合唱団のコンサートのファイルをアップロードしているが
林光さんの作品の中に「ソング」というジャンルがある。
芝居の中の筋書きとは関係なく、突然歌われる歌というような設定で
ドイツのベルトルト・ブレヒトという劇作家がよく使った手法のようだ。
<見慣れたものに対して奇異の念を抱かせる「異化効果」>という手法で
芝居に没頭して見入っている観客に、少し距離を置いて
客観的になるような効果を狙って、突然芝居の筋書きには関係ない
歌(ソング)が始まる手法。
合唱団ではブレヒトのソング以外に、谷川俊太郎さんの詩、社会派詩人によるもの
林さんが敬愛する宮沢賢治に関連する詩などに作曲されたソングなどを
たくさん歌ってきた。
社会派の詩人などの3曲をアップしてみた。
「石ころの歌」(ソル・チャン・ス詩/林光1978年作曲) ピアノは私。
雑誌「アジアの胎動」に掲載された詩『原題「石ころ」』
目のある石ころ、声のある石ころを力一杯投げつける。その石ころのように
突き当たってゆけばそれは火花となる。激しく、また優しい心の軽やかなソング。
「波浮の港」(中山晋平作曲/岩河智子編曲)ピアノは恵子ちゃん。
合唱団では時々林光さん以外の作曲家のものも歌った。
こういう演歌っぽいものもコーラスにすると少し趣が違うようだ。
以前アップしたことがある「シャボン玉」も岩河智子さんの編曲だった。
岩河智子さんは、合唱曲をたくさん作曲された岩河三郎さんの娘さん。
「いるか」(谷川俊太郎詩/林光曲)
谷川さんの言葉遊びのような微笑ましい詩。
コンサートのアンコールで歌ったソング。ピアノは私。