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小学校の社会くらいまではなんとかついて行ったかな?
でも、地理だの歴史だの専門科目になってからは、(え?わたしにとっちゃ専門科目ですよ!)もうだめ。
私のわずかしかない記憶用の脳細胞ではとても足りない。
経済にいたっては、習ったことすらない。
ってことで、経済なんて全くわからないと居直ってはや40年。
ひたすらこの種の話題から逃げてきました。
でも、まがりなりにもセンセをやっていると、営業活動でいろんな高校の校長先生とお話する機会があるし、進路担当の若い素敵な女子教師とお話しする幸運もある。
そんな時、お相手が数学や理科の先生だとありがたい。
手持ちの知識で2時間は話題をつなげる。
でも、経済に詳しい社会の先生だったりすると恐怖。
3分持たないっす。
何を話していいかわからん。
そんな恐怖心から少しでも逃れたくて手に取ったのがこの1冊。
たぶん、経済に詳しい人が読むと、「へっ」とか言ってポンと放り出される本かもしれませんが、私のレベルだと、ちょうどドンピシャの読みやすさ。
文章も面白いし、タイムリーな話題も多い。
・インドがIT産業で躍進したのは、なんと「時差」のおかげだった。
・中国と台湾、犬猿の仲に見えるが実は.....
・中国の経済は「ウイグル地区」が握っている。
・バイオ燃料はその後どうなったの?
・環境問題はビジネスになるか?
などなど、興味深い話がてんこ盛りになっていて、さらにありがたいのは、ひとつひとつが独立した話題になっていて、予備知識を必要としないように書かれているので、社会音痴の私にも、すいすい読めるように構成されている。
まあ、気休めかもしれないが、少し経済のことがわかった気になる啓蒙書です。