横浜中華街の中のお店では、いろいろなポイント還元サービスを行っている。 これは「獅門酒楼」のポイントカード。平日ランチ1食につきゴム印を1つ押してくれて、このスタンプを15個貯めるとランチが1食無料になるのだ。 これがどのくらいのサービスになるのか、ちょっと計算してみよう。 いちばん安い、《何が出てくるか分からない?1日10食限定!! Mランチ≫(650円)を15回食べたとすると、総額9750円になる。 これを使って最も高い《海鮮上海焼きそば》(900円)を食べるとすると、約9%の還元率となる。 逆に最も安いMランチを頂いた場合でも還元率は約7%。 つまり、何を食べても消費税分以上のサービスがあるということだ。 さて、この満タンになったカードを使って私が食べたものは、日替わりランチで出ていた「鱧(ハモ)とズッキーニのBBQソース炒め」。 鱧といえば京都。その京都は日本を代表する歴史ある都市だ。岡田ジャパンならぬ京都ジャパンである。 これをサクッと揚げた大きいのが4切れ。肉厚でホコホコしていて旨い! 鱧の持ち味を生かしているのが野菜たちだ。まず表題のズッキーニ。原産地はメキシコで、16世紀にヨーロッパに持ち込まれ、今ではイタリア、フランス料理に欠かせない素材となっている。 美しくカットされたズッキーニ。キュウリとは違ってシャキッとしたなかにホコホコした食感が楽しい。 さらに赤ピーマンと玉ネギ。ピーマンの原産地は南米で、それが新大陸発見によりヨーロッパへ渡ったといわれている。 開港後の横浜では根岸あたりで西洋野菜の栽培が始まったが、その中にピーマンがあったという記録にはまだ出会っていない。日本では戦後、アメリカから輸入されて一般的になったらしい。 玉ネギの原産地は中央アジア。それが地中海沿岸諸国に伝わり、日本へは明治の初期にアメリカから入ってきたという。 この日のランチは、これらをBBQソースを使って軽く炒め合わせた一品。 BBQソースといえばアメリカだが、「獅門酒楼」のメニュー中国語版を見ると「沙茶海鰻」と書かれていた。 沙茶というのは、“魚介類をベースに、にんにく・ごま・香辛料・油を加えて煮込んだ沙茶醤”のことらしい。広東発祥の調味料で、英語ではバーベキューソースとも呼ばれているそうだ。 食べた感じでは、アメリカンなBBQソース味はあまりしなかったので、上記のような中華風調味料なのだろう。 だが、その中にかなり強いカレーの香りを感じた。米中協調ソースの中にインドが参入してきたのである。 だけどこれは国際紛争にはならず、なんとも美味しいソースに仕上がっていた。 最後にもう一度、ポイントカードについて。 これは「金香楼」、「小尾羊」などで発行しているカードである。よ~く見てね。 ランチ4回でマンゴープリンサービス、8回でランチ1品サービス! ここのいちばん安いランチは500円! これを8回食べると総額4000円でカードが満タンになる。 これで、一番高いランチ(800円)にマンゴープリンが漏れなく付いてくるのだ! さて、この店の還元率は…? ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ |