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ジャズシンガー・MISAの近況をお知らせします。

ガイドの悲哀

2006-06-19 | DIARY

夕べ、友人Bと香港の観光旅行のシステムについて話した。
日本語が堪能な彼は、一時、日本人向けのツアーガイドもやったことがあるそうだ。
いろいろびっくりする様な話を聞いた。

まず、ガイドは日本からのツアーを請け負う業者・旅行代理店に「営業をさせて頂く手数料」として、客の人数分 x 2000円程度のショバ代を支払う
それから、空港送迎や市内観光用のバスを自分で手配する。この時のチャーター代もガイド持ちで、大型バスなら1日5万円くらいするらしい。
この時点で、ガイドはツアーにかかる経費を自己負担しているので儲けはマイナス。旅行会社はガイドから客数に合わせた手数料を貰うので儲けはプラス。

宝石屋などのショッピングのコミッション、バスの中での土産品販売、両替の差益、占い寺での通訳料などがガイドの利益となって行く。そもそもマイナスからの出発だから、なんとか効率良くするためには、先日のように別便の到着客が混載にされるハメになる。そして、お客が何も買わないで、両替もしないで、通訳も頼まなければ、ガイドの利益はゼロどころかマイナスのままで終わってしまう。どんな客が来るかはフタを開けてみないとわからないので、ギャンブルのような先行投資だ

友人Bは、いまでも時々、香港や中国からの旅行客のツアーリーダーとして日本に来る事があるが、香港⇔日本の航空券代は自腹だそうだ

全ての業者が同じではないと思うけど、一部でもそういうシステムで激安ツアーが成り立ってると思うと、(自分はお買い物しないまでも)せめて他人が気持ち良く高いお買い物する邪魔だけはすまいと思います

「交通費が自腹」とか「ギャンブルのような先行投資」とか、ミョーな部分に反応してしまうのです。(ナント身につまされる話ではないですか…。)