NHKの日本人のおなまえっ!という番組を番組を見ています。
名前を掘り下げて、どれくらい番組できるのかなぁと思っていたんですが、
毎回、面白く、なるほどーと思ったり。
今週は感染症のおなまえでした。
「歴史上、ペスト、インフルエンザ、天然痘など生命を脅かす感染症は幾たびも出現してきた。そのたびに人類は、発生当初、原因不明だった感染症に「おなまえ」をつけて「見える化」し、予防策を立て、治療法を確立してきた。感染症に名前をつける行為は、人類が病気に立ち向かう第一歩でもあったのだ。猛威を振るう「新型コロナウイルス感染症」、そして「スペインかぜ」「コレラ」など、感染症のおなまえから学ぶべき教訓とは?」
という内容で、ふむふむ、と。
番組ではスペイン流行性感冒(スペインインフルエンザ)が、略されて
スペイン風邪と認知が広まってしまったことで、この感染症に対し、適切な対応が遅れてしまったことや、
幕末に流行った、コレラを緒方洪庵が、人々にわかりやすい、コロリと名付けたことなどを紹介していました。
そう、物の名、名称、は人の認識にとってとても大切なものだなぁと改めて思います。
主に人は言葉によって、世界を認識し、理解しているので、名がない、名称がないということは、そこに確かに「ある」としても、把握できないor認識できないor理解できない、ということになってしまいます。
名辞以前は、カオス。
古代から日本では、言霊を信じ、言葉を大事にしてきたのは、言葉や名が持つ働きを理解していたからなのかなぁと思います。
例えば…有名な雄略天皇の求婚歌とか。
万葉集の冒頭の歌で、
よく、女子をナンパしてる歌、
なんて言われてますが…今で言うなら、
確かにナンパ歌で間違いないです(笑)
万葉集は、万葉仮名で書かれていますが、
それでは普通は、読みにくいので書き下し文で。
籠もよ み籠持ち 堀串もよ
(こもよ みこもち ふくしもよ)
み堀串持ち この丘に菜摘ます児
(みふくしもち このおかになつますこ)
家聞かな 名告らさね
(いえきかな なのらさね)
そらみつ 大和の国は(やまとのくには)
おしなべて われこそ居れ(われこおれ)
しきなべて われこそ座せ(われこそませ)
われこそは 告らめ(のらめ)
家をも名をも
かわいい籠、すてきな菜摘具を持っている君。
家はどこ?、なんという名前か、教えてよ。
この大和国は、私が治めているのだよ。
だから私に君の家も名も、教えてほしい。
って感じです。だいたい。
今の感覚では、金持ち風?吹かして、上から目線で、好かれる感じに思えないですが(笑)
かわいい子を見て雄略さんが、彼女にしたい!!と思い、名前を教えてと迫ってるわけですね。
当時、名を知るということが、その人自身を知ることであり、名をあかすことが、その人に自分を許す、従います、ということに通じたんですね。
とかとか説明していくとどんどん長くなりそうなので、略してしまいますが…
言霊という考え方や思想は、古来からあるけど、人の認識や認知、思考に深く関わる真理を表すような思想なんだなぁと、、、
名前って深い!と
番組見ながら、改めて思ったわけです。
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