りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

I’m glad there is you (3)

2010-05-06 22:29:11 |  日 記 
ロマンスは1953年5月21日の録音なので、ナット・キング・コールとの紳士協定以前の録音ということになります。
寒かった早春の真夜中に、K氏にもらったロマンス。この春は、どこに出かけるにもひたすらこのCDを鳴らしていました。

                       ☆


   


お義母さんが急性間質性肺炎で倒れたのは2月9日。
2月8日は横浜山手にある洋館エリスマン邸で開催されていた秀春氏の個展「風の領域」の楽日で、当日は片付けを手伝う約束でした。ところが、外せない別件で行くことができず、どうなったかなぁ?と思いを巡らせていたときに、その知らせはやってきました。
即日入院で集中治療室へ。
予断をゆるさぬ1週間のあと、医師が「奇跡」と呼ぶほどの回復を見せました。
最悪の危機をとりあえず脱したものの、医師からはさらに厳しい宣告を受けました。急性間質性肺炎にとどまらず、皮膚筋炎、多発性筋炎も同時に発症しており、お義母さんの病気は、医師がどんなに考えて手を尽くしても、ほとんど絶望的な症状を見せていたからです。他にもいろんな病気も併発していましたが、そんなのに構っている暇は全くない。そんなことより致命的な病が問題で、もうその頃は僕ら夫婦して何を考えるにもうまく言葉を継ぐことはできない状態でした。
K氏がCDを持って会いにきてくれたのは、僕らがつらい思いをとにかく整理して、これからの介護のことを考えようと、やっと顔をあげられるようになった頃。バンクーバー・オリンピックが終わってからすぐのことでした。

僕がピンチのときに、誰にも話さないでいたのに必ずふっとあらわれる。
K氏の存在とこのCDが僕らにとって、どれだけの慰めになったかわかりません。本当にありがとう。時間を見つけては、車を飛ばして病院へ。その繰り返しの日々を、繰り返し励ましてくれていたのがロマンスでした。







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