非常事態宣言、出ました。
感染爆発も近いのでは?という時に出された政策が…
昭和な感じの小ぶりの布マスク2枚
アベノマスク…。
本当、コントのようです。
そして非常事態宣言。
今度は遅いと叩かれてます。
確かに遅いねと感じるので仕方ないです。
が、自分の国のトップことを、笑われても謗られても仕方ないと思ってしまうことが、情けないです。
倒れる寸前の江戸幕府に、ほぼ人材がなかったような、今の政府。
でも、幕府側に人材が乏しくても、薩長他に人材がありました。
今の日本はマスク以上に人材が品薄。
それが一番国難かも?と思うこの頃。
まぁ、そんな皮肉を言ってても仕方ないので、自分のできることは
stay home、感染しないこと
これにつきます。
宣言が出ている以外の地域でも、やはり外出は控えてください、の傾向は同じだと思います。
それで、家でどう過ごそう…ですよね?
ベタですが、読書はいかが?と思います。
読書は楽しく面白く時間を過ごせて、
1番手取り早いのでは、と思います。
でも、こんな時だから、いつもの本ではなく、普段は読み難いかもしれない、マイナーっぽい古典はどうでしょう?
私のオススメのマイナー古典は…
たとえば、『日本霊異記』。
にほんりょういき と読みます。
聞いたことあります?
なんとなくホラーみたいなタイトルですが、ホラーではありません。
日本で初の仏教説話集と言われています。
今、日本霊異記と紹介しましたが
ちゃんとしたタイトルは
日本国現報善悪霊異記
にほんこくげんぽうぜんあくりょういき
という、ちょっと長めのタイトルです。
このタイトルで、なんとな〜く内容がわかる感じしませんか?
この世は因果応報!
現れている結果には原因があって、
過去に行った善悪の報いなんだよ!!
というのがわかる、
ちょっと不思議なお話し集めましたー!
という、タイトルです(笑)
ちょっと不思議な、がミソです。
不思議と見えることにも、仏教の、奇跡のような理がそこにはあるんですよー!
ということを、わっかりやす〜いお話しにまとめています、の本です。
そんな本を書いた人は、奈良の薬師寺のお坊さんで景戒という人です。
きょうかい/けいかい、と読みます。
お坊さんですが、奥さんもお子さんもいたそうです。
えー!それじゃ、ちゃんとした僧侶じゃないんじゃないの?と思うかもしれませんね?
そうなんです。
景戒さん、最初は薬師寺の僧じゃなくて、私度僧だったそうです。
正式に得度とか出家はしてないけど、
自分としては、僧侶になりたい!
修行したいのでやってます!的な
自称/自主的、お坊さんのことです。
当時はそういうお坊さんは、私度僧(しどそう)と言われてました。
奈良時代のことを記した続日本紀を読むと、この私度僧を取り締まったり、
ちゃんと官許を受けたお坊さんになりましょう!!というお触れが出されていましたが、なかなか私度僧は減らなかったようです。
当時はなりたいからといって、誰でも僧侶になれるわけではありませんでした。
僧侶は基本、仏道修行の毎日ですよね?
つまりは普通のお仕事はしない=税は納めない人達なわけです。
働かない僧侶がバンバン増えたら困る。
でも、神や仏を祀り祈祷を行う宗教者は、当時は絶対必要な存在でもありましたので、本当に厳し〜く取締るのもなかなか…。
私度僧には、大きく分けて2パターンありました。
ほんとに仏道修行してる人と、
税金逃れ労働忌避のため、修行の実態もなく僧侶のふりをしてる人と。
私度僧だけど、ちゃんと修行をしてる人は、後から官許の僧として認められることもありました。
聖武天皇の大仏建立にも協力した行基さんとか、この景戒さんなどが前者のタイプです。
日本霊異記の中の話しにも、私度僧が出てくるのですが、あまり悪者な感じで語られていないのは、景戒自身が私度僧だった経歴によるのでは?とも言われています。
なんだか、また長くなりそうなので
成立時期や内容などについては、次回に。
続く…