母がお世話になっている介護付き住宅は、車で15分ぐらいの所にあって
時々訪ねていますが、コロナ禍の中では母の自室には行けず
玄関横の談話室でのみ話ができます。
今日は、母の署名と確認が必要になっている
銀行の書類を持って行員さんと訪れました。
母は7月で92歳になり、体力的には弱くなっているものの
それなりの物忘れはあっても、きちんと説明すれば対応できる高齢者です。
多くの方が経験済みかもしれませんが、突然の親の訃報などの時
間に合うようなら、親名義の通帳から出金したりもできますが
銀行はすぐに口座を凍結してしまい、親族で立て替えることになります。
公式な手続きはしていないけど、母の後見人は私になっていて
通帳も預かり、その都度必要なお金は私が引き出しています。
母が実家に住んでいた頃から、共通に取引ある銀行があって
母の資産運用の提案もしてもらって、税金対策もできましたが
これまでのように、年間110万円までの贈与は無税という税制も
少しずつ税金を取る方向に行く可能性も、なきにしもあらずのようで
母亡き後引き継ぐことになっている長女の私にとって
色々できる備えはやっておかねばなりません。
母名義の通帳では、急遽入用のお金を母の口座から出金する場合も
今は私がキャッシュカードや暗証番号も知っていて出していますが
今後銀行側も、いろいろなことで本人確認等のチェックが、より厳しくなり
これまでよりも、厳重な確認を経て処理が進むと行員さんから聞きました。
こういう場合のための備えとして、手数料はかかるけれど
私が母の代わりに出し入れができる、別通帳をもう一冊作り(手数料数万円がかかる)
いくらか入金しておいて、必要になったお金は、本人は勿論出し入れ可能(要本人確認)で
指名された私は後見人として、自由に出金できる(要本人確認)ようにするというもの。
指名は一人だけに限ります。
母に、手続きのための書類に、承諾、署名をしてもらいに行ってきました。
母がいなくなった後は「私に実家の大方を託す」と、以前から母は言ってましたが
他家に嫁いだ妹が二人いて、色々とややこしいことがあったので
父の逝去後の相続時にお世話になった税理士さんの薦めで
税理士さんお二人が証人になり、母は上記の内容を公正証書に作成してくれました。
費用が比較的安価な(数万円ぐらいだったかな)遺言書になります。
引き継ぐ私は、相続後土地の管理や固定資産税などを払っていかねばなりません。
今から色々な心の準備と備えが必要なのです。