雲の向こう

風任せシャッター任せ

雪を求めて

2010-12-12 20:22:22 | E-3
当初予定していた山域には雪が少なくて雪訓(雪上訓練)が出来そうもないので交通費は掛かるが標高のある中央アルプス千畳敷へ。
標高が標高だけあって臨場感は抜群、好天に恵まれ良い練習が出来た。





千畳敷カールに下り立つと気温-10℃以下。
標高2600メートルだけあって冬らしい気温だ。





降雪直後ではないので雪崩のは大丈夫そう。
膝丈の軽いラッセルで稜線に突き上げる。

距離が短いとはいえ喘ぎながらの登高だ。




岩と雪の世界。

四半世紀前、厳冬期の宝剣岳中央稜を登ったのを思い出す。



稜線は寒風が吹き抜け注意しないと顔面凍傷になりそう。



休む処もないので早めに宝剣岳を目指し往路を戻る事にする。







木曽側にスッパリ切れ落ちているのでスリップは許されない。
登りは良いが下りはザイルをフィックスした方が良さそうだ。




南アルプスの盟主達が居並ぶ。
左から甲斐駒・仙丈・北岳

この時期にしては雪が少ない。




頂上から空木方面を望む。



稜線からカール側に下った所で雪上訓練。
斜度の割に滑りが悪いので滑落停止は「型」をシッカリと復習する。

スタンディングアックスビレイも例年通り反復練習。



陽が西に傾く頃、そろそろ終了。
帰路が長いので早めに下山する。

眼が痛い。
サングラスをしていたのだが紫外線の遮断率が低いようだ。
ユニクロの500円では光量はカットできてもUV効果は期待出来ないのだ。
やはりそれ専用に作られたモノでないと山では使えないってことか。



E-3&12-60

春-日光白根山

2010-04-25 15:42:13 | E-3
春の休日ふと思いついて一人で出掛けた。
春とはいえ寒気団の南下で真冬並みの気温が予想されたので冬装備一式をザックに詰め込んだ。



案の定、菅沼の駐車場の気温は-10℃。
この季節にしてはかなりの寒さだ。
除雪された駐車所で身支度を調え固く締まった雪面を歩き出す。




この季節「弥陀ヶ池」は深い雪に覆われている。
天気に誘われて登山者もちらほら。



雪面は固く凍り付いていてアイゼンを履いても先端の1~2mmしか効かない程。
何と軽アイゼンできているパーティもいて驚きだ。
スリップしたらまず止まらないのに。







夏道は雪に覆われ凍り付いたルンゼとなっている。
慎重に一歩一歩アイゼンを効かせて登る。





頂上は無風快晴。
気温も上がり-5℃
誰も居ない山頂は気分が良い。













下山は更に慎重に下る。
テラテラに凍り付いた雪面はまるで滑り台のようだ。

私のピッケルは登攀用の65cmなので杖代わりにはならない。ゆっくりと降りるのみ。





先行していた2人組を途中で抜いたのだが、この2人がなんと夏用アイゼンだった。
登り方も覚束ないので「無理せぬよう途中で引き返す」と言っていたので「緩い下りでも滑落に注意してください」と声を掛けておいた。
その1人が滑落してしまった。
周りの登山者が集まりヘリによるエアレスキューを要請する。





およそ20分後、ヘリが到着。
負傷者の収容を開始する。










凄まじい風圧にコンビニで買ったカフェラテを飛ばされちゃいました。

それにしても技術的にみてもこの時期のこの山域に入るに相応しからぬ登山者の多いこと。
装備が簡単に買えるのも一因だろうけど、道具だけではどうにもならないのに。








E-3 ZD12-60mm