植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ウクライナ情勢

2014年03月08日 18時14分28秒 | 国:ロシア
ロシアがソチオリンピックを完遂した直後に、軍事介入すると言う事態にちょっと驚いています。
社会主義から資本主義に移行し、アメリカの仮想敵国からほぼ外れ、国際協調の輪の中にあったと思っていた中で、タブーとも言えるウクライナの主権侵害を行った訳です。
当然、アメリカや西欧諸国はこぞって非難して、経済制裁となった次第です。
こうなることはロシアも判っていたと思われます。理解した上での軍事行動を起こさないといけないほど、ウクライナはロシアにとっての逆鱗だったと言えるでしょう。

添付した画像を見てください。ソビエト連邦が存在していた際、その衛星国によるワルシャワ条約機構と言う西欧からソビエトを守る防壁がありました。画像の赤とオレンジ、緑が旧ワルシャワ条約機構の国々です。
そして実は緑は今では、NATOに加盟している国なのです。EU・NATO=西欧と考えると、旧ソビエトを継承するロシアから見ると、かなり勢力を後退させたと感じてしまいます。

そこに今回のウクライナ(画像のオレンジ)の問題です。ウクライナは親西欧と、親ロシアの政権が交互に樹立しています。その為、ウクライナのEU加盟が調印されたり、それが棚上げされたりしています。今回のデモによる政権転覆で、親西欧となると新暫定政権は棚上げされているEU加盟を進めていくことが発表されます。
これがロシアの逆鱗に触れ、ロシア系住民の多いクリミア半島で、新暫定政権に対するデモが起こったのに乗じての軍事介入に至った訳です。
ロシアにとってはロシア系住民が多いウクライナは最後の砦であり、アメリカや西欧と事を構えても守るべき部分だったと言えるでしょう。

舞台となるクリミア半島の住民の70%がロシア系住民の為、クリミア半島ではロシアの軍事介入は歓迎されています。しかし、そのロシア系住民は移民で、もともと半島に住むタタール人が 15%ほどいます。彼らはタタールの文化を復活させたいと願っており、このままロシアに併合されるのは望んでいません。

国家と国家のパワーバランスと、それに民族が複雑に絡み問題を難しくしています。。。
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