に注意!








雪の殆ど無い林道を出合小屋までトボトボ歩く。ここの小屋は地元「高根山岳会」さんが管理されておりクライマーには実に有り難いベースとなってます。
でも今日はここで泊まると絶対宴会で明日の行動に差し支え有るのはほぼ間違いない。
飲んで飲んで飲まれて飲んで~になって朝起きられなくなって計画オジャンになるのは火を見るよりも明らかで、ここは横目で睨んで尾根取り付きを目指します。
ガサゴソと雪の少ない尾根の末端からラッセルならぬ藪漕ぎで登ること2時間。
標高2,100m地点にやや平坦な場所があるので今宵の宿としました。
仲間のザックからは魔法のようにコニャックやらワインやら焼酎、それに私の好きな泡盛(菊の露vip)が出てきて大晦日の夜を楽しく過ごしました。蕎麦も食ったし。
今年も終わりだ~!






翌日3時起床6時出発。
登攀具一式に幕営具でズッシリのザックは運動不足の身体に堪え昨日は足が痙りそうだったけど二日目になると慣れるのか今朝は快調そのもの。
30m岩壁をルンゼから乗り越し天狗岩基部を左から回り込むと今回の核心、大天狗岩の取り付きとなります。ま、核心ったって1ピッチでホールドもデカイので難なく越せますが。
小天狗を回り込み縦走路に出て折角来たんだからと赤岳山頂を踏んで帰ることに。まぁ!正月だから人の多いこと。
寒いのでとっとと下りて権現岳方面を辿りツルネ東稜を下山、約2時間で出合小屋に到着です。
当然、ここでも宴会。昨日の酒も残り僅か。…う~ん残念。














E-520&25F2.8

梅雨の晴れ間 谷川岳

2011-06-12 11:00:10 | E-520
梅雨の晴れ間。

週間天気予報は雨だったのに直前になって「晴れ時々曇り」の予報。
一度取りやめた計画を再度蒸し返し、メンバーに連絡。
「行ったって岩場は濡れてて登れないかも。それでも良いなら」を条件に安全そうなルート(南稜・中央稜)に突っ込むことに。
一ノ倉デビューのおねえさんと新人1名を連れてイザ谷川岳へと向かう。


【黎明の一ノ倉沢】


去年から「谷川岳ベースプラザ」は夜間締め出しとなったので昔ながらの「土合駅舎」で仮眠。
見上げる夜空は月がボンヤリ浮かんでいる。こりゃ天気は悪くなさそうだ。


【デブリを歩く】残雪があるとアプローチが楽チン♪



【衝立岩のハング】



【マッターホルン状岩壁】ザッテルの上に拡がる青空




【中央稜】先行パーティは順調にザイルを伸ばす


4:30起床で出合まで車を飛ばす。
ザクザクの雪渓を踏みしめテールリッジへ取り付く。草付が流され年々悪くなって行くアプローチを大汗を流しながら登る。
中央稜には既に1パーティが取り付き南稜テラスにも数人の頭が見える。
あまり順番待ちはなさそうだ。
ブヨの猛攻撃に苦戦しながらザイルを伸ばすと2ルンゼの上、ザッテルの上には青空が拡がり「天気予報の大外れ」に感謝しながら快適に登攀終了。


【滝沢スラブ】







今回はE-520+パンケーキで登りながら時々パチリ。もっとカラッと晴れてくれれば良い「絵」が撮れたんだけどまぁ、こんなもんで満足しましょう。


【テールリッジを登る】もうここまでで大汗










【南稜】1P目 岩が乾いていれば快適、快適


【馬の背リッジから最終Pを望む】順番待ちでしばし休憩


【一ノ倉沢全景】雲が流れる本谷へ~~♪


【大きめのスタンスから一枚】結構いい高度感





【本谷バンドを下る】梅雨の合間だけに浮き石だらけで緊張させられる





【中央稜の登攀者】最近は北稜を使わず登攀ルートをそのまま懸垂下降するらしい




E-520&25F2.8



上越国境の山 足拍子岳

2010-02-14 20:50:37 | E-520
2月の登頂記録は殆ど無かった。
短いルートとはいえ深いラッセルが登山者を阻んでいるのだろうか。








遥か向こうに黎明の灯りが雲に戯れる山並みが見える。
目を凝らして見れば刻々と姿を変える雲。






稜線に上がると雲が切れだした。風も止み、冬の陽光が降り注ぐ。

















一筋に続く頂きへ道をひたすら喘ぐ。あと少し。



E-520 ZD14-54mm