増田院長記
●病気の原因をどのようにとらえるのか? この見方の中にそれぞれ独自の治療術の見方がある。カイロプラクティックは当時支配的であった「細菌理論」に対抗して誕生した経緯もあって、身体内部の神経系のアンバランスに病気の原因を求めた。東洋医学の言葉で言えば、外因論に対抗して内因論を重視したとでも言おうか。それ以来、この100年ずっと内因論である。
当初外因論から出発した西洋医学は感染症の比重が低くなるのに伴い内臓重視の臨床学に変貌した。筋骨格系(整形外科)よりも圧倒的な内臓重視が特徴であるが、筋骨格系にせよ内臓にせよ、いずれも身体内部に病気の原因を求める意味で内因論である。華麗な転進とも言えよう。
病気を器質的疾患(病理)と見るのかそれとも機能的疾患と見るのかの違いはあるが、西洋医学もカイロプラクティックも身体内部に原因があるとする点では同一土俵で勝負してきたことになる。
ところが、西洋医学でもセリエのストレス理論のように病気の原因は各種の外部からのストレスにあるという外因論が浮上したり、最近では政府の肝煎りで成人病が「生活習慣病」となり、明らかに外因論が息を吹き返している。
医学の祖であるヒポクラテスも外因論を重視している。その土地の水質に着目しているなど。
カイロプラクティックの祖であるDDパーマーは病気を身体内部の神経系のアンバランスに求めながら、しかし、そのアンバランスは外傷、毒、自己暗示、今日の言葉で言えば、機械的ストレス、生化学的ストレス、心理的ストレスを原因とする、ときちんと述べているのである。やはり天才である。
時代が下がるほど、アジャストメントの威力は低下している。それは個々のドクターの技量とは無関係である。どんなに技量のあるドクターでもイネートインテリジェンス自体が低下している自然治癒力のない人を治すことはできない。せいぜい栄養療法を加味するだけだ。内因論オンリーの弱点である。
今日この複合的、総合的指摘ほど現代に生きる視点はない。病気は東洋医学の言葉を援用すると、内外因複合のベクトルで決まるのである。身体内部の反応と切り離したところで、外因を論じても、それは公衆衛生であったり環境政策であったりカウンセリングであったりするだけだが、外因を内因と絡めてとらえると、素晴らしい治療術になる。今日内因論オンリーの治療は一定良くなる人がいることは否定しないが、根本治癒からは遠い。外因と内因の接点を串刺しするような治療術がもとめられている。
そのひとつがアレルギー除去療法NAETであると思う。身体内部の調整としてはアクティベータやカイロ神経学がすぐれている。
●カイロプラクティック神経学専門医の学位(DACNB)を更新する為には毎年30時間の神経学の研修と神経学に関する24の論文のリストを提出しなければならない。私はカイロプラクティック神経学の講義を30時間以上教えているので、神経学の研修は免除される。今回は瞳孔に関心があったので24の論文はすべて瞳孔の大きさに関わるものとなった。これに更新料150ドルを添えて月曜日には発送するつもりだ。
●腰痛で治りにくいものに椎間板自体がアレルギーとなっている場合がある。下肢伸展挙上検査が陽性であろうと陰性であろうとさしあたりそれとは無関係である。神経根の炎症とも違う。どういうわけだか、椎間板がアレルギー反応を起こしている場合には、その反応を除去してあげないと、擬似的椎間板ヘルニアの症状はなかなかとれない。
たいていの腰痛患者はよくなる。また、特定の感情的ストレスや食物アレルギーが原因であるときには、犯人を特定すれば、きれいに症状はとれる。しかし、このやり方をしても、ほとんど症状が軽減しない場合がある。私は少なからずそうした腰痛の患者さんに遭遇してきたし、現に遭遇している。こうした患者さんには椎間板のアレルギー反応を除去する治療を加える必要がある。
●さて、ドラッカーの1月8日の金言である。「知識労働者の自律性」。副題は「知識労働者には自律性と責任が伴う」。APは「重点、成果、期限を含む行動計画を作成し、上司に提示してください」。責任を具体的にこうした行動計画に落とし込む必要がある。
