〜かたることばが歌になる風になる〜

「女声合唱団風」コンサート終わりました

5月23日、合唱団のコンサートが終わった。
このところのお天気と気温が気になっていたが、数日前からすこぶる爽やかで、例年なら、早々と梅雨前のじめっとした日もあるが、当日の朝夕は少し涼しいというか寒いぐらいだった。

「風」は雨女が多いのか、本番の日の朝は大丈夫だったのに、開演のころにはシトシトと来たりすることが多々あった。数年前には、本番中に確かに雷の「ドン」という音が聞こえ、当日の記録のCDにもそれが入っていて、終演後のお客様の帰宅時にゲリラ豪雨に見舞われた年もあった。
今回のプログラムに「雨の音楽」「雨よ降れ」「雨に濡れた木馬」と3つも「雨」の曲があるので(?)心配していたが何とか降られずに終わった。

480席のホールに410席ほど入って下さっていたので、ステージからは前の方の2列ぐらいが空席が多いもののほぼ満席に見えて、本当に気持ちよく歌え、感謝の気持ちで幸せな時間をお客様と共有させて頂いた。

オープニングの「雨の音楽」
ステージの照明がぐっと落とされて、小さな太鼓の音と、紙やマラカスやらの雨らしき「パラパラ」「ジャージャラ」という音に誘導されて、アルトが「ほこりっぽい大地のドラムに降る雨が打ち付ける~」と歌いだす。
ワンフレーズが終わるところでピアノの前奏が入り、また1番を全員で歌いだし、ここで照明がパッと明るくなり声も一段と大きくなる。
色々な雨音やら、掛け声やら、手拍子につられて自然に体が揺れる。
「アフロ音楽風」のリズムとメロディーが、会場をアフリカの大地の雰囲気で包み込んでステージに引き付けた。
You tube「雨の音楽」

4番の「かぼそ~い銀色のバチが長くとどろきならす 大音楽家の神様があたらしい命を呼び覚ます 新しい命を呼び覚ます あたらしい命を呼び覚ます・・・・」
徐々に音楽隊が遠ざかるように消えたところで、全員の「ヤァ~!」ピアノのグリッサンド(鍵盤を指で階段状に行ったり来たりして鳴らす)でにぎやかに終わる。

毎年、林光さんのソングや、賢治関連のソングなどが主流だが、今年は洋物がJ.ブラームスのリート(歌曲)4曲で、これが目新しい。
ベートーベンの重厚な交響曲と同じく、ブラームスは深く重みのある交響曲や、ピアノ協奏曲を作曲していて、確か「ブラームスはお好き」という映画があったと思うが、それほどマニアックな人はブラームスにはまるほど。その彼がリートの世界ではその重厚な作品とは全く違う優しく甘い歌曲の世界を作り出していることに注目される。

ブラームスの才能を見出したのがあのシューマンだ。そしてブラームスはシューマンの妻クララを慕っていたことは有名な話だ。
シューマンの死後、彼はクララとその子供たちのことを献身的に世話をしたと言われている。そういう気持ちの中から生まれたリート。有名な「子守歌」はクララの子供たちのことを思って書かれているんだろうと言われている。

You tube「女王さま お変わりありませんか」(J.ブラームス作曲)

今回3回目の再演となる2004年に委嘱初演した「天使のせいぞろい」は、指揮者が当日リハーサルまで、いちいち止めては最後までこだわって作り上げて、以前の演奏とは少し違っている。
何度も歌っているためか、谷川俊太郎氏の詩がより鮮明に浮かび上がり、聴衆の耳に心に届いて、クレーの描いた線描画のそれぞれの「天使」のすがたが見えたのではないかと信じている。

来年は5月21日(土) 兵庫県川西市みつなかホール


活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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