「フリクリ」(2000-2001)を観た。
作品の存在をずっと知らなくて、何気なく目に入ったのを再生したのだが、
こいつがどういうわけか思いっきりツボにはまってしまったので、
われながらいささか困惑気味。
OVAとして世に出たと言うことなので、リアルタイムで知ることができなかったとしても、
仕方ないかと思うところはあるのだが、それにしたって、
自分にとってこれほど「どストライク」と思える作品を、
こんなに長いこと知らずにいたのか?!と思うと、
今更ながらに「不覚」なのであります。
リッケンバッカーのベースは確かに強力な武器だわぁ。
これを解説しようなどとは思わないのだけれど、
一方で、答えの出ないなにがしかについて、大いに語ってみたい
と思わされるところもある。
足は肩幅
脇を固めて敵を撃ち抜くように
ここ!
小指が大事なんスよ
そんでもって、
うつべし、うつべし、うつべし、
で、カキーン〜 !
「なんなの?それ?」
左を制するモノは世界を制すんスよ
パラメーターの初期設定が難しいんスよ
いろいろ言われてる作品だけど、案外素直かもしれないよ。
と思ったのは、最初のマミ美ちゃんのセリフにはザックリとだけど、
ある種の狙いが堂々と掲げてあるように聴こえた気がしたから。
アメリカでカルト的人気があるとか聞いたけど。
日本語の「うつ」という音の多義性さえ理解できれば、
あとは好きなように見れちゃうよね〜、とも思う。
マミ美だってカメラを構えてシューティング(撃つ)するわけだし。
気に入った作品に出会ってしまえば、たいていの場合、
誰彼かまわずつかまえて喋り倒したくなるのが普通だと思うが、
19年前の作品について熱く語れる場所というのはそうそう見つかるわけもなく。。。
なんかいつもこんな感じなんだけど、ね。
2018に続編が映画化されているらしいが、僕の知らなかった「昔」の「続き」が、
平成の終わりのタイミングで世に出されたことを、いろいろ深読みしてみたくなる。
タイトル「フリクリ」にはいろんな解釈を許しているところはあるのだろうけど、
とりあえず作品中に明示されていた”Fooly Coolly”というのが
「フリクリ」のコンセプトとしておいてよいのでしょうね。