●病気の原因をどのようにとらえるのか? この見方の中にそれぞれ独自の治療術の見方がある。カイロプラクティックは当時支配的であった「細菌理論」に対抗して誕生した経緯もあって、身体内部の神経系のアンバランスに病気の原因を求めた。東洋医学の言葉で言えば、外因論に対抗して内因論を重視したとでも言おうか。それ以来、この100年ずっと内因論である。
当初外因論から出発した西洋医学は感染症の比重が低くなるのに伴い内臓重視の臨床学に変貌した。筋骨格系(整形外科)よりも圧倒的な内臓重視が特徴であるが、筋骨格系にせよ内臓にせよ、いずれも身体内部に病気の原因を求める意味で内因論である。華麗な転進とも言えよう。
病気を器質的疾患(病理)と見るのかそれとも機能的疾患と見るのかの違いはあるが、西洋医学もカイロプラクティックも身体内部に原因があるとする点では同一土俵で勝負してきたことになる。
ところが、西洋医学でもセリエのストレス理論のように病気の原因は各種の外部からのストレスにあるという外因論が浮上したり、最近では政府の肝煎りで成人病が「生活習慣病」となり、明らかに外因論が息を吹き返している。
医学の祖であるヒポクラテスも外因論を重視している。その土地の水質に着目しているなど。
カイロプラクティックの祖であるDDパーマーは病気を身体内部の神経系のアンバランスに求めながら、しかし、そのアンバランスは外傷、毒、自己暗示、今日の言葉で言えば、機械的ストレス、生化学的ストレス、心理的ストレスを原因とする、ときちんと述べているのである。やはり天才である。
時代が下がるほど、アジャストメントの威力は低下している。それは個々のドクターの技量とは無関係である。どんなに技量のあるドクターでもイネートインテリジェンス自体が低下している自然治癒力のない人を治すことはできない。せいぜい栄養療法を加味するだけだ。内因論オンリーの弱点である。
今日この複合的、総合的指摘ほど現代に生きる視点はない。病気は東洋医学の言葉を援用すると、内外因複合のベクトルで決まるのである。身体内部の反応と切り離したところで、外因を論じても、それは公衆衛生であったり環境政策であったりカウンセリングであったりするだけだが、外因を内因と絡めてとらえると、素晴らしい治療術になる。今日内因論オンリーの治療は一定良くなる人がいることは否定しないが、根本治癒からは遠い。外因と内因の接点を串刺しするような治療術がもとめられている。
そのひとつがアレルギー除去療法NAETであると思う。身体内部の調整としてはアクティベータやカイロ神経学がすぐれている。
●カイロプラクティック神経学専門医の学位(DACNB)を更新する為には毎年30時間の神経学の研修と神経学に関する24の論文のリストを提出しなければならない。私はカイロプラクティック神経学の講義を30時間以上教えているので、神経学の研修は免除される。今回は瞳孔に関心があったので24の論文はすべて瞳孔の大きさに関わるものとなった。これに更新料150ドルを添えて月曜日には発送するつもりだ。
●腰痛で治りにくいものに椎間板自体がアレルギーとなっている場合がある。下肢伸展挙上検査が陽性であろうと陰性であろうとさしあたりそれとは無関係である。神経根の炎症とも違う。どういうわけだか、椎間板がアレルギー反応を起こしている場合には、その反応を除去してあげないと、擬似的椎間板ヘルニアの症状はなかなかとれない。
たいていの腰痛患者はよくなる。また、特定の感情的ストレスや食物アレルギーが原因であるときには、犯人を特定すれば、きれいに症状はとれる。しかし、このやり方をしても、ほとんど症状が軽減しない場合がある。私は少なからずそうした腰痛の患者さんに遭遇してきたし、現に遭遇している。こうした患者さんには椎間板のアレルギー反応を除去する治療を加える必要がある。
●さて、ドラッカーの1月8日の金言である。「知識労働者の自律性」。副題は「知識労働者には自律性と責任が伴う」。APは「重点、成果、期限を含む行動計画を作成し、上司に提示してください」。責任を具体的にこうした行動計画に落とし込む必要がある。