院長記
この右肩の耐え難い痛みはひょっとしたら肩周囲炎(いわゆる50肩)かもしれない。本日、この考えが頭をよぎった。何でこんなことに今まで気がつかなかったのか。肩関節の内部から痛みが来る感じがする。関節包の炎症のような感じである。50肩だったら、全部つじつまが合う。脳梗塞の後遺症としての50肩??ちょっと考えられないので、今まで思いもしなかった。
今なお脳梗塞の後遺症として、右手の不自由と右足の麻痺があるのだが、この片麻痺の状態はなお完全に改善していないが、一応、歩けるし、右手も箸を使って食事もできる。このように一時期よりかなり改善しているのは確かだ。パソコンもかなり打てるまでに回復した。風呂も1人で入り身体を洗うこともできる。日常生活上の困難はかなり改善してそれほど苦痛はない。入院当初のろれつが回らないという言語障害はほぼ完全に克服した。
しいて言えば、この右肩の痛みがひどくて、気分が晴れない。気分が落ち込んで、いつこの痛みがなくなるのかと不安が重くのしかかる。痛みに毎日負けそうである。このため、昨年6月に退院以来、あらゆる本を購入していろいろ読んだ。数百冊は読んだか。これは脳の活性化とリハビリのつもりもあったが、本に夢中になっていると、痛みを何とか忘れられるという効能もあった。いつも朝目がさめたら痛みが無くなっていないかと思う日々が続いた。
症状的に一番きついのは右肩の痛みである。それは入院中から始まり、半年後の今になっても毎日のように襲ってくる。痛みは本当に精神を蝕む。何よりも未来に向かって生きようという前向きな気持ちを台無しにしてしまう。
そこで、脳梗塞の後遺症と肩の痛みについての文献があるか、全米医学図書館のウエブサイトをヒットして、検索してみたら、いくつかの論文が見つかった。その1つ、「Arthrographic and clinical findings in patients with hemiplegic shoulder pain」(片麻痺患者の肩の痛みの関節造影法と臨床的所見)という論文が見つかった。2003年12月の論文である。台湾の医師達の報告である。
この論文によると、一般的に肩の痛みは脳梗塞後の非常によくある厄介な合併症であり、脳梗塞を患った患者の21-72%が肩の痛みを経験している。
この論文の対象とした被験者は脳梗塞後1年以内に肩の痛みを経験した32人の患者を観察した結果である。最も多い原因は癒着性関節炎(いわゆる50肩)である。この機序は複雑とされ、この論文では描かれていない。ともかく、私の主治医もこの肩の痛みは会員制のプールでゆっくり肩を動かせばいいというだけで、あまり取り合ってもらえなかった。処方としてはそれもいいのだが、私としては自分の訴えを認めてもらいたいという気持ちがある。
ともかく、私の痛みには文献的に確証されたので、今はそれだけで気分がいい。一時期、わけもなく痛い、痛いというヒステリーのように受け取られかねない雰囲気があった。これは患者としてかなり辛い。身近にいる人に迷惑をかけたかもしれない。同僚の斉藤先生によると、主にミネラルのアレルギーによる、肺経、胆経などのブロックが肩の痛みの主原因であるとの見立てでアレルギー除去治療を継続している。
本日は久しぶりに明るい気持ちになった。何事も他人任せ出なく、自力でやらないとだめである。
この右肩の耐え難い痛みはひょっとしたら肩周囲炎(いわゆる50肩)かもしれない。本日、この考えが頭をよぎった。何でこんなことに今まで気がつかなかったのか。肩関節の内部から痛みが来る感じがする。関節包の炎症のような感じである。50肩だったら、全部つじつまが合う。脳梗塞の後遺症としての50肩??ちょっと考えられないので、今まで思いもしなかった。
今なお脳梗塞の後遺症として、右手の不自由と右足の麻痺があるのだが、この片麻痺の状態はなお完全に改善していないが、一応、歩けるし、右手も箸を使って食事もできる。このように一時期よりかなり改善しているのは確かだ。パソコンもかなり打てるまでに回復した。風呂も1人で入り身体を洗うこともできる。日常生活上の困難はかなり改善してそれほど苦痛はない。入院当初のろれつが回らないという言語障害はほぼ完全に克服した。
しいて言えば、この右肩の痛みがひどくて、気分が晴れない。気分が落ち込んで、いつこの痛みがなくなるのかと不安が重くのしかかる。痛みに毎日負けそうである。このため、昨年6月に退院以来、あらゆる本を購入していろいろ読んだ。数百冊は読んだか。これは脳の活性化とリハビリのつもりもあったが、本に夢中になっていると、痛みを何とか忘れられるという効能もあった。いつも朝目がさめたら痛みが無くなっていないかと思う日々が続いた。
症状的に一番きついのは右肩の痛みである。それは入院中から始まり、半年後の今になっても毎日のように襲ってくる。痛みは本当に精神を蝕む。何よりも未来に向かって生きようという前向きな気持ちを台無しにしてしまう。
そこで、脳梗塞の後遺症と肩の痛みについての文献があるか、全米医学図書館のウエブサイトをヒットして、検索してみたら、いくつかの論文が見つかった。その1つ、「Arthrographic and clinical findings in patients with hemiplegic shoulder pain」(片麻痺患者の肩の痛みの関節造影法と臨床的所見)という論文が見つかった。2003年12月の論文である。台湾の医師達の報告である。
この論文によると、一般的に肩の痛みは脳梗塞後の非常によくある厄介な合併症であり、脳梗塞を患った患者の21-72%が肩の痛みを経験している。
この論文の対象とした被験者は脳梗塞後1年以内に肩の痛みを経験した32人の患者を観察した結果である。最も多い原因は癒着性関節炎(いわゆる50肩)である。この機序は複雑とされ、この論文では描かれていない。ともかく、私の主治医もこの肩の痛みは会員制のプールでゆっくり肩を動かせばいいというだけで、あまり取り合ってもらえなかった。処方としてはそれもいいのだが、私としては自分の訴えを認めてもらいたいという気持ちがある。
ともかく、私の痛みには文献的に確証されたので、今はそれだけで気分がいい。一時期、わけもなく痛い、痛いというヒステリーのように受け取られかねない雰囲気があった。これは患者としてかなり辛い。身近にいる人に迷惑をかけたかもしれない。同僚の斉藤先生によると、主にミネラルのアレルギーによる、肺経、胆経などのブロックが肩の痛みの主原因であるとの見立てでアレルギー除去治療を継続している。
本日は久しぶりに明るい気持ちになった。何事も他人任せ出なく、自力でやらないとだめである。