年末。
用事があって、鎌倉に出かけた。
僕らにとってはとても大事な用事で、且つ年末に限定されている。
タイミングが大事だったわけだけど、そこから派生して、いろいろと面白いことに展開した。
これはこれで、別に書こうかな♪
わが家的には一大イベントとなった。
せっかく鎌倉に来たのだから、用事とは別に、八幡宮にご挨拶せねば!ということになって、
久しぶりに八幡宮の石段にものぼった。
毎度のことなのだけど、「八幡宮」に掲げてある額の文字、「八」のところがどうしても気になって仕方ない。
あれは「鳩」である。
そういう説明を幾度となく聞かされているのだけれど、何度見直しても僕には「鳩」に見えない。
どう見ても「蛇」に見えて仕方ないのである。
でなければ、ツチノコ、とか?
かろうじてクチバシらしきカタチは見いだせるものの、「鳩」の表し方として妥当なのか?
毎度、首を傾げる。
日本的意匠、この場合だと家紋や社紋のデザインなどが参考になると思うのだけど、
鳩であれば「鳩紋」が存在する。
鶴岡八幡宮の社紋「鶴紋」を見れば、大胆に抽象化された「鶴」を認めることができる。
他にも「雀紋」とか、「雁紋」「千鳥紋」「燕紋」、エトセトラ、エトセトラ。
「鳥」に関しての意匠はバリエーション豊富なのだ。
「八」の字に寄せたデザインだとしても、「鳩」を表すのに別様はあり得た。
同じ疑問をお持ちの方もたくさんいらっしゃるようで。
検索をかけると答えでなくて、同じ疑問に行き当たる。
だけど、答えは「鳩」に決まっていて、それ以上の説明はどこを探しても今のところ見当たらない。。。
しかしながら、いろんなナゾがナゾのままで放って置かれてきた、そのこと自体がある種の伝統と言うか
日本的有り様である、ということにも確信がある。
そうやすやすとこちらの感覚を引っ込めるわけにもいかない。
この「八」の字については、他の「八幡さま」でもかなり多くの神社が踏襲している。
ほぼ同じ意匠をあちこちで目にする。
つまりは「これでよし」という確信的デザインとして普遍化したとして見るべきもの。
「鳩」と「蛇」。
このカップリングで試しに調べてみると、小説や映画のタイトルよりも前に、まずマタイの福音書に行き当たる。
マタイ10:16
わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
ふむ。
強引に、短絡的に結びつけてはいけない気もするのだが。。。
だからといって、まったく無視するのもどうかと。。。