雲の向こう

風任せシャッター任せ

「出る出る」オバケは出たことない

2013-05-30 14:18:47 | E-5





出るぞ出るぞ~と掛け声ばかりの奴はイザとなると出たこと無い。
そういう意味らしい。

でボクは無類の怖がりである。
お化け、幽霊、妖怪の類は大の苦手でお盆が近づくと良くやるTV特番で「心霊体験」特集なんか絶対見たくないのだがニョーボはこれが大好きで録画してまで見ている。
「心霊写真」なんか絶対作りもんだろ?って思っても見た瞬間背中に冷たいモノが走るって再現ドラマなんか両手で顔を覆って指の隙間からチラチラ見てる。

その実、若い頃は勢いで単独行(登山)に結構行ったりしてお化けの類より山そのものの危険性の方が問題だろ!ってこともあったけど当時は気にもしなかった。
もっとも冬の北鎌尾根を単独でやったときは千天出合でビバークした夜、沢音に女のすすり泣く声が混じって聞こえ、恐らく疲れと緊張でそうなったんだろうけど一晩中寝られなかった思い出はある。
でもそれ以上にルートへの緊張感でお化けどころじゃ無かった。

近頃は月に1回くらい水曜休みがあるので誰も付き合ってくれないがその分静かな山歩きが出来るので単独で出掛ける機会が増えたが、前夜発で登山口の誰もいない駐車場にテントを張って寝るときがつくづく怖い。
ホントに怖いのは熊とか人間の方なんだろうけど深い暗闇の虚空から物質ではない何かが漂ってたりするのを想像するともう怖くて怖くて…
でも霊感は無い。絶対無い。そう思ってた…










二年前新しいトレッキングシューズを買ったので慣らしに6月のとある水曜、秩父の琴平ハイキングコースを歩いたときのこと。
西武秩父駅前に車を停め羊山公園まで登ると車道を離れ両側が樹林の山道を影森方面へ歩く。
道は札所二十六番「岩井堂」へと至り展望が利く所では右に秩父盆地、左に武甲山を眺めながらの楽しいハイキングとなる。

右側は深い樹林、下草は背の高さくらいに生い茂っていた。どんよりと今にも降り出しそうな空。少し肌寒く、でも歩き出すと蒸し暑さを感じるようなあまり良いコンディションではなかったけど靴慣らしだからと軽い気持ちで歩き始めて15分位の頃。






右側に殆ど朽ち果てた廃屋が見えてきた。窓枠も無く屋根も崩れかけて雑草に埋もれてたそれは暗い樹林の中にドキリとするほど気持ちが悪くたたずんでいた。
近づくにつれ何だか嫌な気分が胸の周りに纏わり付くような気がしてボクは足を速めて通り過ぎようとした。気持ち悪さから真っ直ぐ前を見て息を殺しながら差し掛かったとき、何の拍子かつい深い暗闇に包まれた窓の奥に視線が行ってしまった。その瞬間…
何かがコチラを見ている!ハッキリとそう感じたのだ。
それが何かは認識出来なかったが確かに何かと目が合ったようなそんな気がして強い悪寒が全身を走った。
もうそれからは…その気持ち悪さから逃れたくて歩を早め小走りで山道を歩き続けた。
もうあの場所に行きたくない、行ったら何かヤバそうだ、そんな気がしたからだ。
途中でトレールランナーと女性二人連れのハイカーに出会ったときは心底ホッとしたが岩井堂に近づく頃には霧雨になってきた。
昭和電工の工場近くで山を下り影森駅から秩父鉄道に乗り西武秩父駅まで戻ったがあの嫌な感覚がなかなか払拭出来なかった。






あれ以来全く無かった「霊感」が僅かだが芽生えたのか元々あったものが目覚めたのかは判らないが見えないものへの感覚を自覚するようになった。
出る出るオバケが本当に見えるようなったらどうしよう…

靴との出会い

2013-05-26 23:24:18 | 日記


ボクの足は小さめだ。
普段は24.5cmの靴で大概は間に合うけどモノによっては24cm位が良いこともある。
でもそれだと爪先が窮屈で長時間は履いていられない。でも何で24でも丁度良いかと言えば靴の幅が合うから。
幅に合わせると長さが足りない。


つまり甲が低く幅がない足なのだ。
典型的な日本人の足のように甲高幅広ではないので既製品が合わない。
普段履きならともかく山靴のようにフィット感が大事なツールとしては不自由極まりない。


新宿のハイアットホテルの食事券を貰ったので子供と待ち合わせの間、南口のmont bellでアプローチシューズを探していたら女性用の24.5cmがあったので足を通してみたら丁度良かったので男物で同じサイズを出して貰った。
ところがフィット感がまるで違う。長さはちょうど良いのに甲と幅が何とも合わないのだ。
「これって男物と女性用で何でこんなに違うんですか?」と訊くと平均的な男女の足型から女性用はタイトに作ってあるとか。
ならば女性用がボクにはピッタリなのでそちらをチョイスする事にした。

そういえば冬靴もジャストフィットが無くて巣鴨の「GORO」でオーダーしたが友人には「棺桶まで履いて行けるぜ」と言われたっけ。















E-M5

メタボ解消訓練

2013-05-04 18:12:57 | 登山


メタボ気味のニョーボに昔の勘を取り戻させようの少し急なルンゼの登下降の練習に日光白根へ。
弥陀ヶ池から右の稜線を辿る夏道ではなく頂上直下に突き上げる雪の詰まったルンゼをアイゼンを効かせながら登高。
気温が低くないのでさして怖くはないがバリバリに凍るとかなりの緊張を強いられる。



それにしてもあまりに軽装過ぎる登山者の多い事。
雪渓用アイゼンではあまりに無理過ぎないかい?っていうか、そもそもピッケルも持ってないし。
もっともピッケルがあっても滑落停止が出来なければ意味がないのだけれど。



帰りは日光湯元で温泉に浸かり蕎麦を食べて帰りました。



E-5&12-60