りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

Stained glass

2010-08-27 01:12:22 |  Angelique
敬愛するピアニストに「ずっと見てても飽きないわ♡」といわれてうれしくなっちゃったのですが、最近手に入れてすっかり気に入っているのがこのステンドグラスのスタンド。灯りが心地よければそれだけ家にいられる時間が幸せに感じられるというものです。仕事も事務所にはいないで、おいしいお茶を飲みながらこの灯りのそばでやるようになっちゃいました。まぁ、その方がいい具合に進んでくれるのです。


  


いわゆる「本物」ではないので、またまたAngeliqueの田中さんが夢にあらわれて「古いのにしましょうよ~」って耳元でささやくのではないか?と思われますが、ここは気に入っているので、現代ものを擁護してみようかと。。。だって、このごろの日本ではよいアンティークを見つけるのは難しいというか、どんどん国外に流出している節があって。。。ね。そのくせ値段は少し上がってきたような。
中古ピアノでも似たような現象が起きているそうです。ほとんどの良い商材というのは中国などに流れていくので、国内販売でよいピアノを確保しておくことが現実的には難しくなっているというお話。聞いたのはもう何年も前のことになってしまったけれど、いっこうにおさまる様子もなく、むしろ当時よりもその流れは加速しているような気さえします。

安アパート住まいのころ。小さなアンティークのテーブルランプを買ったことが思い出されます。
今の仕事を始めたばかりの頃で、ひたすらに手元不如意。クルマも小さいスターレットをひたすら乗りまわし、家に帰っても家具だってたいしたものはない。つつましい上にもつつましい生活でした。だけど、僕はおよめさんに特に文句を言われた記憶がありません。それがかえってつらいって思ったこともしばしば。ただ、普段は何にもほしがらないさっちゃんが、本当に一度だけ「どうしてもほしい」と言った小さなテーブルランプがあって。それは「本物のアンティーク」でしたので、当時の僕にしてはあらんかぎりの勇気をふり絞って手に入れたのでした。

  

小さなアンティーク・ランプがテーブルの上でぽっとともるだけで、何とも言えないここちよさがあって。それを眺めつつ2人でお茶を飲みながら、あれやこれやと話していたことが本当に懐かしく思いだされるのです。いまの僕らの生活は、その時話していたことの延長線上にあるわけで。灯りに対しては、いろいろとこだわるべきことがあります。
お気に入りのティーカップでお茶を飲むにしても、やはり気持ちのよい灯りがあると違ってくるものですよね。食卓の上がきれいだと、日々の食事だってごちそうに見えてくるのは、単に見かけの問題じゃぁないんだって思うのだけど。

いろんな景色を織り込んで暮らしてきたからか?
たぶん、いろんな色が混ざり合っていながら、それでもやわらかい灯りをともすステンドグラスのスタンドは、いまの僕らには心地よいのかもしれません。



 


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