植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

バイエルンとザクセン その2

2007年04月16日 21時44分21秒 | 国:ドイツ・オーストリア
 前々回に続いて今回はバイエルンがドイツを統一する可能性を見てみようという話です。
 バイエルンは現在のドイツ南部。東西に分かれていた際は西ドイツの南東部にあたり、オーストリアと国境を大きく接しています。
 1180年にヴィッテルスバッハ家の所領となって以来、同家が治め続けます。同家はプファルツも所領しますが、プファルツがプロテスタントとなった為、プファルツのヴィッテルスバッハ家と、バイエルンのヴィッテルスバッハ家は三十年戦争で同じ家同士で骨肉の争いを行います。
 その争いで、バイエルン側が一応の勝利を収め、選帝侯の地位を得、有力貴族となり、1742年にはハプスブルク家がカール6世からマリア・テレジアへの継承問題に乗じて、バイエルン公カール・アルブレヒトが、神聖ローマ帝国の帝位につきます。
 しかし、その直後、ハンガリーを味方につけたマリア・テレジアの反撃に遭い、バイエルンを追放され失意のうちに亡くなります。
 その後、後を継いだ息子のマクシミリアン3世ヨーゼフはマリア・テレジアと速やかに和睦し、次期皇帝にマリア・テレジアの夫フランツ・ヨーゼフに投票することでバイエルンを存続させることが出来ます。
 その後のバイエルンは、ナポレオン戦争でバイエルン王国となり、普墺戦争ではオーストリアにつき敗北しプロイセンに賠償金を払う義務を負い、その後ドイツ帝国内での王位を持ち続けながらも、第一次世界大戦中に起こった革命によりドイツ皇帝とともに廃位させられます。

 バイエルンから出た神聖ローマ帝国皇帝(ドイツ王を含む)は、カール・アルブレヒト以外に2名で、いづれも世襲化することなく終わります。

 これらの歴史を見てみると、少しは望みがありそうな気がします。(いや、殆ど無いかもしれませんが…)


 というのも、この歴史の「もし」を題材として、宗主国としてプロイセン以外にザクセンやバイエルンを作るのも面白いかな~って考えたのですが、よくよく考えてみると、海に面していないのでプロイセンと違ってドイツを統一しない限り、海外に植民地をもてないじゃん!

 ってことで無理ですか…(^_^;)

オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント
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