雲の向こう

風任せシャッター任せ

北八ヶ岳

2011-11-13 21:28:43 | E-5
「待ち」の山行が多くなった。
自発的に目的を持って組む山行より何となくお付き合いの色濃い山ばかり。
新しく仲間になったメンバーの指導や会の月例山行ばかり、それはそれで楽しかったりするけれど何度も登ったルートにまたもや付き合わされることが多くなった。
確かに何度も行っているルートは概略が解るし仮に撤退するにしても踏んでいるルートなので特別惜しく無い。



そうこうしているうちに一端の山屋なら大概歩いているだろう山を知らないできてしまった。
だから八ヶ岳など雪の無い時期に歩いたことが無い。
そうだ北八ヶ岳に行ってみよう。前の晩急に思い立った。



このところ仕事のストレスで眠れない日が続き、病院で処方してもらった弱い睡眠薬をツメの先で半分に割ってゴクリと飲み込み布団に潜り込んだ。
夜中の3時に目覚ましを鳴らし深夜の車を走らせると中央高速小淵沢ICを下りた頃ようやく東の空が明るくなってきた。
林道を走り唐沢鉱泉に着いたのが6:30。





さすがに晩秋、空気がピンと凍り付いたような冷えた朝だ。氷で白くなったゴツゴツの岩を踏みしめながら樹林の中を歩く。
丁度2時間で有名な「黒百合ヒュッテ」に到着。こんな趣のある山小屋に泊まってみたいもの。値段はそれなりだが。





ここからルートは南に向きを変え岩の多い広い稜線を緩やかに登ってゆく。
風がやたら冷たい。北アルプスは薄い雲に覆われている。
恐らく弱い冬型になりつつあるんだろう。














【北岳、甲斐駒、仙丈がうっすらと】






「天狗の奥庭」を経て東天狗、鞍部に下りて西天狗に向かう。前夜、小屋に泊まった登山者で西天狗岳は賑やかだ。
山頂の岩陰でお湯を沸かしカップラーメンを食べ、西尾根を経由して唐沢鉱泉へ下りる。
折角だからゆっくり風呂に入って帰ることに。湯量豊富で広々とした風呂でゆっくり足を伸ばすと秋の陽はゆっくりと西の向こうに傾いていた。



【根石山荘】





【八ヶ岳南部を望む】





【山頂の賑わい】





【時間が経つにつれ次第に雲が切れてゆく北ア方面】





【唐沢鉱泉 日帰り入浴は700円でした。】

E-5 12-60

唐沢鉱泉(6:30)-渋の湯分岐(7:30)-黒百合ヒュッテ(8:30)-東天狗(10:00)-西天狗(10:15)-休憩後西天狗発(11:00)-唐沢鉱泉(14:00)